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明治以降の短歌から2021以降の近々の短歌まで網羅。
でもこれを読んで、私が好きなのは1990年代以降の短歌、まさに俵万智さん以降でおます。
でも、明治、大正に生き、その時代に生きて居たなら、私は短歌に親しんでいたのでしょうか・・・その時の私の心情はいかがなものか興味ありますな。
お気に入りの歌は
・数字しかわからなくなった恋人に好きだよと囁いたなら 4 ・青松輝
・あの虹を無視したら撃てあの虹に立ち止まったら撃つなゴジラを・木下龍也
・もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい・岡野大嗣
・雨の県道あるいてゆけばなんでしょうぶちまけられてこれはのり弁・斉藤斎藤
・3人で傘もささずに歩いてるいつかばらけることを知ってる・加藤千恵
・終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉にに取り囲まれて・穂村弘
・「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日・俵万智
・観覧車回れよ回れ想い出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)・栗木京子
・体温計くわえて窓に額つけ「ゆふら」とさわぐ雪のことかよ・穂村弘
・サバンナの象のうんこ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい・穂村弘
・ライナスの毛布が出ない辞書なんて辞書じぢやないつて何のことだい・荻原裕雄
・かたむいているような気がする国道をしんしんとひとりひとりで歩く・早坂暁
・つねにつねに黄身は白身に庇はれて心地よからむ 殻割ってやる・大村陽子
・花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった・吉川宏志
・毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである・枡野浩一
・ファミレスがレスってわけか 真夜中のファミレスにいる常連客は・枡野浩一
・傷ついたほうが偉いと思っている人はあっちへ行って下さい・加藤千恵
・雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって・盛田志保子
・「お客さん」「いえ、渡辺です」「渡辺さん、お箸とスプーンおつけしますか」・斉藤斎藤
・3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって・中澤系
・体などくれてやるから君の持つ愛と名の付く全てをよこせ・岡崎裕美子
・ホットケーキ持たせて夫送りだすホットケーキは涙が拭ける・雪舟えま
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