①、外観、南欧風の切妻屋根のスパ二ッシュ建築。
2024年度 学習グループ「みち」公開学習会Ⅲ~2025.01.10
本日は、岸和田の近代建築を学ぼうと自泉会館を訪れる。山岡邦章さんのご案内で会館内を詳細に見学、渡辺節の設計と建物を建てた寺田家の想いを探ります。
自泉会館は、元々は自泉館といい、岸和田紡績株式会社の創業者、寺田甚興茂の偉業をたたえるために、二代目社長の寺田甚吉が、会社の倶楽部施設として昭和7年(1932)に渡辺節に依頼して設計したのです。
(渡辺節の設計には、大阪の綿業会館、神戸の旧乾邸は同時期の建物である)
この自泉会館を見ての感想は、「だまし絵」の世界であり、「ウィット」に富んでいて、今でこそ人工物は安物と思われがちですが、「人工物」でありながら「最先端の素材と技巧」の結集により本物のようなものを作りあげることができた自慢の逸品だったのです。
2024年度 学習グループ「道」公開学習会Ⅲ
2025年01月10日(金)午前10.30~12:00
場所・自泉会館
講師・山岡邦章(郷土文化課職員)
②、玄関ホールの飾り暖炉。
➂、暖炉内のイスラム風タイル。
(泰山タイルとも、淡路の淡陶社の製品とも違い、生産地は不明)
④、同じ一枚のタイルにて描かれた模様・1。
⑤、同じ一枚のタイルにて描かれた模様・2。
⑥、階段横の腰壁にもイスラム風タイルが。
(赤絨毯が無ければ、更に綺麗でしょう)
⑦、だまし絵のタイル貼りに見える上層部の壁。
(テックス(または木)貼りで、ホールの音響を考慮そたものかと)
⑧、二階のバルコニーからの情景。
(梁とタイル風の壁に注目)
⑨、玄関口の床。(白黒の大理石で市松模様に)
➉、自泉会館を訪ねて
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