5月1日(水) 雨
お昼に友人の香代子さんが、「築山の蕗をくださいな」と言ってこられた。
山野草好きの彼女は、我が家の庭に亡夫が植えてくれた山蕗が年を経て水蕗に変わったことを喜び、毎年フキノトウと蕗採りを楽しみにしておられるのだ。
「あなたの庭の蕗は、柔らかくて程よくほろ苦く、香りが高いの」と折からの雨も厭わず、20分ほどで採取してから、「お茶、いかが?」、「え? 明日、としきくんたち帰省されるんでしょ? お掃除しなくちゃ! 長居ができないわね」と言いながら、平成、令和のよしなしごとをテーマに話は途切れることなく続き、「あらら、もう4時半よ! 大変、ワンちゃんたちのご飯を炊かなくちゃ!」
お茶うけのひと皿は、アボカドのブロックさしみだまり天盛りに糸かつお。
「金の桜のフォークは、孫のはるちゃんが今年の誕生日にくれたのよ。 私のいま、一番の宝もの♪」
「あらま、素敵! こんなアボカドの食べ方もいいわね」などと、まだまだウダ話で盛り上がり、30分後に慌てて帰って行かれた。
6時ごろにチャイムが鳴り、「ごめんね。 応接間に忘れ物をしたのよ!」
慌てて入ってこられた香代子さんが、「お喋りであなたの大事な時間をムダ遣いさせたから、お片付けを手伝うわ。 忘れ物とでも言わなきゃ、あなた、お家に入れてくれないでしょ」
もう、いいから!、と言っても聞き入れず、結局、手伝っていただき8時まで!
専業主婦のころ、熱心に取り組んだペーパーフラワーやリボンフラワーを、「いまどき流行らないわよ。はい、はい、捨てましょう!」
「このポピーは、色も鮮やかだし置いておくわ」、「ふぅ~ん、捨てたほうが良いと思うけどね」
あぁ、無情!
断捨離の秘訣の一つが『ときめく? ときめかない?』で捨てるものを決めるらしいと聞くけれど、そのメソッドでいくとさくらの場合、ほとんどのモノが『ときめく』ジャンルに入るから、到底捨てられない。
「このブラウス、主人に買ってもらったの」、「その洋服は、初めてのボーナスで買ったし」、「あの方からいただいたものだし」
「疲れたね、かみ六のお蕎麦食べに行こうよ」
にしん蕎麦。 天むす、出汁巻は半分こ。
「おいしかったね、ありがとうね」、「楽しかったね、また、遊ぼうね」
香代子さんとさくら、小学生のノリで別れた。
雨、降り止まず。
お昼に友人の香代子さんが、「築山の蕗をくださいな」と言ってこられた。
山野草好きの彼女は、我が家の庭に亡夫が植えてくれた山蕗が年を経て水蕗に変わったことを喜び、毎年フキノトウと蕗採りを楽しみにしておられるのだ。
「あなたの庭の蕗は、柔らかくて程よくほろ苦く、香りが高いの」と折からの雨も厭わず、20分ほどで採取してから、「お茶、いかが?」、「え? 明日、としきくんたち帰省されるんでしょ? お掃除しなくちゃ! 長居ができないわね」と言いながら、平成、令和のよしなしごとをテーマに話は途切れることなく続き、「あらら、もう4時半よ! 大変、ワンちゃんたちのご飯を炊かなくちゃ!」
お茶うけのひと皿は、アボカドのブロックさしみだまり天盛りに糸かつお。
「金の桜のフォークは、孫のはるちゃんが今年の誕生日にくれたのよ。 私のいま、一番の宝もの♪」
「あらま、素敵! こんなアボカドの食べ方もいいわね」などと、まだまだウダ話で盛り上がり、30分後に慌てて帰って行かれた。
6時ごろにチャイムが鳴り、「ごめんね。 応接間に忘れ物をしたのよ!」
慌てて入ってこられた香代子さんが、「お喋りであなたの大事な時間をムダ遣いさせたから、お片付けを手伝うわ。 忘れ物とでも言わなきゃ、あなた、お家に入れてくれないでしょ」
もう、いいから!、と言っても聞き入れず、結局、手伝っていただき8時まで!
専業主婦のころ、熱心に取り組んだペーパーフラワーやリボンフラワーを、「いまどき流行らないわよ。はい、はい、捨てましょう!」
「このポピーは、色も鮮やかだし置いておくわ」、「ふぅ~ん、捨てたほうが良いと思うけどね」
あぁ、無情!
断捨離の秘訣の一つが『ときめく? ときめかない?』で捨てるものを決めるらしいと聞くけれど、そのメソッドでいくとさくらの場合、ほとんどのモノが『ときめく』ジャンルに入るから、到底捨てられない。
「このブラウス、主人に買ってもらったの」、「その洋服は、初めてのボーナスで買ったし」、「あの方からいただいたものだし」
「疲れたね、かみ六のお蕎麦食べに行こうよ」
にしん蕎麦。 天むす、出汁巻は半分こ。
「おいしかったね、ありがとうね」、「楽しかったね、また、遊ぼうね」
香代子さんとさくら、小学生のノリで別れた。
雨、降り止まず。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます