鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

香考No.22  EAU DE COLOGNE : CHANEL

2016-01-06 22:51:14 | 

曇りがち。昨日迄の暖かさは、何処へ・・・???


去年の暮に、半日くらい掃除をした。

本格的な大掃除とまでは行かず、中途半端におわってしまったのだけれど、捨てたいモノ、捨てなくてはいけないモノ、捨てられないモノ・・・など、所謂、『捨て』に関することで、いつもいつも二の足を踏んでしまう。
いづれ、捨てなければならないものも、もしかしたら、役に立つかも・・・と、さもしい根性が邪魔をして、大事に取っておいたりする。

あのときは、あんなに欲しかったのに、手に入れた途端、別にどうでもよくなってしまうのが、私なのだった。

そんなどうでもよくなった・・・モノを、まとめて、箱などに入れて置いて、さて、邪魔になってきたら、捨てる・・・みたいなことを繰り返して、結局、やっぱり、必要なかったのかも・・・ってものが、ほとんどな自室で、ひっそりと、仕舞われていたのが、本日の画像。



シャネルのオードゥ コローニュ 4ミリリットル入りのミニニュア。

案外、高額なモノで、たしか、2000円か3000円か・・・もしかしたら、それ以上だったかもしれない。

このブログ内でも、記載済みだと思うけれど、改めて、手首にのせてみると、なんとも良い香りで、コレも年月とともに、ムスク系の香料が、穏やかになってきた・・・ような気がする。

香料の含有率が、最も低い、トワレ類だから、1時間もすると、消えゆくラストノートに辿りつく。
長い時間、楽しめるものではないけれど、夏の昼間のシャワーのあとに、とても似合う感じがする。

・・・こんなことは、季節ハズレの冬に書く・・・のは、どうかと思うけれど、やはり、夏用なのだろうかと思う。

でも・・・敢て。
雪をイメージしたダイヤモンドのペンダントヘッドを、チェーンから外して、やはり、雪空を連想させるような?ブルーのシルクスカーフをバックに、雪のイメージで、写真を撮ってみた。

液体の色が、無色透明なので(香水類で、液体の色が、無色透明なものって、あまりないと思うけれど、セルジュ・ルタンスなんかが、得意?とする色の演出で、赤紫のラフィーユドゥベルランとかあるけれど、ローフォアッド、ローセルジュルタンス、グラスウールなんかが、無職透明な液体で、このシャネルのトワレは、それに先駆けての発売だから、やはり、シャネルなんだな・・・と思う)雪のイメージに合う様な気がしている。

香り自体は、柑橘系。

トムフォードのネロリポルトフィーノを、さらに上品にした感じがする。

フルボトルは、高額すぎて、手が届かないのはいつものこと。


掃除をすると、思わぬ発見があるものである。




香考No.21/荘:SONOKO

2015-11-12 22:53:37 | 



1980年代の初め頃、シャネルは、グリーン系という不思議なジャンルの香りを発表して、多分、それ以前にもこの『グリーン系』という香りは、存在したのだろうと思うけれど、私が初めて遭遇した『グリーン系』は、シャネル°19
・・・また、以前の記事と重複してしまうのだけれど、ごめんなさいね。

それくらいインパクトのある香りだったのね。

それ以来・・・私は、『グリーン系』と呼ばれるこの香りを求道したといっても過言じゃないです。
いまでも、このシャネル°19をつけていらっしゃる方に遭遇すると、懐かしさを思い出します。

季節でいえば、春とか、新緑とか・・・5月の連休とか・・・を連想してしまうのね。

・・・イヤイヤ・・・ここまで書いておもったけれど、ワタシには、どうしても、おねえ言葉ってにあわないのね・・・ね・・・ね・・・ね・・・語尾に『ね』を付けてみるけれど、なんか、合わないから、いつもの文体に戻すことにする。

却説(さて)。
香水なども年相応に変えて行かねばな・・・と思いつつも、やっぱり、好きな香りというのは、ハズせない気がする。


本日の画像。

故・鈴木その子さんの設立した会社・SONOKOから、販売されているオーデトワレ・荘。


テストもしないで、いきなりのフルボトル購入。
普通の香水ショップ(ネットショップ)には、置いていない(・・・と思う)。
レビューがよいので、買ってみたら、全く合わなかった。
肌にのせる前は、とてもよい香りだな・・・と思うけれど、実際に、つけてみると・・・見事なくらい酔ってしまった。

・・・ああ。コレは、失敗であった・・・!

