ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

シネマ落語~立川志らく

2018-08-13 05:05:05 | 本の少し
シネマ落語
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

立川志らくが、名作洋画のおもしろさを古典落語の世界で表現。

“シネマ落語と称して、ニュ―ヨークが江戸になり、ヒーローが八五郎に、
落語的展開で、志らくの世界に引きこむ。

ただ、非常に理屈っぽいというか、暗くドロドロした世界が展開される、
ヒントになったのが、三遊亭圓朝が明治時代に、イタリアオペラを題材に
古典落語を創ったというエピソード、師匠談志の落語は人間の業という教えを
実践するべく、志らくさん、重たい、暗い、・・・・。

読んでいるからかもしれないが、落語の底に流れるたのしさが薄くて辛い。

さて、何と何がくっついたのか・・・興味あるところ
問題形式にしようかとも思ったのですが・・・ずばり、書いていくと。

「天国から来たチャンピオン」・・・・重ねる落語は「死神」

「タクシードライバー」・・・・・・・・・・重ねる落語は「素人鰻」

「ライムライト」・・・・・・・・・・・・・・・・重ねる落語は「たいこ腹」

「タイタニック」・・・・・・・・・・・・・・・・重ねる落語は「抜け雀」

「ローマの休日」・・・・・・・・・・・・・・・・重ねる落語は「唐茄子屋政談」

「シャイニング」・・・・・・・・・・・・・・・・重ねる落語は「鰍沢」

すべてが、鰍沢ぐらい、暗く重たく、このまえ食べた肉のお寿司ようで
美味しいのですが、そればかりは飽きてしまうようで、
やはりお寿司はお寿司、お肉はお肉で、別々に味わいたいもの、
そんな気にさせる志らくさんの「シネマ落語」でおました。

いずれにしても、生で聞かないと落語としての評価はできませんが・・・・。

コメント
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