ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

柳家喬太郎 江戸料理 平らげて一席

2014-09-04 05:06:07 | 本の少し
柳家喬太郎 江戸料理 平らげて一席
クリエーター情報なし
小学館

☆☆☆

一つの噺に、喬太郎さんのその噺のアプローチの仕方、そしてその噺の粗筋
最後に“うんちく江戸料理”と称して食べ物に対するウンチクが・・・。

最初、盛りだくさん過ぎて、どれも中途半端で、なかなか進まなかったのが
最後には、題にもなっている江戸料理へのウンチクが一番おもしろくなる。

先週聴いた「延陽伯(たらちね)」にでてくるねぎが「一文字草(ひともじ)」
ニラが「二文字(ふたもじ)」と呼ばれた訳は・・・。

「うな丼」が誕生したのが、文化年間。「神田川本店」が創業して間もない頃。
でもこの老舗の品書きには「うな重」はあっても「うな丼」は昔も今もない、
なぜか・・・・・。

35の噺にまつわる、食のウンチクがあたりまえだが35。

江戸時代の庶民はもとより殿様の食生活までが解かって、
生活感が身近に、そして落語の世界が更に身近に。

何を食べていたのか、食って大事ですよね、
「時うどん(時そば)」の具って、落語では薄いカマボコが一枚ですが・・・
実際は、「しっぽく」で具沢山だったらしい・・・・

今度東京の蕎麦屋に入ったら、「しっぽく」か「おかめ」注文したくなりましたな・・・。


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