鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

香考(かおりこう)④~人格を持たない香り

2012-03-31 22:53:36 | Weblog
朝から、強風。春の嵐。

電車の遅延、運転見合わせなどの情報により、都下、通院をキャンセル。


名香(めいこう)とは、その香りをかいだ瞬間に、明確な人物像がイメージできる・・・という定義があるようだ・・・みたいなことを、昨日、長々書き連ねてしまいましたが、本当のテーマは、『人格を持たない香り』です。
普通に、生きているひとは、普通のただのよい香りを生活の中で使う方が賢明だと思うし、それがお気にいりなら、かなり極上な生活を送れる訳です。

相当、難易度の高い調香ラインを作っているセルジュ・ルタンスについては、拙ブログ内でも、書いておりますが、実は、このひとの『普通』の香り・・・『人格を持たない香り』というものがあるには、あったんです。
『ローセルジュルタンス』、『ローフォアッド』の2種類。
これは、不思議と大人しいし、香りが、邪魔することないので、オフィスや普段使いには、全く問題のない香りです。
・・・セルジュ・ルタンスの他の香りを知っている人なら、
これ・・・ほんとうに、セルジュ・ルタンスなんだろうか・・・?と多分、思います。

・・・世の中、女優さんやモデルさんや、所謂、アルコールを供して、男性を接待するような職業のひとばかりではないし、圧倒的に、普通のひとが多いわけです。
一般の『普通』の購買層をターゲットにしたに違いない・・・と睨んでいるのですが・・・???
それにしては、知名度が、イマイチ・・・というか、私は、最近まで、全く知らずにいた訳で、これほど、邪魔にならない(・・・所謂、個性的でない)香水も、あまりないんじゃないかなぁ・・・と思うけれど、現在流通している、所謂、清潔感第一にも関わらず、何故か主張の強い?の平たい香りの多い中、一種、不思議な印象を残す香りです。

フレッシュ・ランドリー系の香りを卒業したい方には、次のステップへ行くのによいかもしれません。
(↑個人的な意見ですが・・・)

これも私見ですが、ドライ・ダウンに、もう少し、シプレ系の苦みがあったら、完全に私好みなんだけどなぁ・・・。

ただし、どんなに控えめな香りでも、つけすぎは、ご法度。
5メートルも先から匂ってくるようだと、NGだよ~~~ん。

人格のない香りについて、書こうと思いつつ、ついつい遠回りをしてしまった感が、ありますが、お読みいただいた方で、退屈された方、ごめんなさい・・・。


香考(かおりこう)③~人格を持った香り

2012-03-30 22:45:55 | Weblog
ようやく暖かくなってきた・・・そんな気がする金曜日。


♪フランシーヌの場合は、あまり~もお馬鹿さん
3月30日の日曜日パリの朝に?燃える命・・・

・・・なんて、楽曲があったけれど、流行したのが、子供の頃だったから、どういう事情で、フランシーヌが、お馬鹿さん扱いなのか・・・未だによくわからないままで、ただ今日は、その3月30日・・・金曜日だけれど。

・・・私的には、どうも『プラハの春』と勘違いしていたみたいで・・・です。

・・・で、この楽曲と今日のお題とどういう関係があるのか・・・と問われれば、実は、全く、関係ないんですが・・・今日が、3月30日だったので、ちょっと、歌ってしまっただけです。
もちろん、この2行しか知らないから、コレだけ。

無理やり関連づけると、『パリ』ですかね?

愛読本の『世界香水ガイド☆1437』は、退屈なときに、パラパラめくって、目に止まったところを読むのが好きで、ルカ・トゥリンさん、タニア・サンチェスさんのお二方のエスプリの利いた文学的コメントには、読むたびに驚かされます。

香水とは、その香りをかいだときに、明確な人物像(イメージ或いは、ヴィジュアル)が、浮かんでこないものは、駄作だと言いきっちゃいますからね。
ただ単に、良い香りなだけでは、ダメらしい・・・このヘンが、日本人の香りに対する感覚と180度違うところだろうと思ったりします。
だから、彼らの評価★5(最高)ランクのものでも、私には、気持ち悪くなる(悪酔い)ものも多いし、こんなによいかおりなのに、なんで、★2つしかもらえないのかな~~~と思ったりする訳で。

