ヒャッケンマワリ (楽園コミックス) | |
クリエーター情報なし | |
白泉社 |
☆☆☆☆☆
年末に、何とも素敵な本に出逢う。
毎日新聞の文化欄の漫画を読んだで紹介されていた本。
実は、漫画など滅多に買わないので、新聞にでも紹介されるんだから、
平積み、山積み、されているもんだと勝手に想いこんで本の名前も作者も
控えずに行ったら、マンガ本の出版社と新刊の多さにビックリ。
先週、毎日新聞に載っただけで調べて貰ったんですがわからず、
後日、その新聞の切り抜きを持って行ったが無くて、
その場で注文してようやく手に入れた本・・・・・良かったですよ。
「ヒャッケンマワリ」・・・百軒廻り、かと思いきや、百聞周りの意味か。
夏目漱石の門下で、小説家で随筆の名手、内田百聞(うちだひゃくけん)に
ついて、ひたすら描いている本、・・・・漫画だが、エッセイっぽい、本である。
この作品集は、年に三回出る漫画誌に、一回につき数枚ずつ、8年がかりで
描かれたものです・・・そのスローペースが作品の味に。
内田百聞の鉄道随筆シリーズに「阿呆列車」というのがあるそうですが、
ご本人さん鉄道オタクなんですが、その当時の鉄道事情も解り興味深い。
また、竹田昼、さんの絵が、綺麗で素敵。
是非、どこかで、原画展開催して欲しいものです。
漫画ながら、ここまで感動できるなんて、凄いですね。
年末、最後に来た、素晴らしい贈り物でおます。