鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:勇敢な市民

2025-01-20 23:55:41 | 演劇・映画

曇りがちで、宵から雨降りだす。

氷点下迄、気温のさがらない暖かい大寒。

 

1月18日土曜日の午前中に引き続き、午後から、映画『勇敢な市民』を鑑賞。

表向きは、優良学校だけれど、裏は、いじめが横行する学校で、正式な教員採用に向けて、ひたすら我慢の日々を送る新任教師・ソ先生。

いじめグループのボスの父親は名士、母親は弁護士。誰も不正をただすことが出来ずにいる。

自分のクラスの生徒へのいじめを見て見ぬふりできぬソ先生は、仮面をつけて、学園を支配する問題児に戦を挑む。

ソ先生は、かつてオリンピック代表迄、上り詰めたボクシングのチャンピオン。けれども、家族のために、八百長試合に甘んじた過去があり、金銭の前に自分の信念を曲げざるを得なかった過去がある。

正規雇用を目指し、ソ先生の戦いが、始まる。

ソ先生役のシン・ヘソンは、テレビドラマ『哲仁王后~俺がクィーン?』で、大統領官邸で専属シェフだった男が、無実の罪をきせられ、逃亡中にプールに飛び込み、気が付くと李氏朝鮮時代にタイムスリップして、哲仁王后と入れ替わってしまうという歴史コメディを演じた。そのときの華奢だけれど、内面は男性という役を演じて、抜群に面白かった。

そんな彼女が、今度は、高校教師で、元ボクシシングのチャンピオンを演じる。つまらない訳がない。

暴力的シーンの多い映画だが、スカっとする反面、サイコパスな人間は、結局、どうしようもない・・・という一面もあって、ちょっと複雑な感じだった。

イジメの内容や格闘シーンに抵抗がなければ、なかなかに楽しめる作品でもある。

 


映画:孤独のグルメ

2025-01-19 22:43:03 | 演劇・映画

終日、くもりがち。宵から雨の日曜日。

 

昨日(18日)。朝の最低気温氷点下5度。

早朝から映画『劇映画・孤独のグルメ』を鑑賞。

土曜日の深夜飯テロドラマの映画化。

いつも気乗りしない案件に振り回される井之頭五郎が、パリ在住日本人の依頼で、過去に食べた忘れられないスープの食材を求めて、長崎に渡るも・・・様々な困難?を乗り越え、不思議な縁に引き寄せられ?ついに、食材発見。

 

出張先の飲食店で、土地の食材と料理を堪能。

メニューの組み立てから、完食迄、主演の松重豊のおいしそうに食べて、心の中で、感想を述べる・・・それだけのテレビドラマ。

実際に、ロケした飲食店に行けるわけではないけれど、こんなお店が近くにあったらいいな・・・とよく思ったりもする。

映画は面白かった。

新作のテレビドラマの新作も見たい・・・。

 

 


映画:聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団

2025-01-16 22:03:51 | 演劇・映画

乾いた寒い晴天。

松の内も終わって、お正月は、遥か?過去になった・・・???

夕暮れも少しづつ遅くなってきているようだけれど、来週の大寒をひかえ、これからが一年で一番寒い時期に突入・・・のハズだけれど、天気予報では、来週からは、平年よりも暖かい・・・らしい。

 

年末に、映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団』を鑑賞。

この日は、午後にもう1本映画を見て、そのあと、恒例のクリスマス・ディナーの予定が入っていて、途中、某・公共施設で、迷走神経反射が起こって、なんだか、身体的にも精神的にも、盛りだくさん?な一日だった。

その一番目のイベントが、映画鑑賞だった訳で・・・もう3週間以上も前の話になってしまった。

現在は、光の速さで、過去になる・・・って感じかも。

 