さて、人格を持つ香り・・・と言うのは、多分、使いこなすのが至難の業のような気がします。
香りが人格を持っているので、つける人もそのようなイメージでないと、まるっきり合わないというか・・・。
まだ、10代の発展途上の女の子が、例えば、ゲランの『Mitsuko』だとか、『Vol de Nuit(夜間飛行)』なんかの香りをさせていたら、モロ、おばさんを連想させられて、全く場にそぐわないだろうし、まあ、10代の女の子が、こんな哲学的?な香りは好まないだろうけれど・・・。

・・・ここまで、書いて、今日書きたかったことが、全く、書けておりませんでしたので、続きは、次回。


嫌いでもいい・・・。

2012-03-28 22:51:30 | Weblog
夕暮れの風は、まだ、冷たい・・・。


ヒトを嫌う・・・そのことに対して、罪悪感を持っている。

ヒトを嫌えるほど、自分は、立派な人間なのかどうか・・・。
ヒトを嫌う自分に嫌悪感を、感じている。

嫌うことは、いけないこと。

・・・本当にそうだろうか・・・???

好き嫌いしては、いけませんよ。何でも食べなきゃ・・・。
嘘ばっかり・・・。
嫌いなもののなかには、自分の身体によくないものだったあるんだから。

本当はね。嫌ってもいいんだよ。
無理に好きになるほうが、よほど、イカレてるってこと・・・。

だって・・・。嫌いなんだもん。
自分自身も・・・、あのひとも・・・、このひとも・・・。

好きだったひとを嫌いになる・・・。
あんなにすきだったのになぁ・・・。

だいっきらい・・・。

嫌いでもいいよ・・・。
嫌ってもいいよ・・・。

嫌いがわからないから、好きになれない・・・。
好きがわからないと、嫌いになれない・・・。

表裏一体。
こんなのもあったな・・・

綺麗は穢い・・・穢いは綺麗・・・(W.シェイクスピア)。ただし、俺以外・・・(宮藤官九郎)。


『好き』、『嫌い』、『どうでもいい・・・』

2012-03-27 22:58:39 | Weblog
春宵な雰囲気の夜(相変わらずヘンテコな表現ですが・・・)。


この世の中で、『好きなもの』と『嫌いなもの』と『どちらでもない』・・・と大雑把な分類だと3種類に分けるとしたら、圧倒的に、『どうでもいい・・・』というものが多いような気がする。

・・・そうでもないのか・・・???
周囲の人間は、キライな奴ばっかりだ。
どうでもいい・・・というのは、接触(縁)がない人間だ。

逆に、好きな人間ってほとんどいないな・・・。
どんなに仲よく付き合っていても、『ここんとこだけは許せない!』ってところがひとつはある。
それは、相手方も同じで、私の『こういうところが許せない!』って思っているんだろうな・・・と思うとなんだか、やりきれない。
100%好きなんてのは、あり得ないけれど、100%嫌いってのは、存在するんだよな・・・。
そりゃぁ・・・いいとこもあるのかもしれない・・・ワタシが知らないだけで。
でも・・・このひと(嫌いなヤツ)と暮らしている人って、よく一緒にくらせるよなぁ・・・などと思ってしまう。家庭(家族)では、人格が別なのかもしれない。

昔、親友だと思っていたひと(今でも、そうだと思いたいけれど、ずっと会ってないし、私だけがそう思っているかもしれないだけだし・・・)に、アンタにあうひとは、きっと、神様みたいなひとじゃないとダメかもしんない・・・。何でも、許してくれるような相手じゃないとね・・・と言われたことがあるのだけれど・・・神様みたいなひとなんて、この世には、存在しないから、たぶん、私にあうひとってのは、この世の中には、いないんじゃないかと思う。
男女ともに・・・。

そして、最も、重大なのが、時間の経過だ。

・・・あのときは、あんなに好きだったのに・・・。
『好き』という気持ちが持続できない。
ようするに、飽きてしまう。
一緒にいても、つまらないのだ。
会って話がしたいけれど、会ったら、会ったで、多少うんざりする。
どれくらい我慢できるか・・・。

