ブルガリアでもイタリアンは人気で、スーパーでもパスタを売っているコーナーはずいぶんと大きく、いろいろな種類のパスタを売っています。またパンを焼くときに使うイーストはブルガリア語では「マヤ」といいますが、ドライ・イーストも生のイーストもどこでも手に入り、これを使うとすぐにピザが家でも焼けます。小麦粉も1Kgが30~35円くらい。小麦の香りがして結構おいしい気がしますのでピザもおいしく焼けるはずです!!
以前に住んでいたソフィア、ムラドストのパザールには大きなホールのピザを焼いて8~12等分にして一切れを1レバ20(前は1レバ=70円)だったけどで売っているピッツェリアが2軒ありました。またレストランのようなピッツェリアもあり、ここではサラダやグリルもありますし、何より注文を聞いてから焼くアツアツのピザを楽しめます。
ブルガリアでピザ??と最初は思いました。が、何も料理したくないときに気軽に近所のお店に走っていって食べられるものがあるのはホントにありがたいものです。またブルガリアには安くておいしいチーズや野菜、ハム、サラミ、ベーコンなどの素材が豊富にあります。おいしいんだからいいや、なんて思ったりします。
でも、売れているおいしいピッツェリアはどこにでもあるというものでもありません。人気のある店とそうでない店はおのずとはっきりするようです。私のお勧めはNDK(エンデカ=国民文化宮殿)前の公園の、トロレイ(トロリーバス)が走っている通りのはす向かいにあるピザ屋さん。ここもホール・ピザを切り売りするタイプです。半地下のキッチンから焼きたてのアツアツが出されて歩道にあるショーケースにならびます。のってる具はシュンカ(ハム)、グビ(マッシュルーム)、サラム(サラミ)などなど・・・ ならぶそばから売れて行きます。人気の秘密は厚いピザ生地。なのにクリスピー、そしてとろけ落ちそうなたっぷりのチーズと具・・・ボリューム満点です。売り子が時々アイソのいいモミーチェだったり(「日本語をいくつか知ってたけど、忘れちゃったわ」なんて言ってました。)、モムチェ(男の子)も英語で話しかけてきたりと、なかなか気が利いています。
ブルガリアでもうひとつのタイプのピザは、直径18cmくらいのピザを注文を聞いてから焼くテイクアウト専門店。このタイプのピザ屋はどこの町にも必ずといっていいほどあり、やはり1枚が1レバから1レバ20くらい。ペルニックの中心にもこのタイプのピザ屋が2軒あり、いつも行列ができているのですが、私はサモコフのアフトガーラ(バスセンター)のほうが好きだったな~・・・。グビかクラスタビチキ(きゅうりのピクルス)が選べます。
でも、ブルガリア人風にピザを食べるとなるとこれがチョッと日本人から見ると変わっていて、ヨーグルト風味(?)のするブルガリアのマヨネーズをたーっぷりとこれにかけて食べるのです。5人中4人までがマヨネーズをかけます。私も試してみましたが・・・ちょっとビミョー。私はブルガリアのマヨネーズよりチェスノフ・ソス(ニンニクの利いたヨーグルト風味のソース)のほうが好き。ソフィアのお気に入りのピザ屋にはいつもこれがあるのがいいところです。ピザ、マヨネーズをかけなくてもおいしいぞ!! と思うけど、ヨーグルトやチーズをなんにでも使うブルガリア人にはピザのチーズだけでは物足りないのかな・・・?