どんなによい香りでも、結局は、自分の嗅覚に合わないとダメなのね・・・コレで何度も失敗したけれど、ちっとも懲りていなかった・・・というより、この時期、忙しくて、忙しくて・・・。

数年経って・・・。

少し香りが落ち着いていたのか?或いは、体質が変わったのか・・・???
(たぶん、後者だろうと思うけど。)

この香り・・・好みのグリーンっぽさが、あることに気が付いた。

成るほど・・・良い香りである。シャネルのように全面的なグリーンじゃないけれど。

レビューにもあったが、男性がつけても、いいかもしれない(・・・っていうか、もしかすると男性の方がイイカモ?)







柑橘系⑤Relaxing Shower Gel : L’OCCITANE

2015-11-10 22:57:33 | 



国産の蜜柑(みかん)が、店頭に並び始めた。
先月頃から種類も多くなってきて、柑橘好きには、嬉しい季節でもある。

食べて美味しい柑橘類だけれど、こと香りに関しては、爽やさが一番だろうか。
果肉は酸味があって、さっぱりした爽やかさが醍醐味で、果肉を覆う表皮に、香りの成分が凝縮しているように思う。
レモン・ライム・オレンジ・ベルガモット、柚子(ゆず)など、オイル分を含む表皮は、ジャムなどの食品になるし、また香料、洗剤と用途が広い。

紅茶などの香りづけにも使用されていて、アールグレイなどは、ベルガモットのよい香りにうっとりしてしまう。

以前、ウイスキーで煮たイギリスのマ・マレードは、朝のトーストには、贅沢な美味しさだった。

このマ・マレードと紅茶で朝食をとると一日が、幸せで始まるような錯覚を見せてくれる。

最も・・・もう数十年、朝食を食べられない時期が長く続いたので、その至福の味も何処かへ行ってしまった(体質的に朝が弱いので、やはり、朝は、一番不幸なのである)。

西洋では、どうなのか分からないけれど、本邦では、冬至に、柚子をお風呂に入れて入る習慣があって、この日(冬至)に、柚子湯に浸かると風邪をひかないと言われている。
レモン・オレンジなどの果実に比べると、柚子は、控えめで、優しい感じがする。

食べてよし、風呂に入れてもよし・・・とやはり、柑橘シーズンだなと思うけれど、こんな柑橘好きに嬉しいアイテムを発見した。

(本日の画像)ロクシタンのシャワージェル。

これは、柑橘類とラヴェンダーのとても良い香りで、気に入っている。

お風呂で使うシャンプーやボディソープ類で、ラベンダーは、単品で使われるものが多いような気がする。
ラヴェンダーだけで、独立したひとつの製品で充分なのだろう。

以前、コレが一番・・・だと思っていた薔薇とラヴェンダーの香りのシャンプーもいつの間にか、市場から姿を消してしまって、同一のメーカーからは、薔薇単体の香り、グレープフルーツだけの香り・・・とそんなラインになってしまって、残念に思っていた。
仕方がないので、今は、薔薇単体の香りのシャンプーを使っていたけれど、(私にとっては)高額で、先月、底をついたのを期に、安価なモノに変えざるを得なかった(貧乏ここに極まれり・・・である)。

このロクシタンのシャワージェルは、ラヴェンダーと柑橘類・・・といった私の好みに合うもので、やはりバスグッズなどの香りは、柑橘類かラヴェンダーが、一番好きだ。



ローズイケバナ/エルメス②

2015-11-07 22:26:40 | 

香水やオーデトワレなどは、一度、容器を開けたら、早めに使い切る方が、よい・・・と言われている。
空気に晒されていると良い意味では、熟成が進み、悪い意味では、劣化するという。

