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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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第80回・新世紀落語の会~2019.06.19

2019-06-19 19:19:19 | 笑福亭鶴二

第80回・新世紀落語の会~2019.06.19

この頃、落語の筋が解かっていると感動も薄く、
逆に知らなくて初めて聞く噺は新鮮。ぬ

そういう意味では、新作、創作は新鮮そのもの。
会社の近くだし、創作落語の会だし、ましてや鶴二さんが来られるとあれば、
かけ参じなければと、前日予約して、会場へ・・・・・・。

ほぼ、満席の70名強の入り、会にしては多いのか少ないのか?

一、桂慶治郎・・・・・・・・・「プリティトーサン」

まずは、慶治郎さんの登場。
凄い、慶次郎さん。

結婚すると決めた息子が親に、先方との顔合せに出てほしいと、
父と息子の二人暮し、その父は実は心は女性・・・・。
これが、知れると破談に・・・・と。

もう、特訓で顔合わせの当日を迎えるが・・・・・。
昔の、吉本新喜劇のスチュエーションですな。

この結果、お知りになりたい方は・・・是非慶次郎さんの落語会へ。
なかなか、出来ばえといい、話しっぷりといい、ようできた噺でおました。

二、桂しん吉・・・・・・・・・「駅名選定委員会」

鉄道ファンである、しん吉さん。
大先輩の梅団治さんは「撮り鉄」で「乗り鉄」とか色々な分野がありますが、
わたしは、両方とも兼ねている「かねてつ(兼ね鉄)」ですが・・・・と。

噺は、環状線の各駅がインバウンドのお客様も増え、大阪万博を目指して
駅名をサブタイトルとして英語の名前をつけようと・・・。

天満はロングショッピングストリート、桜の宮はラブロマンス、
京橋はグランシャトー・・・・うら覚えですが・・・・・と、
外周りで全駅周っていく。

大坂人には、堪らん、おもしろさ。
こんな気楽な環状線の旅、よろしおますで。

三、桂雀喜・・・・・・・・・・・「仮面ライダー なにわ」

子供時、ヒーローになったり、人形を持って「仮面ライダー」と叫んだり、
まさに、その延長、51才になった雀喜さんが、無邪気にも高座で
「仮面ライダー」ごっこで遊ぶ・・・童心そのものの、雀喜さんの高座。

四、笑福亭由瓶・・・・・・・「補欠」

これまた、由瓶さんの「私小説」みたいな噺。
高校時代は、野球部のレギュラー、そのとき補欠だった友人が出世して、
その会社の設立の記念パーティの出し物に由瓶さんに依頼・・・・。

今の、自分は上方落語協会の中で、未だレギュラーからはほど遠い、
補欠の位置・・・・その今の立場と重ね合わせながら、ハナシはすすむ。

さて、その結末は、・・・・・・・・・・・・
日頃の由瓶さんの心の葛藤が垣間見れる「補欠」でおました。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・「作文」

令和になって、平成もそして更に遠くになっ昭和、
そんな昭和の匂いをプンプンさせる鶴二さんの「作文」。

今回で、確か四回目だと思いますが何度聞いても飽きないのは、
鶴二さんの腕だし、噺が既にこなれた古典の域に入りかけてるということですな。

写真館も、町内会の寄合、商店街自体も崩壊しようとしている現代、
皆が片寄せあい、必死に生きていた時代そのものが懐かしくなってきましたな。

人を思いやる心、すなわち人の心の機微に人情は落語の世界、
それだけに、落語では末永く続けておいて欲しいですな。


第80回・新世紀落語の会
2019年Ⅵ月19日(水)午後7:00開演
ビジネスプラザ大阪・堺筋本町

一、桂慶治郎・・・・・・・・・「プリティトーサン」
二、桂しん吉・・・・・・・・・「駅名選定委員会」
三、桂雀喜・・・・・・・・・・・「仮面ライダー なにわ」
四、笑福亭由瓶・・・・・・・「補欠」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・「作文」



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