7月13日(火) 晴
午後は、毎週1回開催のひまわりコーラスの練習日。
総勢約30人のうち、毎回25人は出席される真面目で熱心なコーラスグループである。
午前中は毎回、家事のほかは病友がたへのメール返信や電話相談などに費やし、遅刻常習犯のさくら♪は、メンバーの皆さまとはあまりお付き合いがない。
帰りの階段で、お声をかけてくださったのは、「あ、私は山崎パンのヤマザキ、こちらは、ヤマモトさん。ほら、仕出しの・・・」と向かって右のヤマザキさんが。
「割烹料理やまもとさん? 以前いただいた、法事の懐石料理がおいしかったですぅ」
初対面の挨拶もそこそこに、「ご主人とは11歳もお歳がちがうのね? どんななれそめで?」、「ご苦労されたのねぇ。 私たちも長男の嫁だから、ほんとうによく判ります」。 聞き上手のヤマザキさんは、記者さながらの鋭いツッコミぶりで。
長い女の一生、つらいことも切ないことも、たくさん有り過ぎて語りつくせないけれど、敢えて挙げるなら、次男の結婚式を1週間後に控え、たった4日間の入院で夫があっけなく逝ってしまわれた日。 編集関係のお仲間が30人ほどで送別会を開いてくださり、「元気そうね」、「はい。大丈夫です」と五分刈りほどに伸びた頭髪を氣にしながら、職を失うことの口惜しさ情けなさに、心中深く滂沱の涙を流した日。
この2日間に流した涙の量は、一生分の涙の幾層倍であろうか?
あれから、もう、自分の悲しみに流す涙は尽きた。
産経新聞朝刊に3年半の長きにわたって連載していただいた『がん闘病三年記 金つなぎの茶碗』をPHP研究所が単行本にしてくださった。
ヤマザキさん、ヤマモトさん。
お読みいただき、ご自分の人生を重ねてくださり、筆者冥利に尽きました。
ありがとうございます。
クラリネットが、一人で立っている。
今年30周年を迎えたひまわりコーラスの秋のコンサートには、ピアノ伴奏のほかクラリネット演奏も華を添えてくださるのだけれど、奏者が席を外されて、一人立っている存在感がすごいよ。
コーラスの練習を終えて、市役所の医療福祉総務室に所用で立ち寄ったら、偶然、亀井利克市長が来られて、総務室の皆さまとパシャ。
いつも変わらず、『がん患者による、がん患者のための、がん相談』のご支援をありがとうございます。
恒例の夜のお茶会は4人で、まずはコーヒーから。
奥様は次に、緑茶の用意をしておられて、「それより、夏の夜のおしゃべり、おしゃべり」。
帰宅して深夜に、エゴマの葉をゴマ油とぽん酢、七味唐辛子で漬け込む。
今日の収穫は、プランターのナスに意外や3本の実がついて、ひたすら嬉しい。
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