・・・で。

聖☆おにいさん。

ブッダとキリストが、東京・立川の六畳一間のアパートで同居し、下界でのバカンスを楽しんでいた。

商店街の福引やら、漫才やら・・・ゆるゆるした日々を過ごす聖人ふたり。

これは、テレビドラマ化されたものを見たことがあって、でも、なんだかよくわからない・・・シュールな世界は意味不明だったので、1話で挫折したのだった。

映画になって、改めてみると・・・特に、なにか深い意味がある訳ではない・・・というか・・・。

なんだか、ゆるりとしたおかしな世界が、ただただ・・・過ぎていく。

やはり意味不明なのだけれど・・・コレは、ハマるひとには、最高なんだろうなぁ・・・と思う。

つまらなくもないし、退屈でもないし・・・。

たぶん・・・意味が分かると面白いのかもしれない。

原作者は、女性漫画家さんらしくて、最近の・・・青少年漫画雑誌の女性漫画家って、スゴイひとばかりだなあ・・・と思う。

鬼滅の刃の吾峠呼世晴、鋼の連奇術師の荒川弘・・・そして、この聖☆おにいさんの中村光・・・人文科学、哲学、宗教などを履修されたのだろうか・・・???

それでいて、ギャグ・・・というか、シュールな世界観を描きだす・・・不思議の感性。

映画の内容は、あってないようなもので、なんだかよくわからないんだけれど、なんだかおもしろいかも・・・的な・・・そして、ただそれだけ・・・という・・・???

 

 


映画:グランメゾン・パリ

2025-01-13 20:26:45 | 演劇・映画

北西の風の強い乾いた晴天の祝日。

一週間前の1月7日、朝から、映画『グランメゾン・パリ』を鑑賞。

 

テレビドラマ・グランメゾン東京の劇場版。

 

・・・なんとなく・・・既視感。

よくよく考えてみたら・・・そう・・・あの3時間越えの『至福のレストラン 三ツ星トログワ』みたいな内容だった。

物語自体のテーマは、多国籍?フレンチ??的な。

全世界(特にアジア)の食材をフレンチで・・・みたいなオチだった。

フランス人のフランス至上主義というか、自国ファーストというか・・・(以前にも書いたけれど、昭和の後半にテレビコメンテーターとしてよく登場していたフランス人のフランソワーズ・モレシャンというひとがいて、何かにつけて『フッランスでは~』と言っていたのだけれど)フランス人以外認めないみたいな風潮で、日本の映画とかドラマ(特にフレンチ料理人の・・・)では、人種差別がひどくて、虐待されたり・・・という描写があった。

そんななかで、日本人が、フレンチレストランの『ミシュラン・ミツ星』を、激戦区のパリで、受賞するまで・・・の物語となっている。

車のタイヤ屋が、ヒトんちの店に勝手に評価を点けるなんて、厚かましいにもホドがある(・・・とか思えるけれど)。

そんなアウェイであるフランスで、奮闘するシェフとスーシェフ、パティシエ、彼らをサポートするソムリエ、ギャルソン、セルヴァーズ達。

肝心の料理の切ったり、蒸したり、焼いたり・・・というシーンは、あまり多くなくて、主に盛り付けられた料理が登場する。

以前のドラマでは、服部幸應氏が、料理監修をしていた記憶があるけれど、昨年秋に亡くなられたようなので、今までとは雰囲気が違うように感じた。

特に・・・集合体恐怖症のひとには、ちょっと辛いかも・・・キャビアの料理とか、その上に真っ赤な食材がちょっとグロテスク(私は、あまり食べたくないというか、食べる財力もないけれど)。

病み上がりでも、その魅力は変わらない鈴木京香が、スーシェフ役だったけれど、料理人のマニュキア(目立たぬ透明色だったけれど)には、ちょっと引いた(見間違いならお許しを)。

個人的にではあるけれども、私は、マニュキユアした料理人の調理した料理は食べたくない。

フライパンなども従来の鉄製のフライパンではなくて、軽い?テフロン加工?だったので、この『グランメゾン・パリ』の料理は食べたくない(再三だけれど、私の財力では、絶対に食べられないけれどね・・・)。

全ての生産者にリスペクトを・・・。

というのが、主題でもあるようだけれど、現在の地球環境では、難しくなった昔の料理を、改めて食べたい・・・などと思ってしまった。

映画自体は、面白かったけれどね・・・。

 

 


映画:ふしぎ駄菓子屋銭天堂

2024-12-20 21:22:21 | 演劇・映画

氷点下3度の朝。早朝、階下のキッチンは、室内でも、デジタル温度計は、氷点下1度だった。

それでも、日中は、穏やかに晴れた冬の日。

真冬になってきた・・・。

 

一昨日(12月18日)。

午前中、『はたらく細胞』鑑賞後、相方とランチ。夕刻から、『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』を鑑賞。

1日2本の贅沢映画鑑賞Day・・・。

(昭和の頃・・・まだシネコン形式じゃなかった時代・・・2本立て・3本立てって当たり前だったような気がする。東京などのロードショー映画館では、1本立てだったような???)

