箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

大事にしすぎ

2019年02月07日 17時13分32秒 | 教育・子育てあれこれ





少子化の進む日本ではありますが、箕面市の小中学校では、児童生徒数はまだ微増しています。

ただし、国全体でいえば、少子化は進行中であり、その影響は子育てにも当然の影響があります。

家庭のなかで、子どもの数が少なければ、親の目は行き届きます。

戦後のベビーブームから様変わりして、ここから子どもを大事にしすぎるという問題が出てきます。

また、とかく関心が他者よりも、自分に向きやすいという社会状況があるなかで、おとな自身が自分のことにばかり関心が向き、子どもに無関心になる場合には、いわゆる「放任」となりがちです。


最近では、子どもを大事にしすぎるか、放ったらかしにするかの、両極端に分かれる傾向にあるのが子育て事情のようです。



ここでは、ときに大事にしすぎることについて、触れていくことにします。

子どもを大事にすることは、子育ての基本中の基本であることは言うまでもありません。

ただし、大事にしすぎることは、さまざまな弊害を生みます。

大事にしすぎることは、ある意味で子どもを甘やかしているとも言えます。

すべてにおいて子どもをかまいすぎて、学習や習いごと以外はさせないようになると、それ以外のことができない子になってしまうことが多いものです。

そもそも、子どもはさまざまな能力を秘めています。表にあらわれていないだけかもしれないのです。

人の役に立つ、「ありがとう」と感じる、人に対して優しいところ、責任感がある、芸術的資質をもつなど、さまざまな力をもちます。

そのような力を外へ引き出して、伸ばしていくのが教育の役割でもありますが、子育ての役割です。

だから、その子のために、大事にしても、大事にしすぎることは避けていきたいのです。

子どもを大事にする→ make much of a child
子どもを大事にしすぎる→make much of a child excessively

excessivelyを避けたいのです。