パラレルワールドのビクトリア女王時代のスパイ物語。
スパイと言ってもスパイ学校の話。
あたりまえに吸血鬼、人狼がいて、そして、上流家庭にもメカ執事、メカ使用人があたりまえ。
ハラハラドキドキ、ミステリーあり、恋愛あり、冒険あり。
主人公は家で持て余されたおてんば娘。
花嫁学校(フィニッシングスクール)に入れられたはずがスパイ養成学校で…
卒業(フィニッシング)までの冒険、友情、恋愛ものがたりです。
スパイ養成だから、社交界デビューの学習もあり「失神の方法」など、笑ってしまうこともいっぱい。
エピソードの一つ、イギリス征服(?)をめざす組織が、
ロンドンで使われている様々な機械を上空から操作して反乱を起こさせ、
兵器メカを使ってイギリスを自分のものにしようとするのを
主人公が仲間たちと阻止するというのがありました。
現代のコンピュータシステムもハッカーが組織的に企んだら、ぐちゃぐちゃになっちゃうよねと感じました。