ダブダブ姉さんの聞き書き7
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寒中お見舞い申し上げます。
「Kが薬を手に入れた話」
戦時中のこと。
S(Nの母)さんは肝臓を患っていた。
夫のK太郎さんは肝臓によいというシジミを手に入れてSさんに食べさせた。
医者先生は「薬があれば」と言った。
K太郎さんは「親戚に看護婦がいるから」と薬の名前を聞いた。
先生は「医者でも手に入らんから」とはじめは言ってくれなかったが、
何とか聞き出し、それをKに連絡した。
Kは尾崎のH口さんの繋がりの人で、
ご主人が S製薬の研究室にいる人を
紹介してもらったのか、知っていたのか頼んだ。
ある日、会社に行きなさいと言われ、訪ねていったら、
薬が準備されていた。
それを持って串本に行った。
薬は2種類あった。
先生は「これが手に入るとは!」とびっくりしたが、もう遅い、と言った。
薬が使われたかは知らない。薬がどうなったかも知らない。
(2009年夏 Kより)
____________________________
昭和20年5月25日、母親の具合が悪いというので
軍隊から一時帰郷した。
そのときKが家にいた。薬を届けに来ていた。
小康を得て、いったん帰隊したが、母は亡くなった。
気分が変わるかも、と松山の部隊に異動になって終戦を迎えた。
(2010年暮れ Nより)
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K太郎さんがシジミを入手…。
シジミは淡水や汽水に生息する貝、
串本は太平洋に面した海辺のような所。
シジミを入手するにはさぞ苦労されたことでしょうね。
健康保険もない時代、しかも戦争のさなか。
さぞかし大変だったことでしょう!
今の時代に生きていられることに感謝、です。
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寒中お見舞い申し上げます。
「Kが薬を手に入れた話」
戦時中のこと。
S(Nの母)さんは肝臓を患っていた。
夫のK太郎さんは肝臓によいというシジミを手に入れてSさんに食べさせた。
医者先生は「薬があれば」と言った。
K太郎さんは「親戚に看護婦がいるから」と薬の名前を聞いた。
先生は「医者でも手に入らんから」とはじめは言ってくれなかったが、
何とか聞き出し、それをKに連絡した。
Kは尾崎のH口さんの繋がりの人で、
ご主人が S製薬の研究室にいる人を
紹介してもらったのか、知っていたのか頼んだ。
ある日、会社に行きなさいと言われ、訪ねていったら、
薬が準備されていた。
それを持って串本に行った。
薬は2種類あった。
先生は「これが手に入るとは!」とびっくりしたが、もう遅い、と言った。
薬が使われたかは知らない。薬がどうなったかも知らない。
(2009年夏 Kより)
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昭和20年5月25日、母親の具合が悪いというので
軍隊から一時帰郷した。
そのときKが家にいた。薬を届けに来ていた。
小康を得て、いったん帰隊したが、母は亡くなった。
気分が変わるかも、と松山の部隊に異動になって終戦を迎えた。
(2010年暮れ Nより)
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K太郎さんがシジミを入手…。
シジミは淡水や汽水に生息する貝、
串本は太平洋に面した海辺のような所。
シジミを入手するにはさぞ苦労されたことでしょうね。
健康保険もない時代、しかも戦争のさなか。
さぞかし大変だったことでしょう!
今の時代に生きていられることに感謝、です。
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