ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

たゆたえども沈まず~原田マハ

2020-06-27 06:05:04 | 本の少し
 ☆☆☆☆

小説として読み続ける数少ない作家の一人、原田マハさん。
今回も、絵画の世界。浮世絵をパリに売り込む二人の日本人画商。
まだ無名画家で斬新過ぎて世間の評価を得られないゴッホ。
画商でゴッホを精神的にも経済的にも支える弟。

彼らが織りなす心のゆがみ、揺れ。新しいものにはほじめははじめは戸惑い。
あれこれ文句を言い。素直に受け入れるには時間を要する。

浮世絵も印象派もしかり、後世に名を残す人ほど生前は恵まれない日々。
今、多大なる評価を得てる画家と解かっているだけ、ある面安心して読み
進めているところがありますが、現存として暮らしている生活、
生きるということがいかに苦々しいものか、ゴッホの絵とともに知らしめる。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久米田寺・石仏~2020.06.26. | トップ | ごまめ自家製うどん・69~2020... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の少し」カテゴリの最新記事