ある小春日和の穏やかな夕刻、ド田舎ペルニックの駅前をとおりました。まだまだソフィアに行く人たちがたくさん列車を待っています。と、黄色い顔の見慣れない列車が駅に止まっていました。「鉄分」のかなり強いわたしとしてはちょっと気になる?
以前にも書きましたが、EU加盟に前後してブルガリア国鉄にも西側からの援助か、新しい列車が少しずつ走るようになりました。ボロいものを直し直し使うのが美徳(?)のブルガリアなんですが・・・ ちなみに古い機関車はウチのフェリシアちゃんと同じシュコーダ(チェコ)製!! 新しい列車は主にドイツの「シーメンス」という会社の列車です。ブルガリア国旗の色に塗られたイモムシのようなディーゼルカー。とてもきれいで冷房もよく効く快適な列車です。バスにお客を奪われがちなソフィア-キュステンディル線のスピードアップにかなり貢献しているようです。
さて、この黄色い顔の電気機関車にも「シーメンス」そして「ブルガリアの鉄道を一緒に形作る!」てなことが(英語で)書かれています。シーメンスの電気機関車といえば・・・
日本では最近いろいろなテレビやラジオの番組で鉄道を趣味とする人々が取り上げられているようですね・・・「鉄ヲタ」とか「レールクイーン」とか、「乗り潰し」ならぬ「降り潰し」なんて言葉も浸透して、「鉄」も市民権を得ているようですが・・・ とある番組の中で、芸能関係の「鉄」人たちの話題にも出てきた「ドレミファ・・・と奏でる電車」もシーメンスの部品を使っているんだって。そういえばいつも不思議に思ってたんだよね~。羽田空港に行くときにつかう京急に乗ったときに何であのピアニカのような音階が聞こえるのか・・・ その音を素材にして一曲音楽を作っていた「鉄」で有名なミュージシャンがいたなあ・・・「ドレミファーレOOO(Oの部分はテレビやラジオ局名)」・・・
ヨーロッパで走っているシーメンス社の電気機関車でも、同じような「ドレミファ機関車」があるのかなあ・・・ と待っていると・・・ 駅を出てすぐの踏切じゃない所をたくさんの人が平気で横断するので、駅を出るときから機関士が汽笛をかなりうるさく鳴らします。それじゃ聞こえないじゃない!! でも、あまり大きな音ではありませんがはっきりとあの「ドオ~レミファソラシドレ~~」でした!!
これはぜひ日本の皆様に「ブルガリアのドレミファ機関車」の勇姿をお伝えするべく動画を撮ろう・・・ と思ったのですが、この機関車、すぐにペルニックに来なくなってしまいました・・・ 何せ客車を2両しかつながない超ローカル線を走らされていたからネ。本線だったら1時間で到着するペルニック-ソフィア間を大きく3時間もかけて大回りして、さらにお客もほとんどいない・・・ そんなとこ走ったらもったいない!! 特急列車を引きなさい!! そしてその特急列車に乗りに行くぞ!!!
ちなみにYouTubeでオーストリアのドレミファ機関車を見つけました。参考までにどうぞ