梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

一票の格差問題

2011-01-26 09:55:47 | 雑記
一票の差が5倍近く有るケース違憲であると言う判決が出た、憲法の趣旨に反するという事だろうしその通りだと思う、しかしこの事には微妙な問題が有るのではないか、今日本の全人口の地域的バランスである、東京・神奈川・埼玉・千葉の4県で3540万人、大阪・兵庫で1600万人・愛知県が700万人、合計5840万人である、日本の人口が1億2千万人と言われているがこの集計だと関東4県で凡そ30%、大阪兵庫が13%、愛知県だけで凡そ6%、京浜・京阪神・中京地区で人口集中権だけで半分である。と言う事は単純に有権者の人数を当選条件とするとこの3地域で議員の半数を占める事に成る、特に東京は議員定数の1/3を占めてしまう、
地方の低下が問題になっているのだが地域の代弁者が地方政治の代弁者だとすれば優先的な政治判断は都市部に有利に働いてしまわないだろうか。今まで自民党の地方出身議員の所謂農政族などは弊害其の物だったので地域利益誘導型の政治にはうんざりしているが、このまま進むと更に地域差が出来ては来ないのだろうか、
地方分権型と言う論議が各地方首長から出ているのは致し方ないのかも知れないが独立経済を維持出来ないならそれは地域補助の要求機関としての麺が大きくならないか、今この人口バランスは当然税収の格差にもなっているので地方交付税のバランスは全期地域が残り地域の負担を負っている訳だ、この辺りを地方として理解できているかが知りたいところである

又電子ブック、今度は誕生日に

2011-01-25 09:56:28 | 雑記
12月ソニーのリーダーを買ったが1月になったらauから電子ブックが出た、出るのは知っていたのだがリーダーを見たら衝動買いをしてしまった。しかしショップに行って此方を見たら又欲しくなってしまった、大きさは丁度倍、重さも持った感じでは1.5倍位ありそうだ、しかし何といってもライブラリーが魅力だ、プリインストールで100冊有るが更に2000冊は無料で読めると言う。しかし買って未だ1ヶ月経っていない、カードで買ったので未だ支払いも住んでいない位だ。しかし欲しい、女房に今のを下取りしろと言ったが、「自分でも選んでからだ」と拒否をされた、悩んでいると21日の夕方娘からメールが来た、
誕生日のお祝いを送るのを忘れていたので明日子供(孫)に届けさせると言うメールだった、その時は「有難う」と返事を出して置いたが寝床に入ってからふと思いついて明くる朝女房に話したら「其れは良い思い付きだから試しに聞いて見たら」と言うので土曜の朝、娘に「電子ブックを買ってくれと」絵文字つきで送って見た、「因みに幾らなの?」と戻ってきたので恐る々「15000円です」と返信、数分後に「孫2人と夫も含めて全員でプレゼントします」とメールが来た、これこそ欣喜雀躍と言った所、お礼のメールがよっぽど喜んでいたらしい、「お父さんのこれほど喜んでいるのは見たこと無い」と返信が来て少ししたら孫が封筒に入れた現金を持って来たので10時を待ってさっそくショップに行って購入して来た。
実際に使用してみると画面はそれ程変わらないのに大きさは丁度倍有る、重さもやや重く電車で立ったまま片手で読むのは少々苦労しそうだ。リーダーだと片手で立ったまま読むのに何の問題も無かったが此方はそうは行かないかもしれない、
しかし「青空文庫」と言う2千冊の無料書籍が自分にとっては求めても得られない価値が有った、基本的には作者が死亡して50年を経過し版権が切れた物なのだが今まで読み損ねていて本屋で手にとってもつい別の新書を買って来てしまい、中々変えなかった書物が殆ど入っている、森鴎外、夏目漱石、国木田独歩、など明治の文豪作品から方丈記や徒然草、源氏物語も有る、何時か読んでみたいと思っても結局読みきれないのではないかと言う物や若い頃チャレンジしたが挫折した物、この代表が源氏物語だったが何しろ全館読もうと思うと結構多くて躊躇していたが今度は無料だ。
購入は3Gのモバイルで繋がっていて本代金以外は575円しか掛からない、暫くはこの青空文庫を利用するからこれしかコストは掛からないのだ、10%の200冊を読んでも通常に買えば1冊300円だとしても6万円だ、ブック代は只に成る、とりあえず漱石の「草枕」をダウンして読み始めたが文庫本より何となく読みやすい感じがする、
これで暫く飽きる事は無さそうだ

