ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

考えない練習~小池龍之介

2012-01-10 02:32:08 | 本の少し
考えない練習
クリエーター情報なし
小学館


異端児のお坊さんである、小池龍之介さんの本。

普段は思考を操れず多くのことを「考えすぎる」せいで、思考そのものが混乱して
鈍ったものになってしまいがちだと・・・そして、
考えすぎで思考を錆び付かせるのはやめて、「考えない練習」の時間という充電をすべきと。

あの、脳の池谷裕二さん繋がりで辿りついた本、第三章には、二人の対談があるが。

第二章の「身体と心の操り方」では、
「話す」、「聞く」、「見る」、「書く・読む」、「食べる」、「捨てる」、「触れる」、「育てる」
そして、その合間のコラムとしては、「呼吸する」、「嗅ぐ」、「笑う」、「計画する」
「料理する」、「待つ」、「休む・遊ぶ・逃避する」、「眠る」について述べている。

すべての事に通じるのは、自らに課する「戒」、すなわち自己のルールを決め、
それを守ろうとして、「戒」によって煩悩のエネルギーを抑制することが大事だと・・。

「笑い」では、今のテレビのお笑い番組は大きな笑いにより、大きなストレスを打ち消そう
忘れようという願望から成り立っているが、それらの笑いは次の三つの独から成り立っている。

(1)他人の失敗を馬鹿にする優越感 =「慢の欲」による笑い。
(2)ツッコミを入れる攻撃性 =「怒り」への感情移入による笑い。
(3)不条理な言葉や振る舞いにより生じる混乱 =「無知、迷い」による笑い。

本来、心から楽しく穏やかな気持ちで笑うべきものが、嘲笑いや苦笑など、
人を攻撃して、怒りを笑いに変えている状態なので、無自覚で大きな刺激を
一方的に受けているだけで、テレビは危険であると・・・・。

まさに、仏教的であり、「脳 = 心」 であれば、神も仏も、我にありということですか。

仏教用語もでてくるので、ある面難しく、再読が必要になる本ですな。

12ーB3

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