鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

北斎展・栃木市立美術館

2024-11-21 21:51:11 | 藝術

急激に冬になった・・・。

わかっちゃいるけれど・・・寒い!

午前中迄、冷たい雨残るも、夕刻前から、お天気回復。

陽差しは、暖かい(春先のような?)。晩秋と初冬の同居かな?

 

一昨日(19日)。

朝方の気温3度。車のリア・ウインドウが曇り切っているので、ヒーターを点灯。

街行くひとは、もうダウン・ジャケット。

栃木市の市立美術館へ北斎展を鑑賞。

あのひと・・・です。

富嶽三十六景です。

今回のメダマは、その中の『赤富士』と『神奈川沖』が、2点並べての展示。

意外と小さいのだな・・・と思ったりして。

北斎は、構図の妙というか・・・たぶん、それまで、誰も描いたことのない風景を、自分の筆で描きだしたひとなんだろうな・・・。

後の画家、映画製作者、漫画、アニメーション・・・に多大な影響を与えたのひとなんだろう。

江戸時代に九十歳過ぎ迄、生きたひと。

引っ越しばかりしていたひと。

 

・・・それにつけても・・・。

栃木市立美術館は、企画展が面白い。

北斎展に、アンリ・リヴィエールの『エッフェル塔三十六景』も同時展示。

 

 


皐月初日(2024)/新緑の日光へ・・・/小杉放菴記念・日光美術館

2024-05-01 23:51:50 | 藝術

どんよりとした曇り空から、午後になって土砂降り・・・の5月のスタート。

 

新緑の日光へ・・・。

雷都へ転居して、日光が近くなった。

1時間掛からず。

ゴールデン・ウィークの平日で、御天気下り坂にも関わらず・・・そして昼前には、本降りの雨の中・・・。

日光は、観光客で賑わっていた。

ここ2,3年・・・ゴールデン・ウィークと言えども、例の流行病の影響で、閑散としていた観光地に人が戻ってきた・・・ってコトでいいのかな???

 

まだ雨の降りだす前に、市内(・・・といっても、日光の中心部ではなくて、市町村合併前は、こちらもひとつの市だったのだけれど)の酒蔵で、贈答用のお酒を調達後、東照宮の前の『小杉放菴記念日光美術館』へ。

造形作家のはしもとみお展開催中。

まさに・・・大きなものから、小さなものまで・・・。

木彫りの彫像、小さなチェスの駒から、時計、スプーン迄・・・。

可愛い犬、猫、うさぎ、リスをはじめ、馬、羊、ツバメ、熊、猿・・・何種類・・・何百体いるのだろう・・・。

ひとつひとつが、いとおしい・・・リアルな造形。

手で触れられるものもあり・・・。

あの細身の若い女性が、こんなものを掘り出すのか・・・と思える。

観ていて楽しい企画展だった。

 

美術館の前(東照宮裏)は、数軒のレストランがあって、ランチまじかの時間帯の渋滞。

今日は、何処も予約していなくて(平日だし、天気も悪いし、空いているだろうと思っていたので)、想定外の混雑だったので、東照宮の少し先の金谷ホテルベーカリーカテッジイン・レストラン&ベーカリーへ。

このレストランのお隣は、金谷ホテル歴史館になっていて、明治期の外国人観光客のホテルの先駆けとなった武家屋敷(侍屋敷)が現存し、見学ができる。数年前、このお屋敷は、見学したので、今日はランチ。

ハンバーグ、シチューパン、グラタン、サンドイッチ、カレーなど、手軽に食べられるのホテル洋食メニュー。

モーニング・メニューは、定番のオムレツ&トースト、フレンチトースト、カフェメニューには、ケーキやアップルパイなども充実。

 

相方は、オムレツ&鱒のフライの乗ったカレー丼、私は、ビーフシチューのランチを注文。

流石に観光地のホテル価格だけれど、やはり美味しかった。

奥日光・中禅寺湖畔に、やはり金谷ホテルの百年カレーが楽しめるコーヒーハウス・ユーコンがある(こちらは、カレーが、3000円近いお値段)。

母の亡くなった年だから、もう3年も経つけれど、そのとき、ここで食べたカレーも美味しかった。

 

ランチを食べている途中で、本降りの雨になった。

中禅寺湖迄、行く予定だったけれど、今日は、このまま雷都へ帰還。

山から下りてくる?雨雲で、帰路は、土砂降り。

午前中は、17度有った気温が、13度迄、下がった。

 

