自助努力のがん(ほか難病・大病)患者会「がんを明るく前向きに語る・金(きん)つなぎの会」は、平成7年4月24日に、JR大阪駅中央コンコ-ス・噴水広場に集まった24人のがん患者たちが立ち上げた、自助努力の患者会である。病者の哲学とも言える「5つの理念」を持ち、常に物事の良いほうを信じ、明るく強く前向きに、“身の丈サイズ”の活動を目指そう、という実践団体でもある。
会設立に先立つ平成6年10月26日、産経新聞(朝刊)文化面に「がん闘病三年記・金つなぎの茶碗」と題した、がん闘病コラムの連載が始まった=後日「きっと良くなる 必ず良くなる」(PHP研究所)として発刊された。
作者は、かく言う私。元サンケイリビング新聞記者にして、平成4年に乳がん(1c期)、5年に卵巣がん(3期5か所転移)を病み、その後1年半に及ぶ抗がん治療を終えたばかりの身であった。
互いに原発巣を異にする私の二つのがんは多重がんの名で呼ばれ、5年生存率は限りなくゼロ%に近く、当時は自分も家族も“余命半年”を覚悟していた。いわば、病者の後輩に残す、私の"遺書"ともいえるコラムが始まった…。
連載期間は3年6か月の長きにわたり、やがて読者の集いと互いの絆が強固なものになり、そんな私とともに23人が蒔いた小さな患者会の種は、産経新聞の連載終了を待って芽吹きはじめた。
伊勢新聞、毎日新聞、大阪新聞、読売新聞、朝日新聞、時事通信などの記者各位や、NHKテレビ、関西テレビ、テレビ大阪、名古屋テレビ、東海テレビ、NHKラジオ、ラジオ大阪などの報道記者各位、また、PHP、月刊・がん、がん最前線ほか雑誌の編集記者の方々がたっぷりの水やりを欠かさずしてくださったおかげで、会はすくすく育ち、平成17年5月末現在の会員数は、国内外に1623人を数えるまでに成長したものである。
会員分布は、国内では利尻島から沖縄・竹富島まで、また、海外はアメリカ・ロサンゼルス、オハイオのほか、オーストラリア、韓国、台湾にまで及び、がんの不安や疑念が国や人種の別を問わないことを教えてくれる。
一方、毎年亡くなる病友が増え、会創設5年目の平成12年にはその数が100人を超えた大病の患者が集うこの会には、絶えざる拡大再生産が欠かせない。つまり、現状維持では年々寂しくなるばかりの患者会ゆえ、恒常的な会員数の増加が不可欠なのである。そしてこの命題は、マスコミに関わる報道ジャーナリストの、「いま、必要な患者会情報だから、伝える!」という、今日的な問題意識なくしては達成できなかったといっていい。
マスコミ各社が、活字で、映像で、音声で、常に励まし続けてくださったおかげで、世紀末から新世紀にかけて、私たちは余命3か月、半年などの告知をはねのけて元気に明るく生き延びた。
そして平成17年の今年、会創設10周年を迎えられるこの喜びは、…あぁ、♪そもそも、何にか例(たと)うべき…!
会設立に先立つ平成6年10月26日、産経新聞(朝刊)文化面に「がん闘病三年記・金つなぎの茶碗」と題した、がん闘病コラムの連載が始まった=後日「きっと良くなる 必ず良くなる」(PHP研究所)として発刊された。
作者は、かく言う私。元サンケイリビング新聞記者にして、平成4年に乳がん(1c期)、5年に卵巣がん(3期5か所転移)を病み、その後1年半に及ぶ抗がん治療を終えたばかりの身であった。
互いに原発巣を異にする私の二つのがんは多重がんの名で呼ばれ、5年生存率は限りなくゼロ%に近く、当時は自分も家族も“余命半年”を覚悟していた。いわば、病者の後輩に残す、私の"遺書"ともいえるコラムが始まった…。
連載期間は3年6か月の長きにわたり、やがて読者の集いと互いの絆が強固なものになり、そんな私とともに23人が蒔いた小さな患者会の種は、産経新聞の連載終了を待って芽吹きはじめた。
伊勢新聞、毎日新聞、大阪新聞、読売新聞、朝日新聞、時事通信などの記者各位や、NHKテレビ、関西テレビ、テレビ大阪、名古屋テレビ、東海テレビ、NHKラジオ、ラジオ大阪などの報道記者各位、また、PHP、月刊・がん、がん最前線ほか雑誌の編集記者の方々がたっぷりの水やりを欠かさずしてくださったおかげで、会はすくすく育ち、平成17年5月末現在の会員数は、国内外に1623人を数えるまでに成長したものである。
会員分布は、国内では利尻島から沖縄・竹富島まで、また、海外はアメリカ・ロサンゼルス、オハイオのほか、オーストラリア、韓国、台湾にまで及び、がんの不安や疑念が国や人種の別を問わないことを教えてくれる。
一方、毎年亡くなる病友が増え、会創設5年目の平成12年にはその数が100人を超えた大病の患者が集うこの会には、絶えざる拡大再生産が欠かせない。つまり、現状維持では年々寂しくなるばかりの患者会ゆえ、恒常的な会員数の増加が不可欠なのである。そしてこの命題は、マスコミに関わる報道ジャーナリストの、「いま、必要な患者会情報だから、伝える!」という、今日的な問題意識なくしては達成できなかったといっていい。
マスコミ各社が、活字で、映像で、音声で、常に励まし続けてくださったおかげで、世紀末から新世紀にかけて、私たちは余命3か月、半年などの告知をはねのけて元気に明るく生き延びた。
そして平成17年の今年、会創設10周年を迎えられるこの喜びは、…あぁ、♪そもそも、何にか例(たと)うべき…!
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