☆☆☆
ことばに関する本だと思っていたら、読んでいるうちにどこか宗教じみてきた。それもそのはず。もともと立正佼成会の機関紙「やくしん」に「ことばの深淵」として連載されていたものとか。
なかなか生きかたについての“ことば”がちりばめられている。
・愛されないから愛せない。私たちは誰かを愛することができなくても、自分んを愛することはできる。まずは自分を愛することから始めなければ・・。
・冬はたしかに寒さを引き連れてやってくる。同時に音もなく、姿のないかたちで。
・つまらないから あかるい陽のなかにたってなみだを ながしていた
・思い、想い、恋い、願い、惟い、念い、すべて「おもい」と読む。
・人間のその一番深い奥の方にある気持の動きは、ほんとうは言葉では表せない。言葉というものは、案外不完全である。
・「生きる」とは「活かされて在ること」だと感じる。
・人間が最も生きがいを感じるのは、自分がしたいと思うことと義務が一致したときだ。
・涙によって、悲しみと喜びは、深いところで、分かちがたくつながっているのでは・・・。
・幸運と幸福は必ずしも同じではないし、成功と幸福も同義ではない。
・「老い」という文字には「老いさびる、ふるい」のほかに「なれる、すぐれる」という意味がある。・・えっへん。
・仏教の「五眼」とは「肉眼」「天眼」「慧現」「法眼」「仏眼」である。
・死と向き合うとき、死が「貴い」のは、そこには、他の人に見えない勇気が必要である。逝く者は皆、勇者である。
・疲れたとき人は、美しいものを求める。
・「あたまの使い方」や「からだの使い方」は、学校や職場でも学ぶことができる。しかし、「いのち」とは何かを考えること、「いのちの使い方」を体得することはほとんどない。
「いのち」はたいせつにしなければ・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます