午前中は晴れていたけれど、午後になって、薄雲がひろがるも穏やかな小春日和の霜月初日。
宵になって雨降りだす。明日は台風崩れの温帯低気圧の移動で、大雨の予報。
やっと秋らしくなってきて(それでもまだ高温状態は続いているようで)、紅葉のたよりもちらほら・・・。
日光・中禅寺湖畔では、今見ごろだとか・・・。
今年の紅葉狩りは何処行きましょうかね?
相方、いきなり・・・。
『そうだ!会津へ行こう!』
ということになり、神無月最終日(10月31日)早朝から、会津へ。
高速道路を北上。お天気も、上々。
東北道から磐越道に入り、西へ・・・。
磐梯山が見えてきた。
会津市内に入ったのが、午前11時過ぎ。
郷土料理のわっぱ飯で、ランチ。なんだか、久々に由緒正しい日本の食事をした気がした。
鮭・カニ・玉子焼き・山菜の乗った蒸したご飯。美味しい・・・。冷たいお蕎麦もついていた。長ネギ1本まるごと薬味。ネギ高いのに・・・。
食事のあとは、周辺を探索。
この割烹にたどり着く迄、狭い路地を曲がって、曲がって・・・ナビの指示通り、曲がって、曲がって・・・。
そう・・・ここは、城下町。鶴ヶ城を目の当たりにして、迷路のような狭いクランクで、外敵の侵入を防いている城下町。
途中で、和菓子と餡ドーナッツを購入。
次は、鶴ヶ城。
平日だというのに、観光客でいっぱい。
公孫樹(いちょう)の黄葉が始まっているけれど、やはり今年の夏の暑さなのか・・・楓は、まだ濃い緑色であった。
市街地を離れて、山裾に向かう。
白虎隊自刃の地である飯盛山へ。
当初の目的は、螺旋構造の『さざえ堂』を見るためだったのだけれど、飯盛山の中腹にあることを、行ってから知る・・・。
遠く猪苗代湖から引いている豊かな水量の疎水の音など聞きながら・・・。
階段を上って、『さざえ堂』へ。
山の中腹は、幾分、山もみじの葉が、赤く色付いていた。
さざえ堂から続く山の路を上って、飯盛山白虎隊の墓標へ。
今でいう中学生から高校生の少年達が、自刃したのは、戊辰戦争。今の世をみたら、どう思うのだろう。
そういえば・・・映画『侍タイムスリッパー』の高坂新左衛門は、かの誇り高き会津藩士であったなぁ・・・。官軍となった長州藩士と対決中に、落雷にあって、現代へ飛ばされたのだった・・・。
山道を登り降りし、疲れ果てて、駐車場へ。
パークした車の中、会津若松市内で仕入れた甘味で、休憩。
時刻は、既に16時を回っていて、秋の日のつるべ落とし、もう夕方の色一色に・・・。盆地の夕暮れはさらに早い・・・。
まだまだ見てみたい城下町、武家屋敷。
会津はどのお店のひとも、穏やかで、温かい対応をしてくれた。東北のひとは、温かく義理堅いと、母がよく言っていた。
往復400キロ爆走?の会津路。
往路を戻りつつ、再びの高速道路。
東に戻り、ひたすら南下して、雷都に戻る・・・。
紅葉は殆ど見られなかった会津の秋景色。
あと1週間もすれば、短い秋とそして・・・東北の長い冬の訪れが・・・。