黒猫の導きにより、選ばれしお客さまのみが、訪れることのできる路地裏の昭和レトロな駄菓子屋銭天堂(このレトロ感?のロケ地は、我が居住地・雷都???らしい)。

そこには、店主の老婆?が居て、お客様の望みをかなえてくれる駄菓子を売ってくれる。

その駄菓子を食べると、望みがかなうけれど、使用上の注意を守らないと・・・不幸への転落が待っている・・・

ひとつかなえば、次の欲望が、湧いてくる。あんなに叶えたかった望みも、かなってしまえば、それが普通になって、違う願望が頭をもたげてくる・・・。

人間の願望って、再現がない・・・。

小学校の教師となって、かつて子供頃を過ごした街に赴任することになった等々力小太郎(大橋和也)。

彼の生徒たちや妹・後輩が、噂の『銭天堂』で、駄菓子を買っていると聞きつけ、銭天堂へ向かうが・・・その先に待っていたものは・・・。

勧善懲悪的なわかりやすい物語。

自己中心的な望みは、淘汰される結末。

銭天堂店主の老婆・紅子役に天海祐希。太ったおばあさんの役どころなのだけれど、いかんせん・・・このひとは、きれいすぎる。

いつものことだけれど、銭天堂の紅子ではなく、銭天堂の天海祐希なんだけれど、まあ、こういうのも有りかもね・・・???

その紅子に敵対するのは、たたりめ堂の店主・よどみ(上白石萌音)。

ファンタジーのノスタルジー溢れる冬休み映画といったところだろうか。

なかなかに楽しい作品となった。

 


映画:はたらく細胞

2024-12-19 23:22:23 | 演劇・映画

昼前からよく晴れて、寒い師走。

お昼から、旧居住地のカーディーラーで、12ヶ月点検作業。

今日から、ガソリン・灯油の政府助成補助金が無くなったらしく、軒並み値上がり。

ガソリンは、多重課税で、半分以上が、税金。必要な課税ではなく、上級国民さまが、潤う課税。

なんだかな〜〜〜。

 

昨日(12月18日)。

朝イチの上映『はたらく細胞』を鑑賞。

鈍くさい赤血球とそれを見守る白血球好中球を主軸に、様々な細胞達のお仕事ぶりを、擬人化して描く。

ウィルスの体内侵入を防御する白血球役に佐藤健。るろうに剣心の抜刀斎役を彷彿させる。

鈍臭い赤血球役に、永野芽郁。ほんわかなごみ系。

前半は、ギャグ満載の明るい展開だったけれど、後半は、化学療法や放射線治療による細胞達へのダメージが描かれ、体内の修羅場。みていて辛くなる。

がん細胞も、本当は、大切な細胞のひとつだったのに。

こういう映画を、若い頃に見たかったと思う。

生物の授業に興味が持てただろうに・・・。

 


映画:Docter-X FINAL

2024-12-10 22:37:35 | 演劇・映画

氷点下の朝。冬日続く・・・。

 

昨日(12月9日)、朝イチの上映で、『Docter-X』を鑑賞。

月曜日の早朝なのに、上映室の半分くらいは埋まっていて、お客さんの平均年齢は、結構、高い・・・というか、若年層があまりいないというか(若者は、労働している時間だね・・・普通は・・・)。

テレビドラマのシリーズモノで、10年以上は続いて、そのファイナル?というタイトルの映画。

主演の米倉涼子は、もう主人公の大門未知子を演じることがないのかな・・・と思ってみていたのだけれど、どうも、続きがありそうな終わり方で、これは、米倉の今後の気分?次第・・・というか、そのために、あんな終わり方なのかも・・・。

考えてみれば・・・。過去に、勤め人をしていた頃、毎週木曜日の21時に録画した『Docter-X』を、翌日の金曜日の夜に、まったり、好きなものを食べながらの録画鑑賞の時間が、何より楽しみだった。

