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「機関車先生」の中の喫煙シーン

2010年03月21日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
● 1994年6月に刊行された伊集院静さんの作品(講談社)である。当時、初版を買ってすぐに読み終えたらしい(数か所にドックイヤーがあり、読み終えた日付が記入されていた)。でも、先日読み始めたらまったく記憶しておらず、とても新鮮な気持ちで最後まで読み終えた。

● 「機関車先生」の中には、喫煙シーンが次の2か所だけしかない。

【87ページ】
よし江は袂(たもと)から煙草を取り出すと、それを誠吾に差し出して、
「吸う」
 と聞いた。誠吾が顔を横に振ると、
「そう、真面目な先生ってわけね」
 と煙草をくわえて、美味そうに煙を吐き出した。

【129ページ】
 重太郎は中央の席に腰を下ろすと、羽織りの袂から煙草を取り出した。火がないことに気づいて素平の方をあごでしゃくるようにした。素平があわてて重太郎に近寄ってマッチを点けた。
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