人間関係ってのは、所詮、忍耐強いヤツの勝ちであるとつくづく思う。どれくらい我慢できるかだ。
こらえ性のないヤツは、ダメなんだよな・・・。

だから、結局、『どうでもいい・・・』やつが一番付き合いやすいし、どうでもいいから、ラクなのだ。

臨終のシチュエーション(希望的臨終)

2012-03-26 22:53:06 | Weblog
まだまだ寒い春の一日。


そう広くもないけれど、それ程、狭くもないフローリングの部屋は、東側に床から天井まで、透明なガラス戸の壁面。

目覚めたばかりの新緑が、蛍光色を含んで、あたりを、初々しいばかりの緑に染める。
外は、灰色の空に覆われ、銀の糸のような雨が降っている。

部屋の中央には、ベッドが置かれ、病み疲れ、長い療養を、いま終えんばかりのわずかな時間、天井を仰ぎ、
(そろそろ・・・かな)
と思う。

雨の音が、パラパラして、ふと・・・ああ、あの曲が聴きたいな・・・と思う。
誰もいない。
身体はもう動かず、かすかな意識だけがある。

静かな静かな雨の午後。
一応、季節は、桜も終わって、新緑まばゆい頃・・・。

小規模な一戸建てだけれど、瀟洒な昭和初期を模した建築。

病気ばかりで、外へも出られず、相当つまらない人生だったな・・・と思う。
それでも、思ったより、長く生きることができたね。

この家もこの庭も、私の愛した私の棲家。

死ぬ前に聞きたい曲は(いまのところ)、face to ace の 『灯』 と 『Silence』。
取りあえず、聴きながら死にたいが、曲をかけてくれるひとがいないから、自分の頭で、再生しながら、死んでいくことにしよう・・・。

ほんとうに、おもしろくも、おかしくも、たのしくも、うれしくもない、なにもないじんせいだったな・・・。

こんなじんせいで、よかったんだろうか・・・?

・・・などと、自問自答しながら死んでいくに違いない。たぶん・・・。


最後をシュミュレーションしてみた。

こういう状態で、臨終を迎える予定ならば、まず、昭和初期を模したような庭付きの一戸建てを購入せねばならないが・・・コレかなり・・・難題・・・!っていうか、絶対無理かも・・・。


香考(かおりこう)②

2012-03-25 22:52:44 | Weblog
寒風吹きすさぶ寒い日曜日。


個人的には、ガルバナム樹脂の苦みのあるグリーンとか(人工的な毒々しい青さを連想させるシャネルNo.19だとかの)そんなトップノートが好きだし、レモンとかライム(香り的にどの程度違うのか判断できないけれど)の爽やかな柑橘系、ちょっと薔薇香があって、ラヴェンダーと菫(ヴァイオレットリーフ)とゼラニウムも少しだけ、それとすこし苦みのあるオークモスだとか清潔なレザリー・シプレ系を合わせたような香りってないもんだろうかと思っている。

・・・あったら、たぶん、すっごくヘンテコな香りでしょうね?
香調が、めちゃくちゃだし。
香水としては、たぶん、評価以下の駄作なんだろうと思ったりする。

日本人は、とにかく、シャンプーだとか、石鹸だとか・・・清潔感溢れる香りが好きのようだし、実際、重たい香水をつけているひとを、嫌う傾向にあるようだ。
たしかに、電車や劇場の座席で、重たい香水をつけたひとと隣合わせになる不幸は、最悪で、劇場なら都合2時間以上は、その香りに耐えなくてはいけない。
だったら、無臭の方がいい。

昨日も書いたけれど、ことオフィスに関しては、仕事をする場所だし、となりのグループなのに、流れてくるあの重たい香りの空気って、どうなんだろう?
私は、5メートル離れているから、それ程・・・でもないけれど、隣のひとなんか、息苦しいのではないだろうか?
酸素・・・酸素・・・酸素・・・とにかく、何の匂いもしないフツーの酸素!
涙目になって、何処かへ避難したくなるけれど・・・。

