Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

エルメスとパスカル

2005-03-27 21:42:48 | ねこねこ
ブログを始めてそろそろひと月。
フランス語と猫のことを主に書くつもりでいましたが、最近フランス語がスランプです。
で、気分を変えるために、今日はうちのネコを正式にご紹介させてください。

まずはエルメス。

彼は真夏の駐車場を、脚を八の字にしてヨタヨタあるいているところを保護しました。
まだポケットに入るくらいの大きさの仔猫でした。
もしかしたら、すぐ傍に家があって、自分ひとりで遊びに出てきたところを拉致された、
と思っているかもしれませんが、もう8年近く前のことなので、時効成立ですよね。
名前の由来は、早い話、他の人のまねです。
昔、何かの雑誌に「うちのネコの名前はエルメスです。フランス語で彼女はエル、で、このコはメスだから、エルメスです」って書かれているのを読んで、「これはいただきだわ」と思いました。

そして、我が家にもネコがやって来ました。黒いかわいい仔猫です。うちにもとうとうエルメスが・・・と
思ったのも束の間、オスでした。
公式にあてはめたら、イルオスという名前にしなければならない。
全然インパクトないじゃない!

でも!まてよ!ギリシャ神話の中ではエルメスは男の子。たしか。
じゃあ、問題ないわね、ということで、エルメスに決定。 

お次のネコはパスカルです。

彼はベンガルという種類の大型(はっきり言ってデブ)猫です。ただ今体重6.4キロ。
彼が廊下を歩くと「ドドドドド」と音がします。
名前の由来は、飼い主の大いなる勘違いから来ています。
彼はいまでこそ「デブ猫」の貫禄をムンムンに漂わせてはいますが、仔猫のときは違いました。
顔が逆三角で小さく、耳がとても目立ちました。
アーモンド型の緑の瞳は憂いを漂わせ「我思う、故に我あり」のオーラを仔猫のくせに放っていたのです。
そして「我思う故に我あり(Je pense donc je suis)」は確か、哲学者PASCALが著書「Les Pensés」の中で言った言葉だ!と思い(倫社の大野先生、ごめんなさい)自信を持って「このコはパスカルにします」と決めました。

数年後、これをフランスのメル友に書いたら「それはデカルトの言葉だ」と訂正されました
今さらデカルトに名前を変更するのもね。
それに「パス、パス」って呼んでたので、いきなり「デカデカ」って呼ぶのも。刑事じゃないんだし。

エルメスもパスカルも偉大な名前を付けられていはいますが、飼い主の”パクリ”や”勘違い”から付いた名前なので、名前負けすることなく、気ままに暮らしております。めでたしめでたし。