箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

聴いてくれる話

2019年02月05日 09時35分19秒 | 教育・子育てあれこれ



一般的に、校長の話は長く、面白くないというのが生徒の感想です。

保護者の方も、自分の中学時代の校長の話は長くて、何が言いたいのかわからず、つまらなかったという経験があるのではないでしょうか。

私も最初は話が長くなりがちでした。

そこで、今では、できるだけ話の最初に、伝えたいポイントを短く提示するようにしています。

話が長くなる原因は、時系列で話してしまうからだと思われます。


たとえば、こんな話し方です。

「帰ろうと思っていたら、教員が相談にやってきて、深刻な話につきあいました。

遅くまで残ることになり、帰る途中に前の車が止まるので、何かと思えば警察が飲酒検問をしていた。

仕事で遅くなったんだ。飲酒なんてしているはずがないだろう。プンプン!

ヘトヘトになって、やっと家に帰ったら、『きょうは何の日かわかっているの』と妻に迫られたのです。

思い出した。今日は、結婚記念日だった。

忙しくて忘れていた。何も買ってこなかった。

そして、小言を言われ、ふてくされて、すぐに寝ました・・・」


このように、時系列で話して長くても、その話が面白いのなら、生徒たちは、興味津々で楽しそうに聞いてくれます。

しかし、多くの場合、時系列の冗長な話は生徒を飽きさせ、退屈にします。

もっとも、三中の子は、面白くない話でもよく聞いてくれるとは思っています。

それでも、話している私には、生徒が聴きいっているか退屈しているかは、その様子でわかります。


そこで、通常、私は結論を短くして先に伝えるようにしているのです。

ただし、いきなり結論から入るのではなく、話し始めには、生徒の注意をひく「しかけ」や「つかみ」を入れます。

たとえば、開口一番に「みなさんは、◯◯をどう思いますか?」と質問するのも一つの方法です。

これだけでも、生徒は「自分の場合は・・・」考えるので、それ以降の話に注目します。

あるいは、驚かすようなつかみを入れるときもあり、その上で、結論を言います。

そうすると、生徒にとっては、話の終着点がわかるので、それ以降のエピソードなども、頭の中でつながって聴きます。


また、細かい情報をたくさん詰め込んで話すのも、「長い話だ」という印象を与えてしまうようです。

だから、一つの話題には一つのエピソードと心得て話すようにしています。

生徒のみならず、人はたくさんの情報を提示されても、全部を覚えておくことはできないのです。



さらに、長い文章を読むような長文を話すのは、聞く方もしんどいです。

話す方も息継ぎをしなければならないからです。

その意味で、私は短文+短文で話すようにしています。

その方が、歯切れがよく聞きやすいし、生徒の頭の中にも、ポンポンと入りやすいようです。


生徒が校長の話を楽しみにしてくれる。

そんな話し手になりたいと願い、私も試行錯誤しながら話していますが、まだ道半ばだと思っている今日この頃です。