たばこの気持ち

◎　最近、諸外国でたばこ税の増税がすすんでいるという新聞記事がありました。日本では、１９９８（平成10）年のたばこ特別税創設、２００３（平成15）年および２００６（平成18）年のたばこ税増税があり、１０年間に３回も増税され、税負担率は６割を超える重課税の商品といえます。その中に「たばこ特別税」というものがあり、一般会計における債務の承継等に伴う必要な財源を確保するため、製造たばこに対して、当分の間課されている日本の税金です（「当分の間」の期間については、次回のご紹介とさせていただきます）。

◎　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』で検索したところ、たばこ特別税は、日本国有鉄道清算事業団（旧国鉄）および国有林野事業特別会計の負債を、一般会計に承継させることに伴い生じる負担を補うために創設されたそうです。１箱３００円のマイルドセブンを例にすると、たばこ特別税は５．５％に相当し、金額的には１６．４０円となっています。喫煙者は、旧国鉄の債務の一部を負担していながら、昨今のＪＲ東日本にみられるような、たばこの吸える場所が奪われ続けており、理不尽この上ない気持ちになっているのです。

◎　先日、那須小川カントリークラブでラウンドしたときのことです。ティグランド脇に、ニッカウィスキーの樽を再利用した目土入れがあり、その格好良さに感動しました。各ホールに、樽を縦割りしたものと、横割りしたもののいずれかが設置されています。ブラックニッカのロゴマークが、見事にマッチしていました。これまで、たばこの吸い殻を入れる灰皿にばかり目がいっていたので、完全に見落としていました。

◎　ところで、目土とはダフってしまったときに芝生に入れる砂のことです。ときどきは自分もやりますが、グリーン上のディボットを直す頻度に比べたら、しないも同然です。セルフプレーが普通のことになり、その分料金が安くなってきたのですから、ゴルフをする者は、グリーン・バンカー・芝生に関するマナーを向上させ、コース状態の維持に協力すべきなのです。今後は、私も心がけたいと思っています。

◎　昨今、キシリトールガムは歯を強くするとか、口臭除去ガムとか、いい香りのガムとか、老若男女を問わずガムが流行っているようです。たばこを吸う人が、年々減っていることにも関係があるのでしょうか。口がさびしくなるので、キャンディーやガムを口にする大人が増えているのかも知れません。

◎　何を隠そう私も、今春あたりからガムをかむことが習慣になっていました。しかし、実は歯医者さんに言わせると、金属のかぶせ物をしている人や、歯茎の弱い人にとってガムは大敵なのだそうです。私は「知らなかったよー！」と叫びたくなるほど驚きました。「常識は非常識」の典型だと思いました。

◎　一人の愛煙家として、たばこに関する情報には、自分なりに確信を持っていたのですが、最近、あるデータを聞かれたとき、あてにならない記憶を頼りに即答し、完全な間違いであったことから、「うーん、どうにもこの軽薄な性格は直らないなー！」と反省した次第です。

◎　そこで、少したばこに関するデータを整理し、持ち歩いているシステム手帳に挟み込んでおきました。それでも自らの軽薄さが直らない限り、同じ失敗を繰り返しそうです。注意力に欠けている性格にこそ問題があり、今後とも常日頃から戒めていきたいと存じます。

◎　今年は猛暑ではなかったのですが、それなりに暑い日はありました。そんな今年の夏、例年になくゴルフへ出かけました。１か月間に６回もラウンドしたのは、おそらく初めてだと記憶しています。栃木県という格安料金の多い土地柄だから可能なわけですが、そのおかげで身体が引き締まってきた感じがします。

◎　もちろんラウンドが多くなると、週末には必ず練習場へも行きますから、たっぷりと汗を流す機会が増えます。栃木県は、これまた打ち放題の練習場が驚くほど安い料金なので、これを活用しない手はないですし、練習中および終わったあとの一服が、身体の中心から「うまい」と思えるのです。

