雨季が近いような風騒ぎ・・・。
御老体に鞭うち、近くは、都内の美術館、音楽会。
国内では、災害地域の慰問。
遠くは、海外迄。
既に今は、齢80過ぎなれど・・・。
謝罪の旅にでかけましょう。
戦争をしたのは、僕の悪い国でした。ごめんなさい。
西へ東へ南へ北へ。
ドア to ドア。
政府専用機、自衛隊の艦。
眠っている間に着きまする。
本物の帝に成り損ねたかつての少年の横には・・・。
登場するたびに、写真や映像に映るその姿の身長が伸びたり、縮んだりする摩訶不思議で、キッカイな『女性(にょしょう)』が、片時も離れず、お付添いになっていらっしゃる。
かつては、何処かの女優のようなひとも居たのだが・・・パートタイムで、場面毎の分業。
写真班、テレビ班、行事班・・・様々な場面をパートする・・・複数でひとりを演じ切っている。
一体何人いるんだろう。僕の妻は・・・?
おこづかい年間3億円は、生贄の代償には、安すぎるよね?
それは、神々の贄。
身代わりとなりて、神の怒りを鎮めるために。
帝は、祈る。
神に祭祀を捧げる。
それを成すことなしに、帝とは呼べぬのがこの国のきまり。
・・・本物の帝の成り損ないのジミーが、何故、本物の帝に成れなかったのか・・・。
まだ少年ジミーだった日。
僕のお誕生日に、戦犯と呼ばれる軍人が、見せしめのために処刑された。
僕は、怖れ慄いて、テーブルの下で、泣き出した。
次は、お前の番だよ・・・ジミー。
お前の神に請うがよい。
神の哀れな生贄のジミー。
お前の国の神さまは、イエスを神に格上げしてくれた天の父のように、お前を神にしてくれるかどうか試してみたまえ。
家庭教師の売人(ヴァイニング)夫人は、少年が、この国の本物の帝にならないように教育したようだ。
ニホンの帝になるはずだった少年を・・・自分の国の少年につける名前であるジミーと呼んだ。
神様の生贄になんて、ならなくても、いいのよ。ジミー。あなたは、人間なの(・・・そして、決して、本物の帝になってはいけませんよ!)。
9時から5時まで、はんこ押しのお仕事。それが終わったご褒美に、お出掛けしましょ。
この国の帝は、神々への捧げもの。
僕は、生贄にならぬため・・・。
僕は、名ばかりの帝になろう。
でも何も知らぬ国民は、僕の為に、一生懸命働いてくれるだろう。
何の疑いもせず。尊い僕のために。
生贄にならぬ名ばかりの帝の僕のために・・・。
だから・・・海の姫巫女よ・・・。
そなたも、もう普通の女に、お戻りなさい。
自由なおんなに、戻りなさい。
御老体に鞭うち、近くは、都内の美術館、音楽会。
国内では、災害地域の慰問。
遠くは、海外迄。
既に今は、齢80過ぎなれど・・・。
謝罪の旅にでかけましょう。
戦争をしたのは、僕の悪い国でした。ごめんなさい。
西へ東へ南へ北へ。
ドア to ドア。
政府専用機、自衛隊の艦。
眠っている間に着きまする。
本物の帝に成り損ねたかつての少年の横には・・・。
登場するたびに、写真や映像に映るその姿の身長が伸びたり、縮んだりする摩訶不思議で、キッカイな『女性(にょしょう)』が、片時も離れず、お付添いになっていらっしゃる。
かつては、何処かの女優のようなひとも居たのだが・・・パートタイムで、場面毎の分業。
写真班、テレビ班、行事班・・・様々な場面をパートする・・・複数でひとりを演じ切っている。
一体何人いるんだろう。僕の妻は・・・?
おこづかい年間3億円は、生贄の代償には、安すぎるよね?
それは、神々の贄。
身代わりとなりて、神の怒りを鎮めるために。
帝は、祈る。
神に祭祀を捧げる。
それを成すことなしに、帝とは呼べぬのがこの国のきまり。
・・・本物の帝の成り損ないのジミーが、何故、本物の帝に成れなかったのか・・・。
まだ少年ジミーだった日。
僕のお誕生日に、戦犯と呼ばれる軍人が、見せしめのために処刑された。
僕は、怖れ慄いて、テーブルの下で、泣き出した。
次は、お前の番だよ・・・ジミー。
お前の神に請うがよい。
神の哀れな生贄のジミー。
お前の国の神さまは、イエスを神に格上げしてくれた天の父のように、お前を神にしてくれるかどうか試してみたまえ。
家庭教師の売人(ヴァイニング)夫人は、少年が、この国の本物の帝にならないように教育したようだ。
ニホンの帝になるはずだった少年を・・・自分の国の少年につける名前であるジミーと呼んだ。
神様の生贄になんて、ならなくても、いいのよ。ジミー。あなたは、人間なの(・・・そして、決して、本物の帝になってはいけませんよ!)。
9時から5時まで、はんこ押しのお仕事。それが終わったご褒美に、お出掛けしましょ。
この国の帝は、神々への捧げもの。
僕は、生贄にならぬため・・・。
僕は、名ばかりの帝になろう。
でも何も知らぬ国民は、僕の為に、一生懸命働いてくれるだろう。
何の疑いもせず。尊い僕のために。
生贄にならぬ名ばかりの帝の僕のために・・・。
だから・・・海の姫巫女よ・・・。
そなたも、もう普通の女に、お戻りなさい。
自由なおんなに、戻りなさい。