学問のすすめ

この５月は、長かった。
何だか、異常に長かった。

辛い時、苦しい時は、随分と長く感じるものだけれど、それにしても長かった・・・ような気がする。

ゴールデン・ウィークと称する休暇も、終わった時には、随分、短いものだったと思ったりもしたけれど、５月の末日を迎えて思うことは、５月はよい季節であった・・・よい季節だから、終わるのは惜しい。実は、もっともっと、５月の風に触れていたいとは、思うものの・・・。
ただ、あまりに、長すぎて、どうしていいのか、解らない・・・。

いろいろと、言っても、本当に、いろいろである。
公的な仕事は、ドツボにハマった状態だし、私的な対人関係も、不透明なままだし・・・この先、一体、どうなってしまうのだろうか・・・不安ばかりしかない。
それが、現状なのだ。

たぶん・・・これから、抜き差しならない状態になることは、なんとなくであるが、予測できる。

本当に、困っているのであった。

さて、困っていても、何の解決にもならないし、解決したところで、未来が、そう明るいわけでもなさそうなので、こういうときは、ただ、身を潜めるに限るのだろうか？

でも、身を潜めて、嵐が、通り過ぎるのを待つだけは、面白くない。

ここはひとつ・・・。
学問にでも身を入れてみるか・・・と思う。

脇目もふらず、勉学に、励むべし・・・。

そして、勉学に飽きたら、友達でも、誘って、フレンチでも、喰っちゃったりするのだ。

・・・あまりに、憂いごとが、多いから、勉強するもんね～～～。
（実際、コレくらい勉強していれば、今頃、通産省あたり？にでも、就職できたかもしれない・・・。キャリア組で、次官候補だとか・・・なんてのは、大嘘だけれど）

・・・っつうことは、私は、学生さんの時には、憂いごとが、無かったのかと言えば、そんなこともなくて、毎晩、泣いていたのよ・・・。

泣きながらでも、学問しときゃ、よかったのに・・・後悔ひとしお。

ソマリアの乳香

まだ、５月だというのに、ニュースでは、梅雨入りを告げる。

暑いのは、嫌いだけれど、湿度の高いムシ暑さは、もっとイヤだ。
冷たい梅雨の方が、凌ぎやすい。
・・・で、冷夏だともっと嬉しいかも・・・。


去年から、ぞっこんに好きになった香りがあって、これは、去年から、何度も、このブログの中に書いているのだけれど、『乳香（フランキンセンス）』という樹脂香を、使ったパルファム。

没薬（ミルラ）、乳香（フランキンセンス或いは、オリバムともいうらしい）は、古代エジプトで、ミイラを作成（・・・というのだろうか、製造でもいいか？）するときに、使われる香料で、防腐作用があるらしい。
よくわからないのだけれど、燻蒸する・・・というか、燻して使うらしいのだけれど、現在の仕事で、海外輸出する際に、或る一定の地域向けに、梱包する木材を、燻蒸処理したりする費用なども算出している関係で、コレは、主に害虫避け。

燻して使うものだったら、宗教などの儀式用なのだろうと思うけれど、燻した香り・・・というのは、スモークサーモンだとかの燻製のあの煙の匂いなどを、即、連想してしまう。

樹脂だから、燻したりすると、きっと、独特の芳香が立つのだろうけれど、燻された乳香の香りというのは、まだ嗅いだことがない。

先月から（或る事情から）、貧しくなっているので、この乳香を使ったパルファムは、たぶん、日常的に使用することは、これから先、難しいかもしれないけれど、なに・・・好きなんだから、買っちまえ・・・と思ったら、買ってしまうんだろうな・・・たぶん・・・。

