![]() | 財布のつぶやき (角川文庫) |
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群ようこさんの本、初めて読む。
おばさん独特のチマチマと節約、でもどっかでドカーンと散財。
結局、日頃のどんぶり勘定で貯まるものも貯まらない。
財布のつぶやきのところの最後のエッセイは、ブートキャンプ入隊。
そういえば、我家でも家内と娘が入隊したのは知っているが、除隊したのは聞いていない。
あの「こんな事もできないのか」「歯をくいしばれ」「無理をするな」「でも諦めるな」の
ビリーの叱咤の前で二人がエクササイズしているのが思いだされる。
まあ、最初から諦めている男どもは、賢明なのか現実的なのか。
食べるものも、B級というか、ひじき、黒ごま、白玉、水ようかんに栗、餃子に粕汁、
いつものごはんというだけあって、日頃食べているものばかり。
一流レストランも、有名店もでてこない。
東海林さだおさんの女性版みたい、気楽に寝転がって読める。
一カ所だけ、ミミを折ってあった箇所は、日本語なのにわからない、というエッセイ。
小唄と三味線を習っていて、そこでの二十代の妹弟子が「小唄の意味が解りません」
「左褄って何ですか」と、調べてみると
1 着物の左身頃(みごろ)の褄。 2 芸者の異称。→左褄を取るの意。
有名な小唄で「せかれ」、「せかれせかれてくよくよ暮らすえ・・・・」という唄いだし
この「せかれ」がわからない。「堰かれ」は、「堰」の水の流れを止める意味の動詞化。
男女の仲の深くなるのを心配して、お互い会わせないようにすること。
ようこさんといっしょで、「はあ―」と感心するしかない。
でも、この様に意味がわかると、小唄もよろしおますな・・・。
まあ、毎日の暮らしの中での、ちょっとしたつぶやきの寄せ集めでおます。
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