木曜日なんて、あと1日頑張れば、その翌日は休みで、所謂プレ・花金(←今時、使うのだろうか・・・ハナキンなんて・・・)。普通の月曜日から金曜日迄、お勤めのひとには、解放?の時を待つ、一番、のびのびした気分の日なんじゃないだろうか・・・。

『私、失敗しないので・・・!』の決め台詞で、難易度の高い手術を嬉々としてこなすフリーランス外科医の大門未知子。

手術は驚異的なのに、オカネの勘定には全く無頓着で、師匠の神原昌のマネージメントで、医科大学病院の権威だけ組織に歯向かっていく姿は、小気味よい爽快感。

美人でスタイルが良くブランドモノで身を包み、10センチ以上はあるかと思われるピンヒールで、病院内を闊歩するのに、色めいたハナシはひとつもない・・・そのあたり・・・ベタベタした恋愛感情が皆無で、安心してみていられるあたり、ある種貴重なドラマだったと思う。

映画ファイナルの敵は、どこぞの大学の成田何某准教授氏がモデルなのだろうか・・・流石に、おでん眼鏡ではなくて、六角形?だったけれど、兄と弟の二役を演じる染谷翔太。このひとも、不思議な俳優で、相変わらず目が嗤っていないというか・・・(濱田岳のような種類の俳優なのかも?外見も似ているし・・・)。

(当然なのだろうけれど)医療も金額によって格差が生じる現代で、『医は仁術』なんてのは、もう遠い過去のハナシなのだけれど、大門未知子と師匠の神原昌の『失敗していい手術なんてない』というのも、もはや幻想の世界だと思う。

安全性も不確かなナントカワクチンを推奨するおカネだけで動く医師が殆ど・・・。

ドラマの中だけでも、勧善懲悪、患者のために働く医師の姿をみたい・・・なんてことを思ってしまった。

また続きがあるとよいのだけれど・・・。

 


映画:本を綴る

2024-12-06 22:05:37 | 演劇・映画

良く晴れて強風。暖かったこれまでから、季節が一気に冬へ向かう前触れ・・・かも???

 

昨日(12月5日)。

上映最終日の映画『本を綴る』を鑑賞。

TOHO,松竹のシネコンでは、上映がなくて、私鉄駅前の昭和レトロ映画館が、昨日迄だったので、滑り込み。

廃村を舞台にした小説で、文学賞を獲得したものの、その影響が、悪い意味で、廃村の住民を傷つけることにことになってしまい、それ以来、小説が書けなくなってしまった小説家・一ノ関哲弘(矢柴俊博)は、本のコラムや新書紹介、図書館、書店の企画・イベントなどで、旅を続けていた。

図書館の企画で、那須塩原市を訪れた小説家は、書店兼古書店で、古書の間に一通の恋文を発見する。宛名の主を探すため、京都へ出向く。それが縁で、廃業する書店の救済に奔走することになる・・・。

小説が書けなくなっても、自分を育んでくれた本達を慈しむ小説家役の矢柴俊博の優しさ、暖かさが伝わってくる静謐で穏やかな珠玉の作品。

 

書店廃業の続くなか、拙居住地の雷都でも、北関東一の広さを誇る書店が、秋に廃業した。

こちらにきて、一度は訪れてみたかった書店だったけれど、毎日、閑なのに、ついぞ訪れることなく、廃業の日が来てしまった。

まだ・・・インターネットが普及していない頃・・・。私は、週末などの会社帰りに、書店によるのが楽しみだった。新聞に新書出版の広告が出ると、買い求めに行った。

それより・・・更に昔・・・。書店にない本は、調べてもらって、お取り寄せで、手元に届くまで、早くて10日、遅ければ1か月くらいは、ゆうにかかっていた時代に比べたら・・・。

パソコンでネット書店を調べて、購入、早ければ、翌日か翌々日には、自宅のポストに届いている現在。

そして、間髪を入れず、スマートフォンやタブレットで、電子本の読める時代になって、所謂『街の本屋さん』の存在意義は薄れる一方。

(以前にも書いたけれど、私は、電子書籍が嫌いで、発行部数が激減しているけれど、紙の本が好きだ。いつのまにか、書籍は『紙』ではなくなって、薄っぺらいデジタル本に取って変わられた。電子本は、つまらない。本を読んでいる気がしない。私が、前世紀の人間になりつつあるんだろうな・・・と常々思っている。私が死ぬまでに、紙の本は、淘汰されてしまうのだろうか?)

