円地文子著「女人風土記」の抜き書き帳を作成しました。4回に分けて投稿させていただきます。
その1は、女性天皇のお話です。
P10 巫女は神と人間との交流させる媒介者として、尊敬され、それは祭礼一致の時代までつづいていた。従って、女性は仏教による禁欲思想によって、罪障深いものという概念を植えつけられる前には、自然発生的な母権時代の遺風からも、祭政一致の概念からも、男より卑しめられる存在ではなかったわけである。
P11 持統天皇は41代の帝位について藤原京をひらいた女帝である。
P12春すぎて 夏来るらし 白妙(しろたへ)の 衣ほしたり 天の香具山
*この歌は、飛鳥時代の天皇だった持統天皇によって詠まれましたた。持統天皇は大化の改新を行った中大兄皇子(天智天皇)の娘です。