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小説として読み続ける数少ない作家の一人、原田マハさん。
今回も、絵画の世界。浮世絵をパリに売り込む二人の日本人画商。
まだ無名画家で斬新過ぎて世間の評価を得られないゴッホ。
画商でゴッホを精神的にも経済的にも支える弟。
彼らが織りなす心のゆがみ、揺れ。新しいものにはほじめははじめは戸惑い。
あれこれ文句を言い。素直に受け入れるには時間を要する。
浮世絵も印象派もしかり、後世に名を残す人ほど生前は恵まれない日々。
今、多大なる評価を得てる画家と解かっているだけ、ある面安心して読み
進めているところがありますが、現存として暮らしている生活、
生きるということがいかに苦々しいものか、ゴッホの絵とともに知らしめる。
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