このパルファムは、ちょっと高価だ。
どれくらい、高価かというと、大したことはない。１００ｍｌ税抜で、￥１３，０００だ。

そう・・・何のことはない。あのネロリ・ポルトフィーノに比べたら・・・。

このパルファム・・・の原料の乳香が、実は、ソマリア産だということを、最近になって、知った。

ソマリア・・・って言えば、アフリカの・・・内戦で、国が荒廃したところで、平均寿命も短い国だったような・・・そんな記憶がある。

そんな国の最高の香料・・・乳香。
神秘で、冷たい香りがする。

・・・で、ムシ避けだから、オトコが、寄ってこないのかしら・・・？

心の解

方程式を解くように、
簡単に、この心が、解ければいいのだけれど。

私には、解らない。

１秒毎に、変わる心の揺らめきが、
まるで、答えを出すのを拒んでいるかのように、
ゆらゆらと揺れて・・・。

幻影のあのひとは、優しく微笑む・・・。

私は、あのひとが、好きなのだろうか・・・？

あのひとは、私を、好きなのだろうか・・・？

その瞳の奥を読もうとするのだけれど。

曖昧な笑みを浮かべ、私を抱きしめる。

幻影のあのひとは、いつも優しく微笑むのに・・・。

実体とは、違う幻影のあのひと・・・。

何処まで、私を支配する？
何時まで、私を支配する？

方程式を解くように・・・
簡単に、この心が、解ければいいのだけれど。

不安

いつの頃からだろうか・・・？

眠りから、覚める一瞬・・・。
いいようのない不安が、私を襲うようになったのは・・・？

あの絶望に突き落とされるような・・・。
奈落の闇に堕ちていくような・・・。
タイムリミットで、もう取り返しがつかないような・・・。

あのどうしようもない不安に襲われて、もう生きていくものイヤになるような。

眠りから覚めるとき、一番に思い出すのは、もう、あのひとが、この世（私の世界）には、いないことである。
（私は、たったひとりで、この不安定な世界に取り残されてしまったから・・・。）

あのひとが、いなくても・・・（あのひとは、私の幻影なのだから）。
世界は、全く変わらないのに。

それなのに、私は、絶望する。

そして、私は、（現実に）何もかも無くしてしまったことを、思い出す。
否応なく思い出してしまう。

思い出したくないに、思い出すのが、覚醒の儀式でもあるかのように、目が覚めるたびに、繰り返されるのだ。

・・・だから、私は、眠るのを拒むのかもしれない。
・・・こんな不安から、いつになったら、脱出できるのだろうか？

楽しさや嬉しさは、一瞬で、消えていくのに、不安や絶望は、どうしてこういつまでも、いつまでも、私の心の闇に燻ぶりつづけるのだろうか？


何の展望もない未来。

無味乾燥な現実。

私の側には、誰もいない・・・。



眠りは、不安を、一瞬忘れさせてくれるけれど、目覚めると、すぐに戻ってくる・・・。
目覚めて、全てが、覚醒するのが、怖いから・・・。


だから・・・私は、今夜も、眠れない・・・。
だから・・・私は、今夜も・・・、眠らない・・・。

秀逸な午後。回帰する読書。

久々に、本を読む。

翳りの出てきた初夏の空を、緑が覆い尽くす樹々の間を通過して、堕ちてくる緑に染まった緑の光を眺めながら・・・。

なんという芳醇な時だろう・・・。

暫く忘れていたこの麗しき午後。

（休日っていいですね・・・）
心の中で、呟いて、声に出して言ってみる。
『休日っていいですね！』

これは、回帰。
原初に戻る・・・感覚。

こんな読書は、随分、久しぶりで、居心地の良さは、抜群。
ひとりで、いるとこんなに楽しい。
（少し前までは、苦痛だったりした。でも、ヒトと会ってても、虚しいばかりでもあった）

簡単な食事をして、さて、さて、食後は、珈琲とアイスクリーム。

これも、久々。
熱い珈琲と冷たいアイスクリーム。
苦さと甘さ。

相反する二つが、同時に溶け合う。

至福の世界。

もともと、『そこ』にあったものが、無くなって、それを、欲しがるのが、『欲求』。

・・・つまり、ここんとこ、私は、『欲求不満』だったのですね。

原初に帰る。

回帰する・・・。

私は、休日に、本に、回帰する。

麗しき午後。秀逸な午後。

靴擦れ

もうだいぶ前から、靴を替えなくては・・・と思っていたものの、今履いている靴が、履きやすくて、どうにも手離せないでいる。

以前に、買って、ストックしてあるものの、なかなか履く機会がないまま、押し入れに入っているものが、ブーツを含めて、４足もあった。

新しい靴（・・・って言っても、購入後、軽く３年は、経っているかもしれない）を、履いて、出かけた日は、雨で、あまり歩くこともなくて、その日は、足の指が、少し、赤くなったくらいで、済んだのだけれど、翌週の月曜日の朝、会社の駐車場から、５分くらい歩いている間に、足の人差し指（足の指は、人差指・・・でいいのかどうか？）に激痛な痛み。
我慢して、歩いて、ロッカールームで、靴を脱いでみると、皮膚が破れて、結構、動揺するくらい、出血していた。
着替えて、デスクについて、朝礼が、終わってから、救急絆創膏をもって、お手洗いへ。

個室で、ストッキングを脱いで、足の指に、絆創膏を巻く。
両方の足の同じ位置が、当たっているようだけれども、利き足？が左のようで、左の方が、激しく損傷？していた。

（月曜日の朝から・・・コレじゃなあ・・・。でも、絆創膏の御蔭で、歩いても、それ程、ひどい痛みはなくなった）

こんなふうに、負傷？している日に限って、昼イチで、社員ミーティングやるから、集まれとか言われて、痛い足をひきずって、エライひとの説教？を聴く。やっぱり、ツイていないと思った。

