ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

小梅ちゃん、初高座~第235回・西明石浪漫笑

2011-08-12 20:03:09 | 梅団治・須磨寺落語会

見台に大きく浪漫笑。・・・なんと今回は、235回目、ほぼ月一の開催で23年、凄いですな。

小梅ちゃんの初高座を楽しみに、西明石へ。


梅満会より転載


西明石から大阪方面に2号線沿いに戻れば、HANAZONO、実はお酒屋さん。


通常はジャズライブもされているお洒落な、地下の会場。


堂々の初舞台、初のギャラと大入り袋を手にする小梅さん。


一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「平林」

凄いの一言、立派な初舞台。
ご挨拶と、ちょっとしたマクラはしどろもどろだが、いざ噺に入ると、
「定吉、さだ吉ぃ―」と、旦那さんの落ち着いた口調で始まる、
詰まる事もなく、噛みかけると、なんと逆に大きな声で、ゆっくりと喋る。
普通、初高座は、早く終わりたい一心で、早口になり一気にかけ抜けてしまうそうだが、
師匠の教えなのか、躓くとアクセル踏むのではなく、更にブレーキを踏め・・・
じっくりと構えた、小梅さんの「平林」、所要時間はたっぷりの20分でおました。

二、旭堂南海・・・・・・・・・・・・「丸善屋騒動」

南海さんの創作らしい、怪談噺。
大阪の淡路町の新興の古道具屋「丸善」が舞台。
嫁いできた御嫁さんが、親父と亭主までのいじめに合い、
子供ができたのに、離縁、最後は自害し、その怨念が・・「私の、ややこ・・私の、ややこ・」・・・・。

家と家のと縁なれど、最後はやはり、亭主が護ってあげなけれが。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」

トリは鶴二さんで「らくだ」。・・・まくらも振らずの、1時間2分。
でも、それが長く感じない、充実の高座。
特に、屑屋が呑みだし、「ちょっと、お話しさせてもろうて構いませんか」ではじまる酔いっぷりは最高。
ヤタケタの熊に替って「、おまえ仕事あん、ねやろ、一度、仕事に行てきたらどや」と突っ込みたくなる。
独演会までにあと、3、4回、はかけるらしいが、見るたびごとに、磨きあがる鶴二さんの「らくだ」
今年の秋、必見でおますな。

鶴二さん、今後の「らくだ」の予定(解っている範囲で・・・・)

8月20日(土)PM2:00・・鳥はな寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・堺市東区(東部会館)・・TEL072-285-0094
8月27日(土)PM6:30・・にしんそば松葉と笑福亭鶴二の会・・・京都にしんそば松葉・・TEL075-871-4929
8月28日(日)PM2:00・・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・南海「粉浜」正覚寺本堂TEL06-6671-6229
9月10日(土)PM1:15・・土塔庵寄席・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土塔庵(深井)・・・・・・・TEL06-6845-2258

9月17日(土)PM5:00・・笑福亭鶴二独演会・・・・・・・・・・・・・・・・・国立文楽劇場



第235回・西明石浪漫笑
2011年8月12日(金)午後7:00開演
ハナゾノ(西明石)

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「平林」
二、旭堂南海・・・・・・・・・・・・「丸善屋騒動」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」


終演後の打上げ。


すべて、手作り、お酒屋さんだけに、美味しいお酒が次々とでてくる。


無事、初舞台が終わり、ご本人以上に、ほっとされた様子の梅團治師匠。・・・・・・・・「男春團治」を歌う
芸の為ならではなく、SLの為なら、女房も泣かすらしいですが・・・。


書きはじめて、まだ3枚目とか、初舞台の小梅さんのサイン。
これからの、本格派落語家誕生に、記念すべき色紙ですな。(大事に、しもうとこ)



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