梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

戯言-年金支給と消費

2011-01-21 10:43:46 | 雑記
消費を底上げする為に社会保障を増やす、その財源に増税する、増税は消費を冷え込ませる、しかし最低生活以上が可能でないとやはり消費は落ち込む、と言うジレンマを抱えているのが現在の社会状況だ。
現在貧富の差がかなり大きく且つ人数の格差も増えている、大半である年金を有る程度底上、或いは最低額支給をしても現在ギリギリの家庭では借金が減る程度で大きく消費には貢献出来ないだろう、消費が増える余力は無いのが現実だ。
一方有る程度の資産状況に有る家庭では貯蓄に廻る分が増えるだけだろう、いずれにしても消費経済に大きく貢献はしないと思う
実際に消費活動が活発に成るには実体経済が上向きにならないと将来が不安で手元に残す家庭が更に増える可能性が高い、
年金はあくまで生活に消費して貰うと言う形で支給するのが望ましいだろう、その方法としては現金支給ではなく「購買権」言わば消費する事の出来る権利と言う形にして預貯金に廻らない方法を取ればよいかと思う、プリペイドカードの様な物を使用し、金融機関でチャージをする、支給日を過ぎれば何時でもチャージ出来る様にする、このカードで支払いを出来る方法にすれば実質購買や娯楽には問題は起きない。
現在支給は2ヶ月に一回であるがこの2ヶ月に使い切らない部分に関しては次の支給時点で消滅する事にするのである。若干の現金は必要だから一部は現金化可能にしておいても8割程度は購入支払いや銀行での振替にのみ限定する、生きている限り支給されるのが年金だから問題は余り無いのではないかと思う。
今の支給レベルでは恐らく残すことが出来る世帯はかなり少ないがそれでも一部の世帯は使い切らず預金に廻るケースも有るが少なくとも支給金額までは消費して貰える、支給法も所定の金融機関で本人のカードにチャージする方法であれば幽霊に支給するような事は難しくなる、現在でも引き出しには行っているのだがら「これは無理だ」と言う理論は成り立たない筈だ、年金番号と有る程度の確認方法を組み合わせれば現在のADで充分対応できるのでコストも掛からないのではないか

消費税と社会保障(年金問題)

2011-01-20 17:37:23 | 雑記
与謝野氏が入って更に混沌としてきたが消費税が社会保障とセットで再浮上して来た。消費税は社会保障の目的税にするといていた筈だが与謝野氏は「年金は税金とはなじまないから保険方式で」と言っている様だ、元々先の選挙で自民も民主も最低年金を5万と7万の違いは有ったがマニフェストに掲げて居た、マニフェストと言うものがその前の選挙公約と何処が違うかじっくり聞きたいものだが、実現不可能なマニフェスト(公約)だったから引っ込めますと言うのでは全く変わらない、
しかし、実際問題として収支が全く合わないのでは自爆に向かって暴走する事と変わらない、やはり優先順位を作らなければ仕方ないだろう、収入を上げる簡単な方法として増税するが支出を抑える方法として実行力の無い事業仕分や掛け声だけの公費削減では国民は納得しない、年金に関しては今まで少ない所得から頑張って納めて来た国民、特に給与所得者と中小企業の負担部分をどうするかを明確に示して貰いたい、最低年金保証を7万円増額した税金を原資に支給すると言う、この時の「最低保証」の方法が全く見えてこないのだ。私の廻りに無年金者が少なからず居る、彼らとは若い頃からの知り合いで「どうせ貰えないから払わない、」と言って過ごして来た連中が殆どだ、この人たちに7万を支給しる、一方で彼らより所得の少ない母子家庭でも食費を押さえ、遊びもしないで国民年金を納めていた女性も何人も知っている、今国民年金の上限は7万に満たない、両方とも年金額が7万円に成るのでは後者は絶対に納得は出来ない、私は厚生年金だが会社組織にして働いていたので経営上負担する額とあわせると健保とあわせると25%にも成る、其れを納める為に利益の少ない時期は銀行で借り入れても納めていた、それでも厚生年金分を入れても12万程度だ、国民年金部分は納めていない人間と同じに成る、しかし税負担はしなければならない、不公平そのものだろう、若し現在受給資格が無い人間に支給するなら現状受給している人間にも上積みをするか、一旦納めた年金は清算してからやるのが筋だろう。