それでも、私は、本を読む。

老眼が進んでも、それでも・・・私は・・・本を読みつづけたい。

 


映画:アングリースクワッド~公務員と7人の詐欺師

2024-12-02 21:22:02 | 演劇・映画

暖かい週明け。

 

一昨日(11月30日)。

朝イチ上映の『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』を鑑賞。

定年迄、無事にやりすごしたい超真面目な税務署員の熊沢。

職場でも家庭でも、我慢、我慢の日々。

熊沢は、本店(国税局)栄転の決まっているハネッ反りの部下の望月の暴走で、脱税王・橘と税務署長に屈辱を味合わされても、ひたすら我慢の毎日であったが、親友の自殺の原因を作った橘が、親友の名前さえ憶えていないことを知り激怒する。

刑期を終えて出所したてのマコトは、熊沢を巻き込み、脱税王・橘から、脱税分の10億を含め、14億円を騙し取ろうと6人の仲間とともに、作戦行動を開始する。

裏の裏の裏?迄のハラの探り合い。

演技派俳優の内野聖陽は、流石の演技力。ことなかれで済ませようとするクソ真面目な税務職員(一瞬、森本レオかと・・・?)から、高級会員制クラブで、ビリヤードに興じるカネ廻りのよい紳士役迄、きっちりと演じ分ける。大人しい人間のアングリー(怒り)を、顔の表情筋で、表現するあたりは、凄い。

爽やか(過去に訳あり?)イケメンの天才詐欺師役は、今、旬といえる岡田将生。

このふたりのタッグが絶妙。

 

裁判所さえも、権力に飲み込まれ、正義もヘッタクレもなくなった汚職大国の日本。

ケチケチと庶民から詐欺するのではなくて、儲かっている政治家や脱税している上級国民から、搾り取ってやれ・・・なんて思いながら、見ていたんだけれど。

勧善懲悪なんて機能しなくなった世の中だしな。

せめて映画で、憂さ晴らしするくらいかも・・・一般国民は・・・(一般庶民と書くのだろうけれど、私は、『庶民』という言葉が嫌い・・・って言っていた森茉莉のマネをして、一般国民にしてみた)。

 

 


映画:室井慎次 生き続ける者

2024-11-22 21:31:13 | 演劇・映画

穏やかな初冬の週末。

宵から時雨。

 

19日。『北斎展』を鑑賞したあと、市内のイタリアンで、ランチ。そのあと、夕刻より映画『室井慎次 生き続ける者』を鑑賞。

先月公開された『室井慎次 敗れざる者』の続編。

この物語は、テレビドラマ『踊る大走査線』から逸脱することのない・・・あくまでも、スピンオフなんだな・・・とラストを見て思った。

平成の踊る大走査線から、令和の踊る大走査線への中継的な作品なんだろうと思う(・・・というより、踊る大走査線で、落ち目のテレビ局の夢よ!もう一度?的というか、柳の下の何匹目かのドジョウに化けるかな?といった思惑が見え隠れするような・・・すみません。ひねくれた感想で)。

前編の敗れざる者の伏線の回収の仕方が、雑・・・というか(もし続くのであれば、踊る大走査線へ引き継ぎます・・・って感じかも・・・)。

里子であるタカ兄ちゃんが、東大を目指し、警察官僚になるというヴィジョンと、かつての猟奇的殺人犯の娘・杏もなにかしら警察関係にかかわってくるだろうと予想されるものの・・・。

タカ兄ちゃん役の斎藤潤は、内向的な少年らしい初々しさは、今年の初めに上映された『カラオケ行こ!』でもみせた清潔感のあるピュアで柔らかな少年像が、一抹の清涼剤で、清々しい。

信念を貫けず、警察を退職した室井慎次の約束の果て・・・。

次につなげる要素を多数バラまいて、次に出る芽(目)は、どれなのか・・・。

テレビ離れが急速に進む現代で、果たして過去の作品の続編が花咲くか、志半ばで、枯れるのか・・・???

興行成績次第なんだろうな・・・と、他人の財布を勘定するような気分で見ていた。