◎　Ｔさんは、私のゴルフの師匠にあたる近所の先輩です。３年ほど前まではマイルドセブン（オリジナル）を吸っていたのですが、体調を崩したときに自らの判断でたばこをお止めになりました。

◎　ゴルフへ出かけるときに、いつも同乗させていただくのですが、Ｔさんは自分がたばこを吸わなくなって１年ほどしてから、私に向かって気を使うように「禁煙車にしたので、よろしく！」とだけ言いました。

◎　先日、初めてカミさんに伴奏なしで詩吟を聴いてもらいました。その結果、「最近のパパの低音は地響きみたいになってきたよね。惜しいのは、たばこを吸っているからだと思うけど、高音が澄み切っていないことだね」とのことでした。

◎　カミさんは、できることならたばこを止めたいと思っています。何度も禁煙に挑戦してきました。でも私が吸っているので、どうしても止められないのだ、と屁理屈を申しています。自分としては、まだまだたばこを手放す気になりませんが、「より澄んだ高音が出るかも知れない」という魅力も、少なからず感じているところです。

◎　先日（９月６日）、近所の方々とゴルフへ出かけたのですが、４人の中でたばこを吸うのは私ひとりでした。珍しく赤いキャビンが吸いたくなって、乗用カートのかごの中に入れていたら、「俺も、これ吸ってたんだ。キャビンがうまいよね」とKさんが話しかけてきました。

◎　前回は４人のうち３人が喫煙者でした。どちらも男性ばかりだったので、今回の喫煙者率が２５％、前回が７５％ということになります。先月、ＪＴの喫煙者率調査が公表されました。男性３８．９％、女性１１．９％、男女計で２４．９％、喫煙人口は２，６０１万人と推定しています。

◎　昨年１０月に公表された同調査では、男性３９．５％、女性１２．９％、男女計２５．７％でした（推定喫煙人口は、２，７００万人）。昨年までは男女計で２５％を超えていましたが、今年は男女計で２５％（▲０．８％）を切ってしまいました。喫煙人口も約１００万人減少しています。いつになったら底を打つのでしょうか。

◎　この季節、換気扇の下で一服するよりも、ベランダに出ての一服がおいしいので、わが家ではベランダに携帯灰皿を置いています。庭の片隅でトマトの枝が伸び、たくさんの実をつけています。日照不足ということもあり、赤くなるのが遅いようです。

◎　すでに２０数個は収穫しました。今回の画像を撮ってから１週間が過ぎ、数個はそろそろ食べ頃です。緑の実がすべて色づく前に、涼しくなって枯れてしまうかも知れません。米の育ちも悪いと伝えられていますし、野菜の値段も上がっているようです。

◎　第４５回衆議院議員総選挙という大事な時期に、「のりピー騒動」をマスコミが大々的に取上げました。「私にとって、こんなバカらしいことはどうでもいいです。いい加減にマスコミは放送しないでもらいたい。一人二人の薬物中毒者の話題より、選挙の方が重いはずであり、貴重な時間枠でまともな政策論争や、政党のマニフェストを分析することが必要だと思う」とキッパリ発言したのは、大の巨人ファンで、たばこ大好きを自認する黒金ヒロシさんでした。

◎　たばこは、落ち込んでいるときに心の不安を緩和させ、調子に乗っているときに心の暴走を抑止してくる作用があると言われています。しかし、押尾学容疑者が愛用していた薬物や、酒井容疑者が常用していた覚醒剤は、人の喜怒哀楽をさらに助長させ、服用する量も多くなり、自らの身体を短期間に蝕み、社会的信用も失墜させてしまいます。たばこを吸っているぐらいが丁度いい、とは申しませんが、いろいろな害も指摘されているなかで、合法と非合法の決定的な違いになっていると思うのです。そして、たばこ行き過ぎたたばこバッシング（喫煙場所の規制、１箱１０００円といった増税）は、たばこの密輸につながったり、非合法薬物のさらなる流通を加速化させてしまったりする可能性がある、と私は感じています。