貸本屋

2011-01-19 08:34:25 | 雑記
私の20代の頃は結構どの町にも貸し本屋が有った、21歳の頃転職して大田区の隅っこに有る寮に入ったのだが近くの私鉄駅近くの路地で見つけた小さな貸本屋が私の書庫だった、最初は姉の影響で松本清張や高木彬光の様な推理物だったが大体読み切って次をどうしようと言う所で「日本国民文学全集」と言うのが目に付いた、貸し本屋はその店主の趣味が反映される部分が有って今ままで住んでいた所の貸本屋には無かった種類だった。
時代物が殆どで初めてのジャンルだったので全集の端から借りる事にする、此処で柴田錬三郎や山本周五郎、吉川映治、子母沢貫など、直木賞の名前が直木三十五だと言う事も此処で知った、其処から作家個人の好みで読み込んで行く事になって吉川英治と「あおべか物語」と「油断大敵」「さぶ」等々山本周五郎はかなり読んだ、
海音寺潮五郎、村上元三が佐々木小次郎と宮本武蔵を書いていて読み比べると主人公の雰囲気が全く違って面白かったり、
中里介山の大菩薩峠の机龍之介と眠狂四郎がごっちゃになったのは恐らく映画の市川雷蔵のせいだろう。
その後又引っ越して貸本屋から遠ざかった頃読んだのは又推理物、と言っても少しおどろおどろとした物で、その頃私のアパートに転がり込んでいたスナックの女の子がやたらに読んでいたのが横溝正史だった、近くに有ったスナックの子だが何時の間にか私のアパートに住み着いていて昼夜が反対なので顔を合わせるのは私が飲みに行った日だけでそれ以外は私が寝た後に帰って来て会社から戻るといなかった、彼女が寝床にしていた炬燵の上に乱雑に文庫本が積んであってぱらぱらと見ていたら嵌ってしまった、系統が似ているので江戸川乱歩の人間椅子とかパラノマ島奇談とか小栗虫太郎とか一寸異常の方向に進んでしまう、(この娘は何時の間にか居なくなった)
今の女房と知り合った頃は偶々両方ともイギリス推理作家に夢中になっていてお互いに買う作家を決めて交換して読んでいたがまあこれがきっかけの様な物なのだが、喫茶店で2人で黙って文庫を読んで「じゃあ」と帰ってきた事も結構あった。
女房の推薦はクロフツの「樽」だが自分はエラリークインとヴァンダインが気に入っていた、夫婦2人共「イカサマだ」と言うのはアガサクリスティだが有名作品は大抵読んだ、その後女房は本人曰く「明るく楽しい殺人事件」の西村京太郎や和久俊三に行って(これはテレビのせい)自分は司馬遼太郎に向かう、女房は最近娘から東野啓吾を貰って読んでいた、私は余り興味が無かったのだがテレビの「新参者」を見て読んでみる気になって一冊読んだ、確かに面白い、が題名は忘れた、
電子ブックを買ったので読み残した名作を拾い読みでもしようと思うが未だ売られていないのが残念だ、
昨日返ったら息子から誕生日のプレゼントが届いていた、娘は未だだが毎年夫婦の誕生日に届くのは女房が日本酒で私には焼酎だ、実に良く親を理解している子供たちだ


