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普段から美術館へ行ってはアートとあれやこれや妄想する絵画好きのふたりが、好きなだけ妄想を語り合う対談。でも、そこにはアートに対する人並み以上の愛がある。マニアックながら、名画にまつわる裏話、お気に入りの美術館案内、絵画鑑賞の秘訣など、二人の好みにも違いがあり、その違いがアートに対するアプローチに深みを増す。
あとがきで、ヤマザキマリさんが、編集者の言葉を引用して「作家の人となりの味わい深さがどこからともなく露呈している作品は圧倒的に面白い」と。
美術館は、芸術という人間にしか生み出せない創造物を糧に生きてきたさまざまな人々の魂が集う緑豊かな森のようなもの。
決して、ジョギングで通りすぎるのではなく、ゆったりと散策したいもんですな。
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