観光客の中には、半袖さんも居たので、かなり寒かったのではないかと思う。

 

 


映画:フェルメールThe Greatest Exhibiton-アート・オン・スクリーン特別編-

2024-02-05 23:33:22 | 藝術

正午前からみぞれまじりの降雪。

終日、気温5度以下の寒い週明け。

 

正午を少し過ぎて、隣市のシネマコンプレックス迄、『フェルメール The Greatest Exhibiton-アート・オン・スクリーン特別編-』を鑑賞。

2023年アムステルダム国立美術館にて、現存するフェルメールの作品28点を集結。

光を描く画家として知られ、日本人に好まれる画家でもあり、描かれた画面に溢れる光と空気感が、透明な静謐さを醸し出す・・・。

魅力的な作品が多く、その生涯は、文献も少なく、殆ど知られていないミステリアスな画家。

何でもない普通の日常のひとコマを切り取った一枚の絵の中に、空間があり・・・そしてその絵をみる人達には、『現在の時間』があるだけの・・・。

映画館の大型のスクリーンで見ても・・・フェルメールの作品は、物理的に絵のサイズが小さい?ように思う。特に晩年の『レースを編む女』は、縦23.9cm×横20.5cm・・・まさに物理的に珠玉の作品。

 

かのアドルフ・ヒトラーも愛したフェルメール。

その静かな世界観は、見る人の時間を止める。

 

 


宇都宮美術館・ヨシタケシンスケ展かもしれない

2023-10-17 23:26:47 | 藝術

爽やかな秋の晴天続く・・・。

お昼から、県央へ。

 

宇都宮美術館・ヨシタケシンスケ展かもしれないを鑑賞。

平日だというのに・・・混雑。

絵本作家のヨシタケシンスケのスケッチ、絵本の原稿、作家のコレクションなど、盛りだくさん。

お母さんに連れられた子供さんの来場も。

特に、子供さんに人気のある作家さんのようだ。

 

一番に目を引いたのは、葉書大のリング・ノートに、ロットリングで、描かれた日常のスケッチ?というか、アイディアというか・・・それが一枚、一枚・・・壁面にズラリと展示されていて(集合体恐怖症のワタシには、ちょっとコワイかも・・・しれない)、書いたご本人も凄いけれど、美術館関係のディスプレイの企画・立案で、コレをやろう・・・って気になるのは、なんか・・・スゴイ・・・のかもしれない。

 

ダメかもしれないけれど、ダメじゃないかもしれない・・・。

丁度よい脱力感と、ほっとする画風。

 

自己否定しても、自己肯定感がゼロでも・・・ナントカなるかもしれないし、ならないかもしれない・・・。

ヨシタケシンスケが、ふと呟くひとことに、肩のチカラが、すっと抜けて・・・。

最悪だった今日が、本当は、素晴らしい発見の日かもしれない・・・???

劣等感だらけの自分でも、イヤなことから逃げてばかりいる自分でも・・・。

ネガティブだらけでも・・・。

もしかして・・・大丈夫なのかも・・・しれない・・・そんな展覧会。

 

 


長月初日(2023)/猛暑の美術館巡り

2023-09-01 23:36:01 | 藝術

長月初日。

猛暑衰えもせず・・・。

8月の最高気温で、真夏日(30度)を下回った日は、8月1日の29度で、その後、本日迄、30度以下に下がらなかった。

本来なら、1~2週間、猛暑日が、続くと、休息をとるように、25度前後の日が、数日続き、再びの猛暑・・・というパターンだったような気がするけれど、今夏は、その貴重なインターバルが、全く無かったのは、やはり記録的な暑さ・・・なのだろう。

夜間も25度以上の熱帯夜が続いた。

そして、そのまま9月に突入。

 

本日、午前中は、可燃ゴミ出し、ペットボトルと段ボールリサイクル、郵便局と雑用。

午前9時過ぎに、相方から電話があった。

午前6時半に、日光へ行こう・・・というメールを送信したのだけれど・・・私は、その時刻、爆睡していて、メールには、気づかず。

では、午後から、ランチを兼ねて、隣県・隣隣市の美術館へ行こう・・・ということになり、拙宅近くのショッピンモールの駐車場に集合。

ガソリンは、リッター180円を超えて、気軽に車にも乗れないなぁ・・・と思う。

増税メガネの総理さん、意地でも、ガソリンの二重課税を止める気は無さげだし、さっさとトリガー条項発動しろや!・・・と国民もブチ切れ。

 