昭和は遠くなりにけり

2011-01-18 09:14:31 | 雑記
平成23年1月18日、私の63回目の誕生日だ、最近は誕生日なぞ殆ど意識していなかったが今朝伝票を書くのに見覚えの有る数字が並んだ、平成を昭和に書き換えると全く私の誕生日だ、まあ私の前後年齢は必ずそうなるのだが妙に楽しい、
自分は昭和が何年までだったか覚えていないので良く女房に聞いていたがこれで良く解かる、つまり私と同い年に成るわけだ、
女房は子供の年齢が数えにくいからと今でも昭和で換算していると言う、自分は最近の電子的な生年月日が西暦になって来たので自然と西暦で憶えてしまったが女房は駄目らしい、
私たち夫婦は歴史物が好きで読む本もかなり歴史小説が多い、どういう訳か女房は歴史年代が西暦なのだ、「元号を覚えるのが大変だから」と言う事だが確かに元号で言われるとどの辺だ位しか解からない、今は天皇の名前(死後の名前だが)が元号だが古くは結構簡単に変えるので余計に解からない、
私は時代小説に傾倒したきっかけが司馬遼太郎の「国盗物語」からだったので戦国時代は結構詳しい、年代は余り正確ではないが前後関係が重要なので憶えてしまう、
しかし女房が嵌ったきっかけは黒岩重吾の「紅蓮の女王」だったのでこの時代がやたらに詳しい、主人公は女帝の京極天皇で蘇我入鹿の頃だったので大化の改新を挟んで読んでいる、その為天皇の系譜にかなり詳しく自分は覚えないで聞く事にしている。
国盗物語の方は斉藤道三が未だ油売りの頃からの小説で信長の台頭までだったで其処から戦国時代を遡ったり徳川家康に行ったり、作家繫がりで幕末に行ったり、日露戦争まで読んだ、お互いに読み終えると交換して読むのだがやはり互いそれ程のめり込めない、
今度電子ブックを買ったのだが両方とも既に亡くなったので新刊が出ないのが残念だ、
関が原や岐阜城を見て廻ったが「今度は絶対に奈良に行きたい」と言う女房の希望に添えるのは何時に成るだろうか、

これは岐阜城の天守閣から長良川だと思う、この後関が原に行く、関が原の西側が不破の関で壬申の乱は此処が戦場だが意外と狭いので驚いた。


適材適所か、それとも個人的野合か

2011-01-17 09:21:16 | 雑記
与謝野氏が入閣する、管総理の話では「福祉の問題を税を含めて考えると適任」と言う事の様だ、確かに今まで政権に有って官僚との交渉にも長けているかも知れない、言い換えればなあなあだとも言える。
適材適所に党派を超えてやってもらうなら取り敢えずは外務大臣を招聘したらどうだ、しかし政党政治を取っている我が国では少しおかしな形に成る、第一党の党首が総理大臣に指名されるだけだから理屈は違わないが第一党いわゆる与党が国会運営をしているのに野党議員が閣僚と言うのはすこし違和感が残る。
無論連立政府を作っているのではないし、立ち上がれ日本自体「除名する」と言っているのだがら野合ではないのだが、
消費税を上げないと既にやっていけないのは充分に国民も解かっている筈だがやはり税の使途を明確にして且つ国民の納得の行く分配をしなければ上げた分の何割かが官僚とその天下り先の特殊法人に流れ込むのは納得が出来ないだろう。
その使途が公正か公正でないかは彼らなりの言い分は有るだろうが一般国民が納得出来ない言い分は言訳にもならない、
事業仕分に強制力が無いなら只のパフォーマンスだと言われても仕方ないだろう、そして「承りました」と言う口の渇かないうちから更に予算を増やし、或いは名前を変えて請求して来る彼らに税金の使途を任せる事はとても納得は出来ない、
消費税を上げるのが一番の方法かもしれないが其れを財務省が言っていると「我々が使う分が少なくなったから税金を上げよう」と言う風に聞こえる、放蕩息子が家族を苦しめているのにその財布を握っているような話しだろう、国民の総意がそう思っているのが本当なら今の官僚制度を国民投票で出来ないか、其れが出来ないなら国民全員で「納税拒否」或いは「税の供託」でもやらないとどうにもならない、
日本以外ではかなりデモやストライキが起きているが何故日本人はこうも従順なんだろう、今国民は官僚と言う少数の貴族階級と幾ら働いても喰うにやっとの労働者階級になってしまった、ジャンヌダルクは居ないのか