本の画面


見開きと文庫本


ソニーのリーダーと文庫本

年金制度とつい最近までの家族のあり方

2011-01-24 09:50:33 | 雑記
我々の少し前までは年金なぞは無かった筈である、しかし高齢者が住処をなくして孤独に死亡して発見されると言う様な事は無かった。大抵の家庭は三世代の同居で互いの役割をこなして住んでいた、そして其れが順繰りに送られて文化の継承をしてきた、
これは日本に限った事でなく古い歴史を持つ民族は当然の様にそうしている、社会の最小単位は家族だ、これが集まって集落となり、集落が集まって村となり、互いの利害が錯綜する様になってルールが出来、他の民族とアイデンティティの違いから国家が生まれた、社会の目的はその継続と発展が大きな目的である、だとすれば社会の最小単位である家族、家庭は社会のコア部分といっても差し支えないだろう。今の家族のあり方、核家族化が急速に広がったのは敗戦によるアメリカ統治下でのアメリカ礼賛からではないか、アメリカと言う国は未だ僅か250年程度の文化しかない、其れが資本主義と軍事力によって急激に拡大してしまった国だ、本当の意味の人間文化を発信するには余りに幼稚な国だ、ヨーロッパ諸国も中東、アジアの国も恐らく今の日本ほど核家族化はしていないのではないか、
国民年金制度で核家族化のまま生活を維持出来る程の支給はかなり難しい、医療保険制度も高齢者家庭を対象に目を届かせるのは更に難しく、目が届かない事が更に病状悪化を増やしている。
共稼ぎ世帯の幼児を預かる為の施設も必要だ、子供手当てでは対処できる話ではない、こう言うと観念的で意識の問題だ、道徳教育、宗教の問題だと言う意見も有るだろう、確かにその教育は必要だが核家族化がその荒廃に拍車を掛けているのも確かだ。
宗教的と言うならアメリカのWASPと呼ばれる連中はその名の示すとおり「プロテスタント」の筈でこれだけの問題ではないだろう、生まれて洗礼を受けても彼らの崇拝する教祖は力と富だ。
政府の言う最低年金7万円で生活出来るか考えてみるが良い、都内だとすれば四畳半風呂なしトイレ共同でも駅から10分前後だったら3万掛かる、インフラで1万円は掛からないにしてもそれだけで4万近くが出てしまう、着る物どころか食料すら厳しいだろう、着る物は当然買えない、病気をしたら苦しみながら孤独に死を待つだけだ。しかしそれだけでも国の原資は無い、借金で支えても先は見えない、年金を上げる事より今までのセーフティネットを修復する事を重視したい、これが出来なければ結果的にはもらった年金の大半は家賃で消えてしまう、
公的な住宅は今の様な2DKを数多く作るのではなく3DKと1DKを連結した物にし、世帯登録を3世代でもひつとの世帯として住民登録する事を条件に税制優遇なり、建設補助なりを出す、今までの様に家庭に嫁とか、婿を取るのではなく、家族と言う共同生活をする、
玄関とお勝手は別にして間に連結できる扉をもうける、子供が育って生計が立つ様になり、親世代がリタイアしたら壁を隔てて生活圏を維持しながら協力生活をする、いわば隠居所を隣に設けるのだ、そして世代が順送りになる時に住まいをスライドさせて行く、戸建が理想的だが難しいだろうから集合住宅では隣接が難しかったら同じフロア、其れも難しければ同じ建物、団地だったら最低限同じ団地内に生活圏を設け、3世代が互いに行き来する事で子供の情緒教育と爺婆の手で現世代の手助けをすれば良い
此処に投資する事により男女就業率も少子化率も下がり、安定した国家基板が築けるのではないかと思う。

