穂村弘ワンダーランド | |
クリエーター情報なし | |
沖積舎 |
穂村弘さんの、ガイドブック。それも、詩人、穂村弘さん。
読んで、びっくりしたのは、短歌界では、大胆に現代の言葉をとりこんだ、新しい先駆者だということ。
1986年に歌集「シンジケート」が発表されたが、角川短歌賞の次点作品であり、その時の受賞者は、
俵万智、作品は「サラダ記念日」で、ミリオンセラー、社会的注目度は一気に、彼女にとられてしまった。
でも、今比べてみても、わかりやすく、より大衆性をおびているのは、やはり彼女の方である。
ブランドでもすべてそうだが、誰を相手にしているのか、何人の方を対象にしているのか、
最初から、同じようで、俵万智さんと穂村弘さん、似ているようで、違いは明確である。
やわらくて、ぐにゃぐにゃ、の穂村弘さんを、見直さなければ・・・・の一冊。
「俵万智」
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
妻のこと「母さん」と呼ぶためらいのなきことなにかあたたかきこと
天ぷらをささやくように揚げる音聞きおり三時半のそば屋に
子どもらが十円の夢買いに来る駄菓子屋さんのラムネみどり
「穂村弘」
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
赤、橙、黄、緑、青。藍、紫。きらきらとラインマーカーまみれの聖書
さみしくてたまらぬ春の路上にはやきとりのたれこぼれていたり
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