中学生にもなると、子どもが家庭で一人でいても、留守番はできます。
それでも、働く親にとっては、家のこと、子どものことが気がかりになるものです。
それが小学生ならば、とくに高学年になるまでは働く親の心配はつきません。
働く女性が増えるなか、子どもの放課後の時間や学校の長期休業中の居場所確保は、社会の課題だといまや言えます。
学童保育に入れていない小学生は、平成30年には全国で約1万8000人となっていると聞きます。
もちろん自治体も学童の数を増やしていますが、入所待ちの児童、いわゆる待機児童の増加に施設数が追いついていないのが現状です。
また、かりに留守番ができる年齢になっても、両親の帰宅が遅いと、孤食(子どもが一人で夕食を食べる)にもなりがちです。
そこで、いま全国に「子ども食堂」が増えています。
地域のおとなやNPO団体が運営し、子どもに無料または少しの費用で、子どもに夕食を提供します。
箕面市では、らいとぴあ21で、子ども食堂が開設されています。
子どもにとっての居場所とは、ただたんに居れる場所という空間があるだけでは不十分です。
そこには、人がおり、そこへ行けばいつも同じ人がいるという、人間関係がある場所、対話がある場所、人と人の(心の)交流のある場所、それが居場所です。
子どもには、とくにそのような居場所が必要です。
これは、中学生にとっても同様であり、学校ならば、友だちがいる場所、親しい先生がいる場所であり、人間的交流かあり、ほっとできる居場所が必要です。