隣市の蔵の古民家のランチは、満席の事も多いのだけれど、今日は、空いてるとのことで、まったりした明治・大正期の建築の中で、和食のお弁当ランチをいただいた。

このところ、お米を炊いておらず、久々のご飯。

 

お腹が、一杯になったところで・・・かの隣隣市の廣澤美術館とその周辺のコレクション館へ。

各地に美術館やカフェなどの建造物の設計で、今、話題の隈研吾氏の建造物と周辺の個建になった、陶器、絵画、版画、古いオーディオ機器などが展示されたコレクション館を見学。

・・・果たして・・・入場料1000円で、こんなに見せてもらっていいんだろうか・・・と思う国宝級の収蔵品をはじめ、ジャンクな現代アート、骨董品などが、雑多に混じった不思議な一体。

他にも、クラシック・カーや飛行機???などの展示館もあるらしいのだけれど、なにしろ、活動を開始したのが、午後からだったので、閉館迄に回ることが出来なかった。

私たちの訪れた時間は、館内には、お客さんがひとりも居なかった。

夏休みも終わり、猛暑で、ひっそりとした館内とその周辺を歩きながら、晩夏の美術館巡りを楽しんだ。

(私たち二人なのに、全館、冷房されていて、入場料金は、電気代かも・・・と、エネルギー高騰の思惑は消えることなく・・・生活を脅かしているんですけれどね?)

 


いわき市立美術館・古代エジプト美術館展

2023-07-30 23:09:13 | 藝術

炎暑。

午後から転居先へ。

車外温度計は、41度。

 

ヨーグルト・メーカーを移転先に持って行ってしまったので、暫く、ヨーグルトが作れなかったのだけれど、気温が37度ならば、ヨーグルトメーカーを使わずとも・・・と思い、牛乳に、市販のヨーグルト(プロビオ無糖LG21)を大匙1杯混ぜて、室内に放置。

一晩経ったら、ちゃんと固まってヨーグルトになっていた!まあ、夏場なら、ヨーグルト・メーカーを使わずとも発酵は出来るんだけれど、一定の温度を保つには、ヨーグルト・メーカーの方が、安定かも?

 

一昨日(7月28日)。

早朝から、相方と福島県いわき市にあるいわき市立美術館へ、古代エジプト美術館展へ。

 

ピラミッドの副葬品の数々を展示。

 

ミイラを収めた棺をはじめ、副葬品の数々。

古代エジプト文字のヒエログリフの刻まれたレリーフ、壺、装飾品・宝飾品、現物のミイラ(少女の頭部)など。

夏休みの金曜日。

結構な人出。

エジプト文明は、ミステリアスな感じ(・・・古代文明は、みんなミステリアスですけどね?)で、興味深い。

 

いわき市も暑かったけれど、流石に、関東内陸部とは違って、気温も真夏日と言った感じ。

 

美術館を出て、小名浜港・いわきマリンタワーへ。

360度見渡せるタワーには・・・夏休みだというのに、誰もいない・・・。

 

海風は、涼しくて、気持ちがいいのに・・・。

12年前の東北大震災で、津波の被害にあった太平洋沿岸は、そんなことなかったように、穏やかで、真夏の強い日差しが照り付けていた。

 

 


夏の益子へ

2023-07-17 22:51:17 | 藝術

本日も、最高気温は、体温超えの36.2度。

それでも昨日より、幾分低い・・・。

正午前に県央・移転先へ。

 

昨日の続き。

7月15日午前中、宇都宮美術館で、企画展:芸術家たちの南仏 を鑑賞後、陶芸の街・益子へ。

カフェの多い街中のビストロ&カフェで、ランチ。

野菜たっぷりのフレンチ風のお料理。

ハーブやチーズの使い方が経験のない味で、なかなかに美味しい。

珈琲も、味わったことのない不思議な風味。地元でも県央でも、こういう個性的な味のお店って、ちょっと出会えないかも?