靴の皮が、柔らかいシープスキンだとか、カンガルーだったら、こんなに当たったりしないんだろうなぁ・・・と思う。

しかし・・・。
一日中、自宅に居られるのならともかく、会社へ行って、仕事などして、帰りに、食糧調達して・・・などの日常を無事におくるのに、不可欠なのが、『靴』というヤツだ。
コイツが、なければ、一歩も歩けない。
路上の異物（石、ガラス片、その他）から、足を守り、歩けるようにしてくれる・・・有難いモノなのだ。

考えてみれば、足の形が、悪いから、標準の靴だと、最初は、かなり当たるのだろう。
今迄、履いていた靴も、最初の『アタリ』は、ひどかったように思う。
靴が、私の足の形に、変わってくれたおカゲでもある。

今の靴も、あと少し履きならして、身体の一部になってくれると有難い。

美しき謎～ＬＯＧＯＳ

それで、わたしの心の外堀を、埋めたおつもり・・・？

陥してごらん？

ヒントを差し上げましょう・・・
わたしという要塞を破る最大の武器は、

『ＬＯＧＯＳ』

言葉と美意識。

私は、あなたに、謎をかけるスフィンクス。

美しき『ＬＯＧＯＳ』の謎で、あなたを惑わす・・・。

美しき謎を、解いてごらん・・・？

１５分間。

いつものスーパーで、夕食の買い物をする。

頭痛が続いているので、簡単に食べられるスープ類やパン、出来あいのサラダなどを購入して、支払い。現金は、あるけれど、いつもクレジットカードで支払っているから、メインのカードをお財布から出そうとすると・・・無い・・・？？？

取りあえず、レジで、現金で支払いを済ませ・・・、さて・・・どうして無いのだろうか？と、車に戻り、財布の中を調べてみる。

財布の中の別のスリットに入れてしまったのか・・・？
・・・何処にも、無い。財布の中に無い・・・となると・・・。

カバンの中か・・・？？？

カバンの中にも・・・無い・・・？？？
最近、使ったのはいつだっただろうか？

段々、焦りが、生じてくる。

どこぞで、落としたか・・・。
最後に、使ったのは、１０日前に、セルフ給油所で、ガソリンを入れたときだから・・・、支払のときに、カードを抜き忘れた・・・という可能性もあるかもな・・・？？？

早く、家に帰らなくては・・・。こういうときの運転は、非常に危ない。
クレジットカード紛失で、頭が一杯で、周囲が、見えなくなるからだ。

信号待ちの時間に考える。

まず、自宅に戻って、クレジットカードの使用明細をパソコンで調べて・・・。
不正に使われないかの確認だ。

不正に使われたとしても、使用限度額は、１００万円くらいか・・・。
・・・現在の私の状態で、自分が使ってもいない１００万円を、見ず知らずの他人のために、支払うのも・・・。最近・・・なんで、こうも、ツイてないんだろう・・・？？？
とにかく、クレジットカードを止めなくて。カード会社に連絡をして。
早く、戻らなくては・・・でも、今更、早く戻ったところで、不正使用されていれば、もうとっくにそうなっているだろう・・・焦りながらも、ヘンな冷静さを保っているおかしな自分がいる。

自宅に戻るまでの、この間・・・約１５分間。
私の頭が、様々な最悪いシナリオを書き続ける。

自宅に戻り、車の中を調べてみる。もしかしたら、車の中に、ある可能性も・・・。
シートの下は、レシートのクズだらけだ・・・掃除せにゃ。

買い物袋と鞄を玄関へ置いて、クリーニングから受け取ったコート類を二階へ運ぶ。

パソコンの電源を入れる。
（このとき、立ち上がるまでに、無意識に、指輪をはずしていた）

もしかして・・・。

ジャケットか、スプリングコートのポケットかも・・・。
ハンガーに掛けっぱなしになっているスプリングコートの左にポケットを探ってみる・・・。
無い・・・。
今度は、右・・・！有った！！

