ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

よしもとの落語会~岸和田寄席

2017-12-23 19:46:29 | 浪切亭・せんしゅう亭・落語

よしもとの落語会~岸和田寄席

今日は、地元岸和田の浪切ホールでの落語会。
初めて出会う方正さんの落語、楽しみですな・・・・。



遅くなりましたが、今年のことは今年中に完了させなければ・・・・・。


一、桂文五郎・・・・・・・・「普請ほめ」

声も出てるしメリハリもあり、上手い。

ただ、吉本所属で小屋が大きいからか、所作がオーバー気味。
おやっさんが普請の説明するときから、身ぶり手ぶりの大きな動きで、
老人施設の老人にはもってこいか・・・・でも、大いに楽しませて貰いましたで。

二、月亭方正・・・・・・・・「手水廻し」

期待の方正さんでしたが、マクラから歯車合わず、滑り気味。
大阪人の前では、大阪人と東京人の違いはもっと細部の部分で勝負しなければ、
通り一遍の説明では、笑いは少な目でっせ。

「手水廻し」でも,“ちょぅずぅ”の言い回しだけでひつこく笑いを・・・・・・。
おもしろいのか、どうなのか、分かれるところですな。

定評のある、「宮戸川」あたり聴いてみたいですな。


三、桂坊枝・・・・・・・・・・「不動坊」

季節の噺「不動坊」、よく出来た話で、冬らしくて風情たっぷりに雪がチラチラ。

すき直し屋の徳さんに、かもじ鹿の子の活け洗い屋の由さん、
ちんどんやの東西屋の新さん。死んだ不動坊と同商売の隣裏の軽田胴斎。
お滝さんに金貸しの利吉さん、あと家主さん。

とくれば、角の戸口の糊屋のお婆の顔見たくなりますな。

良い噺というのは、登場人物のキャラが決まって、各人がイキイキ。

坊枝さん、スタンダードにきっちりと、サゲは「幽霊(遊芸)稼ぎ人」ではなく、
「お足(お金)があるなしとか」でわかり易く。


四、笑福亭鶴笑・・・・・・「立体西遊記」

鶴笑ワールド、爆発。

パペット落語、何回見ても愉しくおもしろい。

お客様へのサービスの気持ちがストレート伝わって、
どの年代の方も、子供に戻って楽しまれている。

「鶴笑パペット落語」、世界に笑いを、笑いの原点、満載なんですね。


五、林家菊丸・・・・・・・・「幸助餅」

今年の初めの落語会(1月9日繁昌亭昼席)でのトリが菊丸さんで、
演目も今日と同じ「幸助餅」で大トリ。

相撲取りと御贔屓、芸人さんと御贔屓。
難しい関係ですが、そこは男同士の立場を超えた情が飛び交う。

友人、友情、・・・・何事も数ではなく質でおますな。

今の大相撲界にも、この雷五郎吉みたいな関取居るんでしょうか。
それにしても、協会自体がコンプライアンスが叫ばれる中、
何が大事か示す必要がありますな。

この噺の、ちょっと人情話っぽく、しっとりさせてくれますな。
今年は「幸助餅」ではじまり、「幸助餅」で終わりです。

私の来年のテーマも、“情”で決まりでおますか。


よしもとの落語会~岸和田寄席
2017年12月23日(土)午後2:00開演
浪切ホール・小ホール

一、桂文五郎・・・・・・・・「普請ほめ」
二、月亭方正・・・・・・・・「手水廻し」
三、桂坊枝・・・・・・・・・・「不動坊」
四、笑福亭鶴笑・・・・・・「立体西遊記」
五、林家菊丸・・・・・・・・「幸助餅」






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする