Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

たいしたものでした!

2005-03-19 10:41:11 | Weblog
ジンガロを観て来た。
待ちに待った、という感じ。でも観にいくまで不安だった。
作品が伝えようとしているものがわたしには分かるの?という。
観終わった後に残るのものは「馬、すごかったね、かわいかったね」だけなのではないかなと。
でも、違った。
会場に焚きこめられたお香、チベット僧の読経、円形のステージの僧の袈裟色の土、疾走する馬が巻き起こす風。
ジンガロは目で観て、耳で聴くだけのものではないということはすぐに分かった。
そして観終わって、台詞のない舞台というものは、あるものよりも、観客により多くのものを伝えるということが分かった。

馬に乗っている<人間>も、馬を操っているところがなく、(手綱を引いたり、胴を蹴ったりあまりしてない)馬と人間がピッタリ気持ちを合わせて演じている、というふうに感じられて、ここまでにするには、大変なんでしょうね、と思った。
また、観ているなかで「オリンピックの跳馬やあん馬の、元々はこれかぁ」と思うようなところもあり、楽しめた。


今回の演目は、チベットのルンタ という民間信仰からインスピレーションを受けて創り上げられたものらしい。
見終わって、翌日になって「なるほど、そういうことなのか」とぼや~~っと思ったりして。
(あくまでも、ぼや~~っと)
いい意味、真綿で絞められるように、ゆっくりじんわり感動が広っている。


ところで、主役のお馬ちゃんたちは、2月25日、エールフランス特別機でやって来た。
ステージのお馬ちゃんを見たとき、「遠いところ、よく来てくれたねぇ」と心の中で語りかけてしまった。
(写真は、日本到着のお馬ちゃんの様子、畳を見てびっくり!してるかも)