麝香(ムスク)、霊猫香(シベット)、海狸香(カストリウム)、流涎香(アンバーグリス)などの動物系の香料や、白檀(サンダルウッド)なんかは、日中は、避けた方がよいのかも?
・・・でも、こういった動物系や白檀などのオリエンタル系と呼ばれる香料は、ワシントン条約で輸出規制だとか、材料調達の安定供給が難しいため、軽めの合成香料にとって変わられているという話だから、従来のあの重たい香りとは、似て非なるものになっているらしい(よくわかんないけど)。

白檀や沈香(伽羅香)なんかは、魔切・・・魔を払う所謂儀式用だから、強くて眩暈感を伴い、酔感を呼ぶようなものが相応しいのかもしれない・・・だから、日常使いには向かないような気がする。
・・・気がするだけで、たぶん、違うんだろうと思ったりもする・・・。


香考(かおりこう)

2012-03-24 22:56:03 | Weblog
午後から、春らしい晴れ。夕方強風。


この拙なブログ内では、いろいろとヘンテコな造語が作られております。中にはすでに、世間に、出回ったり、認知されているような『ワード』も数々あるようだけれど、勝手に作っちゃったりしてますので、間違い等であった場合には、平にお許しを・・・。

・・・というわけで、今回は、『香考』(・・・『コウコウ』ではなく、『カオリ・コウ』と呼んでいただければ幸いです)。香りに関してアレコレ考えるというお題ですが、『香考』なんてのも、一般に使われいるのかどうか?????クエスチョンマークをたくさんつけてみたところで、どうよ・・・??????

最近のお洗濯用の洗剤のあの香りには、辟易する・・・なんてことは、以前のブログにも書きましたが、パルファム関係でも、『フレッシュ・ランドリー系』というカテゴリーが存在していて、その辺からの発想もあるのだろうし、働くご婦人の増加で、朝、お洗濯なんかしてたら、遅刻しちゃうし、夜洗って、お部屋干し・・・お部屋干しすると、何故か、匂うんだよねぇ・・・なんとかしてよ・・・みたいなライフ・スタイルの変化から必然的?に、そうなったものなのかどうか・・・。

・・・で、この『フレッシュ・ランドリー系』の香りたち。
洗いたてのリネンの香り・・・エスティ・ローダの『ホワイト・リネン』あたりが、元祖じゃないかとにらんでおりますが、個人的に、私、この香り・・・気持ちが悪くなります(世界香水ガイドでは、★5の最高ランク)。
洗濯石鹸系なら、もうすこし、爽やかさが欲しいところだ・・・と勝手に思ったりしますが・・・。

あと、この『フレッシュ・ランドリー系』に属する香りたちは、なぜか、平たい香りが多いようで、別に、石鹸でもいいじゃん・・・無理して、香水にしなくても・・・みたいな安っぽさが、否めないような気がしますけどね。
清潔な石鹸の香りは、いかんせん、長続きしないから、香水にするんだろうなぁ・・・。
トップから同じ香り。ドライ・ダウンは、柔軟剤・・・???。
商品名を上げるなら、『クリーン』系でしょうかね?
・・・いや、実際、軽くっていい香りなんですけどね?。
お洗濯ものを畳んでいるときの仄かな清潔な香り・・・ってとこですか・・・。
あまり印象に残らないってのも、この『フレッシュ・ランドリー系』の香りの特徴ですかねぇ・・・?

香水っていうと(以前にも書いたんですけど)、日本人のセレブ?って種類の人達を連想させるのですが(デヴィ夫人だとか、叶姉妹だとか・・・すみません。ゴージャス系ってこの方々しか思い浮かびません)、たぶんこういう雰囲気の方達が、『フレッシュ・ランドリー系』の香りを纏っていたら、なんかスゴク変な気がしません?
あの方達に、所帯じみた香りはたぶん・・・似合わない・・・って思ったんだけれども、『フレッシュ・ランドリー系』の香りってのは、謂わば、所帯じみた香りっつ~~~ことになるのかもしれません。

でも、普通のひとには、いいかも・・・ネ?


