おやっさん―師匠松鶴と私 | |
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うなぎ書房 |
還暦になった、松喬さんが、内弟子時代を中心に「おやっさん」、師匠松鶴を語る。
今の、松喬さんからは想像できないくらいの、ドジで不器用な鶴三時代が語られる。
呂鶴、松枝、福笑と鶴三の、同期の桜。松鶴の二回稽古を四人一緒に受ける。
その四人の稽古は、10分(福笑)、40分(鶴三)、3分(松枝)、3分(呂鶴)、なんと
稽古の時間だけを見れば、優秀な弟子と、不出来な弟子が明白。
「ドあほ、アホ、ボケ、やめてしまえ・・・」
「落語を書いて覚えたら、あかん」が師匠の口癖。
らくだでは、「ほんまもんの酔っ払いをして、どうすんねん、落語の、酔っ払いをするんのじゃ」
晩年、稽古のつけることのなかった松鶴師匠に、・・・・・怒られながらでも、続いた稽古。
今の松喬さんの財産ですな。
運転手をされていた、松喬さんと、鶴志さんが、一番DNAを継いでおられるのも、
やはり、一緒におられる時間と正比例するんですな。
人生はよく、マラソンと言われますが、松喬さんの生き様をみていると、
イソップの「ウサギとカメ」でおます。
「継続は力なり」。できるまで、やる、の不器用さと粘りが、最後には大成させるのですな。
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