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返済期間60年というトリック

2009年09月17日 | たばこの気持ち
◎ 前回の「たばこ特別税と国鉄債務問題」のつづきです。「文藝春秋」8月号は、民主党の特集で大変おもしろく、その中に猪瀬直樹さんの論文がありました。国鉄の約37億円に借金処理のだましのテクニックを批判しており、民営化(JR)11年後の1998年までに残った24兆円(国民一人当たり20万円)は、毎年の支払いで元本4000億円、利子6600億円、合計1兆円以上が60年間にわたって、国民の税金で支払われることになったそうです。

◎ 当時、日本のたばこ市場は、3000億本以上の総需要がありましたから、1本1円値上げ(増税)すると、3000億円の増収となりますので、前回ご紹介した「たばこ特別税」の創設により、旧国鉄債務の財源に充当したわけです。このようなことが、高速道路無料化で繰り返されてはならない、と猪瀬氏は「文藝春秋」で警鐘をならしているわけです。それにしても、「返済期間60年」というのは空恐ろしいことですね。でたらめとしか言いようがありません。
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