音楽を喰って生きている②~リフレイン・リピート・ぐるぐる・ぐるぐる・りふれいん

2012-03-23 22:51:31 | Weblog
午後から雨・・・。


先週の日曜日に、去年の12月にリリースされて、以前から、聴きたいと思っていたのだけれど、なんとなく、聴く時間もなくて、そのままにしておいたCDをMP3に、落として、聴いている。
好きな曲ばっかりなんで、嬉しい、楽しい。

・・・しか~~~し、仕事中にも、メロディと詞が、頭から離れず、咽喉が乾いたときに、無性に水が飲みたくなるように、シャワーを浴びるように、このCDの曲を聞きたくて、聴きたくて、仕方がない。
・・・早く、お昼休みにならないだろうか・・・とまるで、餓えた狼?のよう・・・
午前終業のチャイムがなると、おもむろにウォーク・マンを取りだし、聴いている。

あの詞の続きは、なんだっけ・・・。
ああ、そうそうコレだった・・・コレだった・・・。
あの音、この音・・・そうそう午前中、頭の中で、ぐるぐる・ぐるぐる巡っていたメロディ。

リフレイン・リピート・ぐるぐる・ぐるぐる・りふれいん・・・

頭の中で、音楽が鳴りやまない。
脳が再生する音楽が鳴りやまない・・・。
これは、これで、いいのだ・・・。
午後は、この禁断症状を楽しむのだ!

あのアゴギ(・・・アコギってあまり、いい響きじゃないなぁ・・・阿漕・・・ちゃんと書くか・・・アコースティックギター)のソロは、最高だしぃ・・・、光の糸がもつれて、キラキラ輝きながら、はじける音だね・・・。
人の指から、零れ落ちる音・音・音・・・音の雫がキラキラ光っているみたい・・・。
音が、夕暮れの景色を作っている・・・脳が受取り、再生しながら、無限に広がる色に変わる・・・
そして、あのエレキのゴリゴリ感・・・ハード・ロックってこれこれ・・・コレ聞かなきゃ・・・。

脳が勝手に再生する。
リフレイン・リピート・ぐるぐる・ぐるぐる・りふれいん・・・

どれだけ、正しく再生できたのだろうか?
急ぐことはない・・・。
どうせ、5時になれば、また脳の再生した幻想の音楽の原曲を聞けるのだから・・・。
そして、私の脳は、大喜びするのだ・・・。コレダ!コレダ・・・!!と
私の脳は、音楽を喰って生きている・・・と思ったりする・・・(ほかの栄養もいるけれどね・・・糖分だとかさ・・・アミノ酸?だとかさ・・・???)・・・で・・・、再生!ウォークマン・・・電池切れ・・・(泣く)

テーマあれこれ・・・。 

2012-03-22 22:52:41 | Weblog
くもりがち。


3月になると、モラトリアムで、過去への回帰だとか、それでもって、私の相当ハズレたスタートラインでもある月なので・・・なんてことを、先週あたりから、書き連ねている。

このブログにも標榜しているように、『読書・演劇・音楽』をメインに展開していくつもりだった当初の計画は、大きく外れ、いまや、かろうじて、文章になるのが『読書』くらいなもの。
その他は、予定外だった『宝石』、『香水』、『占い』、『うつ病嫌悪』、『会社(仕事)関係の愚痴』ばかりなので、お読みいただいている方には、さぞや、ご退屈様な限りだと思う(すみません・・・)。
・・・そう思うのだが・・・しかし・・・無い袖は振れないし、他の話題では、文章にならないから、同じテーマをひっくり返し、まぜっかえし、書いている。
だったら、別に書かなきゃよさそうなものだが・・・(別に、何処からも、誰からも期待されている訳でなし、まして、書かなくても、何の障りもないのである)。

こうしてみると、女っぽいアイテムばかりだなぁ・・・と思う。

私は、自分の親からも、『(性格は)質実剛健』だと言われ、たぶん、周囲もそう思っていると思っている・・・ケド、会社では、猫かぶりで、居るんだか居ないんだか、わからないような妖怪・座敷童的要素を、全面に押し出しているので(このヘンもズイぶんと分かりにくいと思うのだけれども・・・座敷童なんてのは、居るんだかいないんだか、わからないところが、この妖怪の存在理由なのだから、特に、存在を、全面に押し出さなくてもよさそうなものである・・・)、とにかく、あまり人目に立たぬように、割と気を使って、生活しているには、違いないのだけれども・・・。もともとが地味だし。