コレも安い合成香料を使っている場合には、あてはまらない。

天然香料だと密閉状態あれば、100年くらいは、香りが変わらない・・・という記述を何処かで、読んだ記憶があって、本や陶器、宝飾品などとは、違って、香水は、嗅覚だから、状態を保存し、記憶するのが、相当難しい。
だから、100年前のものと現在のものと、果たして同一なものなのかどうかは、分からない。
どちらといえば、ワインだとか、ウイスキーなどとカテゴリー的には、似ているのかもしれない。

私の手の届く価格帯の香水類は、コストの関係上、合成香料のものがほとんど・・・だと思う。

未だ、無収入の身だから、生存に不要な香水類などは、論外だ。

それでも、過去に買ったまま、香りが、気に入らなかったり、取っておきたいものなど、数本であるが、ストックがあって、先日、そんな中のひとつ、エルメスのローズイケバナのミニサイズを開封した。
(このローズイケバナに関しましては、拙ブログ⇒ http://blog.goo.ne.jp/minmin0235/d/20131021 をご参照下さい)

上品さは、さすがにエルメス・・・で、多分、20歳代でコレをつけこなすのは、ちょこっと至難の業かもしれない。

かのゲランの名香・Mitsuko などは、50歳をすぎないとダメだろうなぁ・・・少なくとも、40歳越というか・・・。

・・・という訳で、先月の定例の観月会(15日)、相方と食事をするので、つけていった。

『なんだか、とても良い香りがする。しいて言えば、両切りのピース(煙草)の缶をあけたときのような・・・莨(たばこ)かなぁ・・・?』

どうして、この香調(或いは、調香)が、『タバコ』なのか・・・?

後日、このローズイケバナのミニボトルを持って、試してもらった。
(このときは、セルジュルタンスのサ ジェステ ラ ローズ をつけていたのだけれど)

『あっ。明らかに違いますね。』

香水は、つける人によって、香りが変わるようだ。

私がつけると、『両切りのピース缶をあけたときの香り』になるらしい。

生憎、私は『両切りのピース缶』なる香りを知らないけれど。





空気を橙色に染めて・・・& ジャン・パトゥ『JOY』

2007-10-09 21:38:08 | 
朝から細いシャワーのような雨・・・。連休明けの物憂い朝。
まだ薄暗い・・・のに・・・もう7時半・・・?

や・す・み・・・たい・・・。

・・・なんて言ってないで、さっさと支度しないと本当に遅刻だよ!

何も食べずに、飛び出して、車のエンジンをかける。
さて・・・今日は、何を聞こうかな・・・。


昨日から、金木犀が咲き出して、芳香漂う・・・。秋ですね・・・。

春の沈丁花も馥郁としていいのだけれど、金木犀は、空気まで、橙色に染まるような気がする。
あんなに小さい花なのに・・・。魅惑の香り・・・。

自室の前にも金木犀の樹がある。
巨木とまでは、いかないが、そんなに小さくも無い。まあ、中木といったところかな・・・。
今年も、一杯花をつけて、あたりを橙色に染めている。

金木犀の香りのするパヒュームといえば、ジャン・パトゥの1000(ミル)・・・。何かで読んだ記憶がある・・・実際には、どういう香りがするのかは、知らない。

同じジャン・パトゥでも、『JOY』は、とても高貴な感じもするし、香水ともなれば、お値段もそれなりだ・・・というより、香水の中では、一番高い。

これも何かで読んで、中学生の頃、おとなになったら、ジャン・パトゥの『JOY』をつけるんだと堅く誓ったこともある・・・が、しかし、おとなになった今でも、『JOY』のパヒュームを身に纏えるほどの所得は、ない・・・。
財布と相談してもどうせ断わられるに決まっている。
パヒュームは、無理でも、オードトワレくらいなら、行けそうかな・・・とも思うけれど、きっと『JOY』の方で、嫌がるだろう・・・『似合わね~よ。』

せいぜい、Classic Rock Jam でおとなのロック・シートにすわるくらいが関の山である。