 

今回の益子訪問は、老舗?陶芸店で、私の好きな作家さんの展覧会があって、新作もあるようなので、訪れてみた。

5月の陶器市で、相方が、ちょっと高額な買い物をした店舗で、益子に来ると、必ず寄って、新作をチェックするお店。

 

女性陶芸家で、お子さんもいらっしゃるので、数を作るのが大変なのかもしれない。

形は、いつもの定番で、絵付けに変化があって、正直、昔の作風の方が好きだと思った。

色も、色彩を抑え、深い世界に移行したのかな・・・と思えるフシがあったものの・・・。

ちょっと残念だった。

 

はす向かいの店舗は、迷路のような造りのお店で、各階に、小部屋があって、作家さんの個展なども開かれていて、人気のある作家さんの展示会は、web予約がないと入店できない・・・らしい。

そのお店で、可愛い猫と小鳥のお皿をみつけた。

作家モノは、殆どが、一点モノだし、迷っていて、やっぱり、買おうと決意してイザ売場へ・・・既に完売・・・なんてパターンが多いし、販売個数にも、おひとり様2点迄の制限有り・・・。

私は、作家モノは、前出の女性作家さんの小さな角皿を一枚買ったことがあるくらいで、普通に食事するなら、安価なものでいいや・・・と思っているタイプ。

相方は、ご飯くらい、好きな茶椀で食べたいタイプ。

少し、逡巡して、奥へ行くと、相方は、お気に入りの作家の作品を、目ざとく、見つけ出し、なんで、こんなところに!!!

・・・そう、失礼ながら・・・安価な作品の中に、ひときわ、ぽつん・・・と置かれていた相方贔屓の作家の作品。

先々月(5月)は、この店舗の斜め前のお店で、先月(6月)は、笠間で・・・かなり散財した相方でしたが、この店舗にあるお気に入り作家の作品が、他にあれば見せていただきたい・・・と、店員さんにお願いすると・・・出るわ出るわ・・・。

その中から、結構、高額な・・・目ざとく見つけた逸品を、お買い上げ。

 

車に戻って・・・。

私も、あの可愛い器・・・買おうかな・・・私には、分不相応だけれど、買えない金額じゃない(・・・私が器にかけていい金額では決してないのだけれども、あのハンガリーのヘレンドのティー・カップよりは・・・・)。

『やはり、あの器、買ってくるから、少し待っててね。』

と言って、買ってきたのがコレ。

( ↓ 大畠 穏・オオハタサトシさんの作品)

 

15年間、一緒に住んでいた三毛猫によく似た猫の顔(もっとも・・・こんなに美人猫じゃなかったんだけれど)。

一緒の鳥さんも可愛いので。

 

スープ皿にも、素麺皿にも、パスタ皿にもなりそうだけれど、ずっと飾っておきたい気もする。

 

 


宇都宮美術館・企画展:芸術家たちの南仏

2023-07-16 23:55:05 | 藝術

最高気温38度に迫る勢い。晴天で蒸し暑い連休なか日の日曜日。

 

午前8時には、既に30度を超えていて、非常に暑い。

いつからだろうか・・・こんなに暑くなったのは・・・。

 

昨日(15日)。

時折、雨の降る蒸し暑い土曜日。

宇都宮美術館・企画展・芸術家たちの南仏 を鑑賞。

 

ここの美術館は、シャガールが好きなのようで、収蔵品もその時代のコレクションが多い。

今回の企画展も、目玉は、ピカソとシャガール、そして、マティス、セザンヌ・・・といったビッグ・ネームを一同に集め、南仏・・・マルセイユ、ニースといった保養地のイメージの強い画家の作品群で、かなりチカラの入った展覧会だった。

・・・土曜日・・・ということもあって、開館とほぼ同時に、美術館に入館。

平日などは、あまり人の気配がないのだけれど、この日は、朝から、結構、入館者が多かった。

観光バスをチャーターして入館したと思われる中学生、高校生の一団も・・・。

 

・・・流石に、ピカソとか・・・巨匠の作品は、集客力もあるようで。

しかも、絵画程ではないけれど、ピカソ作製の陶器類の展示もあって、相方は、ウハウハだった。

やはり、ピカソの作品は、ひとめで、ソレとわかる・・・。

 

私は、アンリ・マティスが好きで、南仏のロザリオ礼拝堂の映像が、スクリーンに映し出されていて、なんだか、久々に再会?したようで、嬉しかった。

若かりし頃、フランスに行けたら、ロザリオ礼拝堂を訪れたい・・・と思っていたけれど、叶いそうにないので、映像で楽しむことにする。

 

