プリンセス・トヨトミ (文春文庫) | |
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文藝春秋 |
映画をやっていたので、借りていた本を慌てて読んだが、最初の会計検査院の三人の登場と
空堀中学校での大輔君がスカートを履いての登校事件までは、最高にワクワクするプレリュードであった。
ただ、その大阪国の存在が表面化されれればされるほど、絵空事で興味が薄れていき、ドンドン並行して読んでいる他の本に抜かれていき、読了までどれほど時間を費やしたことか・・・。
前作の「鹿男」、「ホルモー」など、万城目さんの奇天烈さは特徴だけど、ホルモーの存在が1%でもいてるのではないか、いや居てて欲しいという気がどこかにあるだけ、楽しめたのだが、今回の大阪国総理の存在は0%と思う分、この本への興味は加速度的に薄れていった。
鹿とか架空の動物であるがゆえに我心も納得させられたのに、今回の主人公が人間とはやはり現実過ぎて、夢を見るには無理がありましたな・・・。
我が愛する大阪が舞台だけに残念。しかし、映画はどんなつくりになっているのか、逆に怖いもの観たさになっている、ごまめでございます(2011年8月当時)。
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