年金の収支バランス

2011-01-23 11:21:19 | 雑記
生産年齢人口が老齢年齢人口を支えると言うのが元々の年金システムの趣旨だった筈だが、よく言われる「1人の受給者を3人の納入者が支える」と言うのは少し考えれば直ぐ破綻する事は明白だ、寿命が延びて平均年齢が80歳を超えて来れば需給年齢は65歳からとして20年間以上に成る、一方生産年齢は25歳から65歳までとして約40年だ、しかしこの内女性は子育て期間を15年と考えると実質25年しかない、この期間は教育・育児に掛かる金額が多くなり可処分所得が減少する、
しかし需給者は男女平等になっている、この間に至る間は平均すれば女性のフル稼働期間は10年程度、子育てが終えて再就職をしても所得水準は半分以下だ、20年間分の受給者を40年間の男性と金額ベースで恐らく半分以下に成る女性が支えるとしてこれを厚生省の言う1:3の需給対支給人数にすると述べで3倍以上の支払う人数が居る事に成る、
しかし人口ピラミットを見ると10年単位でピークは移動している、更に問題は老齢と共に医療費の増加だ、医療が発達すればそれだけ寿命は延びて行き更に収支バランスを圧迫する、収支バランスだけで言えば「高齢になっても病気にならず、なるべく早く死亡する」と言う事だけが支出の削減に成る(まあ、高齢者にしても其れは理想だが)。
もう一方の納入側で言えば死亡率が上がらない限り、人口を増やしてゆくしかない。少子化の改善が唯一の方法だ、
しかし、今の政治、社会と言った方が良いかもしれないが子供を育てるのにはかなり厳しい状況だ、いわゆるワーキングプアが増えて居る、子育てどころか住む家すら無い人口が増え続けている、老齢社会に「これからは高齢者にも負担をして貰わなければならない」と現政府は方針を振りだした、これでは将来に何の夢も持てない、子供を生み育てても過去の借金を背負わされ、歳をとっても稼ぎが無ければ食事どころか住む場所もままならない、しかし国は「自己責任だ」と言う、
自己責任が平等に取れるのは生まれた状況とは関係なく等しい教育を受けられ無いとならない、日本は学歴と言う物が無いと幾ら実力の有る人間でも舞台にすら上がれない国なのだ、一生懸命走ったら例えビリでも頑張っただけの評価は必要だ、自由競争経済ではマラソンと同じで必ず順位がある、それでも完走できれば評価しなれればならない、そしてスタート位置は全て同じで同じシューズを履いて走らなければ勝者は生れ落ちた境遇で決まってしまう。夢の無い人口比率が増え続ければ社会は根源的な部分で崩壊するかも知れない、今までの歴史上で有り得なかった崩壊が


年金と税の問題与謝野氏の戯言

2011-01-22 14:45:30 | 雑記
与謝野氏が「税金は納めた分の効果が実感できなければ国民の理解はとても得られない」という発言をしていた、趣旨は「だから年金は保険機構の継続で」と言う事の様だったが、それこそ「納めただけの配当が得られない」代表的な物だ、「この歳になったら此れだけ支給するから」と国が保証して事業主体と国民から強制的に取り上げた金が年金の原資だ、支給年齢を下げ、支給額を下げて「国民の信頼」が得れるか考えるまでも無い。民間保険なら詐欺だ、自動車賠償責任保険と言う奴があるが「集まった金額ではやっていけないから保険を支払わない」とは言えないだろう、だから保険料の方を上げている、保険自体が「こうなったら此れだけ支給する」と言う契約だのだから支給しなければ民間会社だったら訴えられるだろうし間違い無く保険会社が負ける。年金制度は支払い超過になって破綻するとしたら保険料を上げるしかないが此れは任意で無ければ税金と変わらない、生活するだけで必ず支払わなければならない物は税金だろう、日本国憲法で納税の義務は明記されているが保険を払わなければならないと言う記載はない、快適な生活をする権利を保有する筈が全く出来ないのは資産格差が大きくなった為だ。
自由経済の功罪、その功は社会主義に比べて此の大きな経済発展だろう、しかしその罪の方がまともに語られて居ない、幾つも有るが今問題になって居るのは経済格差だ、途上国と先進国の格差は此れからどんどん無くなる方向に有る、しかし先進国の格差は此れから益々開いて行くだろう、それは当然極端なピラミットを形成してゆく、自由経済の構造的な問題は有る程度の格差が生まれると加速度的にその格差が広がって行く事だ、平らな盆に同じ様な重さの物を持った個体を均一に広げて居れば度の様に動き回ってもそれ程大きな傾きは起きないが、一部の個体が多くの物を持ち重くなると盆は傾き始める、そうなると益々他の個体はそちらに流れこんでしまう、軽くなった個体は反対側に集まる事で何とか盆の平衡を保っているがやがて此の盆はひっくり返ってしまうだろう、不必要に物を集め重さを制御できなくなる前に持っている物を盆の上に帰さなければならない