箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

残念な発言

2019年02月08日 17時24分12秒 | 教育・子育てあれこれ



教え子から聞いた話です。

就活で、会社の説明会があり、ある学生が質問したそうです。

「これから就職しようとする私たちには、毎日の通勤にどれだけ時間がかかるのかが気になります。新しい会社を立ち上げるそうですが、その会社の候補になっている場所を教えてもらえませんか?」

会社の役員は次のように答えました。

「通勤時間が短いとか、少しくらい長いとか、そんなことで入社してくる社員は、うちの会社に来てもらわなくて結構です」

この回答は、残念だと私は思います。

自宅か毎日、2時間かけて通勤する。

子育てしながら保育園に送り届け出勤する。

どんなたいへんさを抱え、社員が通勤するのか。

少し考えるとわかることです。

でも、最近このように、実態を顧みず、無責任というか、無自覚な発言をする「えらい人」が多すぎます。

国会議員の発言にも、そんな状況が見え隠れします。

冒頭の発言の場合、
「勤務場所を気にされるのはもっともなことです。
まだ新しく会社の場所をこの説明会には間に合わせることができずに申し訳ないです。
決定次第、お知らせしますので、もう少し待ってほしい」

このように回答すれば、学生たちの印象は変わったものになっていたでしょう。