それなのに、『宝石』、『香水』なんてのは、目立とうアイテムの冠たるものではないですか・・・。
なんで、こんなもん好きなの・・・?
『宝石』、『香水』なんて、別に、生活には、何の必要もないし、栄養があるわけでなし、暑さ、寒さを凌げるわけでなし・・・大体、そういったモノを買うほど、給料貰ってんのか・・・ということになるのである。

しかし、『宝石』、『香水』にしろ、座敷童を標榜するには、不要なものだけれど、とにかく、目立たぬものばかりだから、人目にはつかない。
自分が時々、こっそり見て(或いは、香りをつけて)楽しむためのアイテムなんである。
これ見よがし・・・に、身に纏うのは、目立ちたいひとだけだし、そんなのは、下品だと思っているし、私自身は、座敷童でいいので、目立ちたくない。

そのへんも、矛盾した脳が作り出す、へんな雰囲気になって、溶解度・・・いや違う、妖怪度が、更にアップしてヘンテコな空気を醸し出す結果になっているのかもしれない(本人は、全く気が、ついていないのだけど・・・)。

Sa Majeste la Rose; Seage Lutens

2012-03-21 23:04:15 | Weblog
お彼岸のお中日だというのに寒いまだまだ寒い。


人の集まるところ、モラル・・・というものが存在するのは、ご周知のとおり。
他人の趣味に合わせるということは、物凄く難しく、忍耐を要することもあるだろう。
あまり、他人のことを気にせずに済むひとは(大抵)、物凄い香水をつけている。
5メートル先からその香りの洗礼を受けなくてはいけない。
それが、好みの香りならともかく・・・。
こういう場合、ほとんど、嫌いな香りに決まっているからなぁ・・・!

まず、オフィスなんかでのT.P.Oとしては、軽い香りが原則なんではないだろうか。
パウダリーなムスク、酔ってしまいそうなフローラル系、トロピカル系フルーツなんかは、避けた方が無難だ。

懐石料理などをいただく場合も、香りは、ご法度のようだ。
朝、つけたパルファンの香りが、ドライ・ダウンしたあたりで、臨むのがお作法というものらしいし。

・・・かくいう私は、どうも複雑な香りというものに酔いやすいので、どうしても、色気とは皆無のグリーン系だとか、シトラス系、或いは、ラヴェンダーなんかのアロマ系に走ってしまうし、それ以外は、あまり好きになれないから、本当の香水好きとは、ほど遠いんだろうと思ったりする。

・・・それでも、(かなり個性的な調香ラインの)セルジュルタンスのSa Majeste La Rose(サ マジェステ ラ ローズ)の香りには、うっとりしてしまった。
薔薇とレモン(シトロネラール)の調香って、こういうものなのね・・・。
薔薇の濃厚さがあるのに、妙に爽やかな?感じがする。
整っている香りなのだ。

天然の薔薇香単独の香りもよいし、ソレ自体は、物凄く好きだし、以前、某・サイコメトラー占い師氏(←この敬称で、いいかのかどうか・・・???)に、薔薇の香りが幸運を呼びます・・・なんてことを言われてから、薔薇の香りのする香水を探し続けていたのだけれど、どれも、あまり気に入るものが、なかったのだった。

セルジュルタンスの調香ラインは、物凄く難易度の高い香りがほとんど。
全ての香りが、上級者向け・・・フランス人?だとかデヴィ夫人??だとか、叶姉妹???だとか・・・そいういう雰囲気じゃないと使いこなせないと思っていたのだ。だから、敬遠していたのだけれど、灯台下暗しってのは、このことだったのか・・・?だからと言って、私に合うかどうかは、不明だけれど・・・。
量売り1ccで、ひとめぼれしてしまって、フル・ボトルを購入しようと思っていたら、どのネットショップも在庫切れ・・・であった(入荷が待たれる・・・そのうち、夏になって、もっと爽やかな香りが欲しくなる前に手に入れたい)。

因みに、世界香水ガイドでは、★3:蚊よけには、よい香りだと思う・・・というコメントでしたが・・・。