そのときの安堵は、筆舌に尽くしがたい・・・これが本当に、安心した・・・というか、ほっとした・・・というか・・・。

１０日程前は、まだ、スプリングコートを着て、通勤していたんだ。

そう・・・ガソリンを入れて、支払ったときに、コートのポケットにクレジットカードを入れたままだった・・・ことを思い出した。

ほっとして、束の間。

今度は、指輪がない・・・えっ・・・？何処で落とした・・・？？？
イエローダイヤとピンクサファイアの薔薇のリング・・・お気入りだったのに。

会社で、手を洗うとき、制服のポケットに入れて、そのまま、帰宅したのだろうか・・・？？？
イヤイヤ・・・違う・・・さっき、車を降りるとき、車内を探すとき、ひっかかるんで、外したのかな・・・となると今度は、ブレザーのポケットか・・・。
探ってみるけれど無い。

・・・しかし・・・クレジットカードを失くすよりは、マシだろうか・・・
気に入っていたリングだったのだが・・・。

でも、これは、数行前の記述とおり。
パソコンの電源を入れるときに、無意識に外して、小さなトレーの上に置いたのだった。

よくよく見てみると・・・あった・・・さっき、無意識に外していたんだ。

そして・・・今度は、財布が、見つからない。
運転免許証、健康保険証、銀行のキャッシュカード、クレジットカードが、約１０枚くらい入ってる・・・。

もしかして、食料品を袋に入れるあの台の上に、置き忘れたのか・・・？？？ああ・・・！！！なんということだ。

しかし、なんのことは、ないのだった。コレも、買い物袋の中にちゃんと入れて、あったのだった・・・。

そんなこんなで、次から、次から失せ物に、悩まされ続けた初夏の夕方。

ああ・・・頭が痛い・・・私ってば、もはや、ボケ老人なの・・・？？？

頭痛と歩く。

ここ数日、頭痛が続く・・・。

夜は、眠れず、明け方の４時頃は、あたりは、もう明るい。
少しだけ、うとうと眠って、浅い夢を見る。

日中は、緊張した忙しさ。
このところ、出張者が多いから、航空券や新幹線の乗車券の手配と、旅費の精算業務で、１日が終わる。
メインの会計は、滞る一方。

夕刻、帰宅途中に、腹痛がして、自宅に戻ると、ヘンな痛みが増すばかりだ。

・・・何も食べていないのに。
でも、午後２時頃、賞味期限の１カ月くらい切れたビスケットを食べた・・・。
味も普通だったので、大丈夫かな・・・と思い、珈琲と一緒に食べた・・・。

そのせいだろうか・・・。

腹痛は、夜には、収まったけれど、今度は、頭痛だ・・・。

片頭痛っぽい、あの頭に張り付いたような痛みだ。
気持ちが悪い。
下を向くと、嘔気がする。

寝てしまおう・・・。

そうおもうけれど、眠れない・・・。

うとうとするだけだ。

階下を家人の歩く音で、眠りが破られる。

早く、眠らないと、夜が、明ける。

・・・少しだけ、うとうと眠って・・・張り付いたような頭痛を抱えながら、仕事に行く・・・。

頭痛と一緒に、歩いている・・・。

ツーリスト？業務

３月の人事異動の発表で、事務所＆現場４００名近い社員の庶務を一手に引き受けていた女子社員が、総務部に異動になって、何故か、不肖のわたくしが、後を引き継ぐことになった。
・・・引き継ぐと言っても、彼女の仕事全部ではないものの（私も、二課分の会計を受け持っているので、庶務仕事全部こなすのは不可能）、なんとか、２ヶ月が過ぎようとしている。

一番、やりたくなかった業務に、出張手配が、あるのだけれど、航空券・ＪＲ乗車券の手配（必要に応じて、宿泊施設の予約もあるのだけれど、こちらは、まだ需要がない）を行って、出張後、日当などを付けて、旅費の精算をする業務となる。

実は、この航空券の手配に、かなり時間を要してしまい、それで、半日潰れた・・・なんてことばかりやっている。

航空会社は、ＪＡＬ，ＡＮＡの法人契約で、かなりな割引だな・・・などと思いながら。
搭乗券の予約をして、発券作業、座席の指定だけだから、インターネットから予約で、サクサク・・・できるハズだった。

しかし、こういう時に、限って、プロジェクト費用の発注業務が、イヤって程、発生するし、出張の精算業務が、次から次へとなだれ込んでくる・・・しかも、間違いだらけで、それの修正が、二度手間だ。

タイミングが悪すぎるよなぁ・・・と思いながら、残業になったりしている。

部内で、簡易な旅行代理店？を、細々と行っている。
ツーリスト業務だよな・・・コレって。

・・・という訳で、そんなことをしている。

仕事は増えたけれど、給料は、１円たりとも上がらない。
・・・何故か、情けなくなってくるけど。

まあ、仕方がないか・・・。
私は、働き続けなければ、いけなくなったのだから。

そんなことを考えながら。

ほんとうに、このところ、全くもって、どん底の日々だ。