ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

朝霧~北村薫

2015-07-28 05:11:16 | 本の少し
朝霧 (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

☆☆☆☆

「円紫師匠と私」シリーズの5作目。

前回読んだ最新作の「太宰治の辞書」では、多少がっかり気味だったのですが、
今回は、主題が本と落語、興味のある話が次々登場、あっというまに読破。

例えば、、仏壇の小糸の三味線が鳴りだし、、その三味線の音が途中で途切れる。

「たちぎれ線香」の最後のくだりのオチについて、
〈小糸は、ひかしまへん〉《線香がたち切れました》ではなく
〈小糸は、ひけしまへん〉《線香がたち切れました》と、
こんな些細な一言に、作者の言葉のこだわりを感じますな・・・・。

歌舞伎との関わりも、
忠臣蔵の三段目が「質屋芝居」、四段目が「蔵丁稚」、五段目が「中村仲蔵」、
そして「七段目」・・・・落語ファンには堪らないものだが、

このシリーズ、内容は多岐に渡り、国文学研究者や俳句愛好者など
各分野の方にも愛好者は多く居られるように思う。


この「円紫師匠と私」シリーズで、
『夜の蝉』は読んだ様な気がするのだが、
『六の宮の姫君』は間違いなく、まだ。

最新作では、大学生のヒロインが社会人になった現在、
昔に戻ったりで行ったり来たりですが、今年中には読み終えたい本ですな。


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