8月が終わりに近づくにつれ急に涼しくなったブルガリア。これは夏が終わる前に海を見ておかなきゃ、と出かけたのですが・・・
ブルガリアの夏の首都、とも呼ばれるヴァルナまで行ってから海岸線を走って、どこか海辺のバンガロ-に泊まってちょっとだけで海で泳ぎたい!
去年行ったバルチックに行っておいしいミディ(ムール貝)、ポプチェタ(ハゼ)、そしてお魚のス-プ!!
ブルガリアでよくあるショムガ(鮭)の頭を使ったスープではなく、どうも地元で取れたであろうアジを使ったものでした。けっこうコッテリしててオイシー!! そして今年もネコが・・・
ここまで北上してきたけど去年行かなかったヴァルナより南の海岸線を走ってみよう!と走り出しました。
国道はずっと海岸沿いを走るというよりは少し海から離れたところを走り、点在する街をつなぐ感じで、そのほとんどがリゾ-ト地になっています。ヴァルナからブルガス方面には最初8kmだけが高速道路。いくつか目の集落から海の方へ降りてゆくとカムチャというビ-チリゾ-ト。さっそく試してみよう!!
友人たちが言うには、静かでテントを持ち込んでキャンプするのにいいらしい。確かに国道からず-っと降りて林の中を抜けていくので隠れ家的でいいんだけど・・・ 何となくさびしい、人よりもカモメの数のほうが断然多いと思われるビ-チに、なぜかまったくブルガリアっぽくない巨大な体育施設が!! イスタンブ-ルでオリンピックがあったとしたらここでEU諸国はキャンプを張るのでは?というほどすばらしい建物だけど、なんだかアヤシイ… 黒くてデカイSUV車もけっこういたぞ! 後で調べてみるとどうもここにもロシア資本が入っているらしい。
黒海沿いのリゾート地のほとんどはロシア人が大挙して押し寄せているようです。それは見ればすぐ分かる!! ロシアやウクライナナンバーの高級車、ブルガリア人よりもファッショナブルで洗練された感じの家族や集団… 聞こえてくるのはロシア語。そしてその上客様たちに商品を売り込むロシア語を話す店員たち。確かに昔からこのあたりのリゾート地は「赤のリビエラ」とも呼ばれ、ロシア人たちにとっての夏の楽園ではあったのですが… ちなみにここのウリはビ-チだけではなく、医療関係の療養施設と、「ブルガリアのジュラシックパ-ク」なるリバ-クル-ズだそうですよ。でもビ-チと河口が近いということは、気をつけないと危ないゾ。事実今年ここで8人溺れて亡くなったってアルベナでライフセ-バ-をしているル-メンとマヤが言ってた、お~、コワ。
そういえばそのルーメンとマヤもロシア人たちのリゾート感覚にビックリしていました。「聞いたんだけど、黒海ってロシア側もあるでしょ? そこにもホテルやリゾート地はあるみたいなんだけど、すごく高いらしいの。 だから多少遠くてもこっちに来た方が安く上がって、その分長く滞在できるんですって!!」 え~っ!? 二人の働くアルベナはブルガリア人の視点からすれば超高級リゾート!! なのに「お安いワ~♪」と長逗留するロシア人ってどんだけ金持ち?! ちょっとひいてしまって・・・
結局カムチャでは足を海につけただけ、そそくさと退散。次の街に向けて走り出しました。