大人の落語評論: えぇぃ、野暮で結構っ! (フィギュール彩) | |
クリエーター情報なし | |
彩流社 |
☆☆☆
裏表紙から
「そんなに能書きたれたけりゃ、落語評論家になりやがれ。それで落語界の為に働け」
といったのは、早世した古今亭右朝。もう三十年前の昔。
落語は一期一会の高座を楽しむもの。
感想を語るのは野暮だという考え方もある。
落語に能書きや説明は邪魔で、、黙って楽しく聞けばいい。
でも、寄席の帰りに仲間と居酒屋へ寄り、さっき聴いた落語を肴に飲むのは楽しい。
でも、著者は遠慮せずに、落語を題材にした、江戸や現代を通じた、
芸能論となる、大人の落語評論がもっとあっても良いのではと・・・
敢て大人の落語評論とは何か、挑戦してみようと語り出す。
「落語評論のススメ」「落語とは何か」「落語家論」「大人の落語論」の
四つの章に分かれており、ハナシはあちらこちらへと飛ぶ。
ただし、今迄の落語論は、かつての名人とはいかに凄かったと
いま聴きたくても聴くことができない故人ばかりの紹介。
この本の良さは、落語家論でも小さん、馬生、圓生、彦六、今輔、志ん朝、談志さんと、
亡くなった方でも実際の生の高座を聴いた方で、その他は今高座に上がっている
現役の噺家さんを取り上げている。
小三治、圓丈、白鳥、喬太郎、彦いち、百栄、天どん、鯉朝、今輔、枝太郎、昇太、今松
雲助、権太郎、さん喬、小満ん、鯉昇、米丸、笑三、川柳、志ん馬、志らく、つくし、昇吉、宮治さん
この顔ぶれ・・・古典だけではなく新作まで演じられる噺家さん達、
すべての落語を、新しい視点で是非で論じて欲しいと問うている。
私の場合は、聴いた落語の感動を忘れないようにと覚書程度で感想をまとめております。
良い落語を聴いた時の感動は、どこの寄席、どこのホールで、どの辺りの席だっかも
鮮明に思いだすことができます・・・、噺家さんの顔の表情、声、仕草などは勿論でおますが。
まあ、感動を持続させるという点では、
落語を聴くのは、ボケ老人防止にちょっとは役立っているようでおますな・・・・。
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