圧巻は、マルク・シャガールの『ダビデ王の夢』。

2m超×2m超の大作。しかも、赤の色彩。

シャガールは、幻想的な『青』が印象的で、サイズもそれ程大きいとは言えない作品群が多いけれど。

恋人たち、結婚式、一角獣、鶏、ひとが空中に浮かんでいる、花、神話のモチーフが多くて、ふわふわしたイメージが多いんだけどね。

1985年迄、生存していたから、現代画家ってコトでいいんでしょうかね(もっと昔の人かと思っていたのだけれど、1887年~1985年とほぼ100年を生きた画家のようです)。

 

美術館を出た相方一言。

『今回の企画展は、カネかかってんなぁ・・・。』

 

巨匠の作品が、多かったですからねぇ・・・。

 

 


雨期の美術館(笠間日動美術館)

2023-06-09 23:59:30 | 藝術

深夜から本降りの雨。

明け方前から激しい土砂降り。

梅雨らしいと言えば、梅雨らしい週末。

 

こんな雨の中、早朝より、相方と笠間市へ。

北大路魯山人生誕140年と題した展覧会の催されている笠間日動美術館を訪れました。

雨だし、平日だし・・・お客さんは、数名程。

各展示室には、監視員さんの姿もなく・・・独り占め状態で、鑑賞することができました。

 

魯山人は、書画、骨董、美食など多彩な才能をもった芸術家ではありますが、こと陶芸に関しては、窯を極める・・・例えば、九谷焼きなら、九谷、有田焼なら有田・・・という決まった作風で作り続ける・・・ということもなく、九谷焼風、有田焼風、伊万里焼風、益子焼風・・・といった制作年代によって、作風を変える・・・陶芸家のようにみえました。

あくまで・・・風というか。

何でも、幅広く取り入れて、自分の作品とする・・・???(違うかもしれませんが・・・)。

或る意味、守破離・・・を繰り返した作家でもあるようです。

 

日動美術館は、個人の収蔵品では、そのへんの県立、市立といった自治体で作った美術館など足元にも及ばぬ収蔵品も目玉で、初代オーナー(日動画廊の長谷川仁・のコレクションは、豊かな財を美術品収集につぎ込んだ歴史をみることができる美術館でもあるようです。

特に、近代西洋美術においてのコレクションは・・・ああ、ここの収蔵品だったのか・・・とあちこちの美術館に貸出ししているものも多くて、美術誌や画集で一度はみたことのある作品があるのでした。

シャガール、ピカソ、ルノワール、ドガ、モネ、セザンヌ、マティスなど、一度に見られるあたり、画商業ならでは?のコレクションといえるのかもしれません。

 

 


霜月・初冬の美術館の思い出~母の好きだった画家

2022-11-23 23:29:33 | 藝術

終日の雨。

冷たい祝日の雨・・・。

 

勤労感謝の日。 祝日。

11月の下旬で、こんなふうに寒い祝日の日は、もう数十年前に、隣市の里山にある美術館を訪れたことを思い出しました。

母と一緒に訪れた美術館。

マリー・ローランサン展を見に行きました。

あの頃は、まだ運転免許を取り立てで、父の車を借りて、出向きました。

とても寒い真冬のような曇りの日でも、美術館は、混雑していたのを覚えています。

今にして思えば・・・カーナビもなく、地図だけで、よく辿り着いたなぁ・・・って、道順は、簡単で、国道から、右折する場所さえ間違わなければ、だいたい普通に到着できる場所で、右折する場所も、稲荷神社の門前町で、大きな赤い鳥居をくぐれば、間違えようがない場所なんですけれどね。 

母は、マリー・ローランサンが大好きでした。

画風が似ているいわさきちひろの絵も好みだったようです。

いわさきちひろは、優しい画風ですが、初婚で迎えた養子の夫を愛することができず、結局のところ、自殺してしまった・・・というエピソードを聞いて、たぶん、画風と人格は一致しないのかも・・・とか、思ったりしました。再婚の相手は、共産党の方でしたかね?あとから知って、驚きでしたが。

ローランサンも同性が好きだったとか・・・まあ、どうでもいい話です・・・。

母の影響で、ローランサン、いわさきちひろ・・・といった淡い色の柔らかな線の画家が好きでしたが、まだ若かりし頃、こういう絵は、嫌い・・・という友達が居て、嫌いなひとも居るんだな・・・と思った次第で。

まあ、合わなかったですかね? 性格的に。

女流画家では、日本画の上村松園なんかも、母は好きでした。 

美人画でも、母親がテーマの作品が多いですかね。