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2023.07.08  七夕関係で、最近思ったこと。

私は、神戸の東灘の一軒家に長年住んでいた。
母は、いつも、七夕の前には、花屋さんで、笹を1本買ってきて、色紙を出してきて、
机に並べて、「さあ、作りなさい。」「さあ、作りなさい。」と言った。
七夕の笹飾りのことである。

花屋さんで買ってきた竹は、人の背丈よりも大きくて、枝振りが美しく、竹の葉の緑が
みごとで、目の保養になった。
しかし、私は、職場からから帰ってきても、毎日の食事の支度や、片付けに忙しく、
しかも、チャッチャッと手際の良い人ではなく、ノロマな人だったので、すぐには、
笹飾りに取り掛からなかった。
すると、驚くことには、笹の葉は、どんどん水気を失って、チリチリになり、パラパラ
と散りかける。
笹の葉って、イメージとしては、いつも緑という感じだが、一旦伐ってしまえば、
こんなに弱いのかと、驚いたことがあった。
当然母は、立腹する。
それで、仕方なく、私は笹飾りに取り掛かった。気の毒に、母は、毎年気を揉んでいた。
そんなシーンを、私は毎年思い出す。

七夕のことで、不思議でたまらないことがあった。
母が亡くなっても、私は毎年笹飾りを作ったが、それを庭に出すのは、7日の七夕当日
の夜になることが多かった。
大きな笹の木なので、飾るものを少なくするわけにはいかないので、何日も前から作る
のに、ぎりぎりになった。
つまり、深夜に近いことも多いので、庭に出るのが怖くて、いつもビビっていた。

長年の間、近所の家で、我が家以外で、笹飾りを庭に出している家は皆無であった。
(それは、こちらのマンションに来てからも、全く同じ、見たことはない。)

そのとき、いつも不思議だったのは、毎年七夕の笹飾りを庭の木に飾る時、何故か
いつも雨降りだったこと、これが、長年、不思議で不思議でたまらなかった。
又、雨降り? 又、濡れながら飾るの?
庭木から、滴り落ちる水で、木綿のシャツはびっしょりになって、夏の深夜でも、結構
冷たかった。
一体、雨降りは、七夕の日と関係があるのだろうか?でも、それを誰も言わない。
誰も気付いていないのだろうか?

と、長年、そう思っていた。
ところが、最近ようやく、あっと気がついた。
七夕の日に、雨が降るのは、七夕様とは関係ない。
つまり、<梅雨だから、雨が降っていただけ>じゃないの?
そうだった!そうだった!な〜んだ。
たったそのことを気づくだけに、私はこの歳までかかった訳?
恥ずかしいよね。私らしいよね。
でも、それに気づいたことにホッとした。
そんな、天然ボケの私の記録でした。




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