ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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小つる・岐代松さん~メルシー寄席

2008-11-22 12:18:44 | 落語
今日は、小つるさん、岐代松さん目当てにメルシー寄席へ。
初めての会、粉浜の駅、南へ三分とか、
直ぐに解るか、ちょっと不安ですな。

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メルシーのショピングセンターの2Fのホール。
立派な舞台を組み、50程の椅子が並べてある。
お客さんは、近隣のおばさん中心。
終演後は、徒歩か自転車で、南海で帰ったのは私ぐらいか。


一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「四人癖」

でも、一番太鼓、二番太鼓に続いて、鉄瓶さんの登場。
携帯電話の注意の際、フラシュで写真の取り捲り。
後で、聞くと主催者の方らしいが、次回からは無しと。

でも、ほんわかの中で、スタート。
電車の中での、「髪の毛を気にする若者」、「電動ハブラシを使う若者」
など、鉄瓶さん、日頃の生態を見るのは、上手、そして面白い。

無くて七癖で、「四人癖」ヘ。
前回の稲田寄席では、百人強で、会場も大きかったのか、
今日は、目をこする人も、鼻をこする人も、
会場に合わせて、少し動きが控えめに感じる。

でも、マクラでの、日常生活での、小さな出来事を
おもしろく感じる姿勢は、大切ですな。
何と無く、その目線、その感性に、若さを感じますな。
(なぜか、うらやましいですな。)


二、笑福亭岐代松・・・・・・・・・・「手水廻し」

初めての、出会い。
松鶴の下、内弟子時代、この粉浜で、奥さんのアーチャンと
一緒に買い物させていただきましたと。
懐かしい、庶民的な町、庶民的な会場、庶民的なお客様。

噺は、手水廻しでも、前半の長頭を廻すシーンはアッサリとし
後半の喜助どんが、金タライを全部、飲み乾して苦しむシーン
に趣きをおく、今までとまるっきり違う演出。

今や、前座がかけることの多いこの手水廻し、
じっくりと、田舎の旅籠の旦那に、年令の近い岐代松さんが
演じると、又趣きのある噺に変身。・・・良かったでっせ。

米朝師匠が演じられる、手水廻しはいかなるものなのか。
大師匠が、演じられる、「つる」とか聴いてみたくなりましたな。

いくつ何十になっても、過去のネタを演じる事が出来るのは
落語家さん、ネタは全て財産。
「株」は目減りしますけど、「ネタ」は目減りせんだけ、
噺家さんには、最高の投資ですな。


三、笑福亭小つる・・・・・・・・・・「へっつい盗人」

舞台ヘ上がるなり、メインのスポットが点いていないのに
気付き、係りの人が入れると、舞台が数段明るくなり、
さすが、トリ。・・やはり前座、モタレとは、差はつけてますなと。

刑務所への慰問のはなしでスタート。
昔は、奉行所のあった本町の町中に、罪人も居りましたが、
町中ではイカンと、堺ヘ、移動。
噺は、「へっつい盗人」
最初の引越しの祝いものを何にするかのところ、
捕まったら、おやっさんとこへ行くというところ、
じっくり、たっぷり、時間をかけてのはなしに、
良き時代の風景が、浮かんでくる。

仮囲いを取る際の、三輪車のラッパは無かったが、
最後に、酔っ払いが出て来て、二人の揉め事を聞いて、
「もっと、やりなはれ」と、
「何で、止めてくれまへんねん」と言う清八に
「盗んだのが、へっついだけに、炊けつけましたんや。」と、
初めての、サゲで。

笑福亭にも、体つきからから、スマートな噺家も。
小つるさんの、スマートさと良き人柄が伝わる高座でした。

そして、三味線のお師匠さん(勝正子さんと思うが)、も
太鼓も入っての、鳴物本格派。

ネタの幅も拡がって、これからの会も期待、期待。

南地区での落語会、これからも繁昌しますよう、
続けて通いたいと思う落語会ですなぁ。



第二回・メルシー寄席
2008年11月22日(土)午後7:00開演
粉浜・メルシー2F・ホール

一、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・「四人癖」
二、笑福亭岐代松・・・・・・・・・・「手水廻し」
三、笑福亭小つる・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
コメント
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