庶民の街リューリン・・・ ガクンと冷え込みました・・・ 最高気温が4度・・・ まだ雪こそ降っていませんが・・・ 今日、夜何にしよう~、ちょっと最近疲れ気味なんだよね~。「疲れ」と言っても、何ていうか気疲れの方です。とうとう今までお世話になってきた大家(亡くなったエンカおばあちゃんの長男の嫁にあたる人)に事情を説明して引っ越す意向を示しました。「え~っ!!」と慰留されました。嫌われてなかったのはよかったのだけど、何とも切ない・・・ でもこれを乗り越えないと!! キレイな所に住めない!! もう今のアパートはワタシが出た後、けっこう大規模な改装を行わないとイケナイ気がします。8年前に入ったときにはわりと周りと同じ生活レベルでしたが、ここ数年で、特に首都ソフィアの人々の住環境は劇的に変わりました。今のウチではブルガリア人のゲストにも文句を言われそう・・・ まっ、ワタシ的には住み慣れててはいるんですけどね~。新しいアパートの下見やそこの大家さんとの交渉など、気を遣っていたらまたもやボツボツとじんましんが出てくる始末・・・ あー・・・
そういう時は日本食で心の元気を出すゾ~!! フンパツしておすし~っ!! イエ~い!!
以前やってみておいしかった「メキシコ寿司」 をさらにブルガリア流にアレンジ!! パプリカやピーマンではなく「リューティ・チュシュキ」(辛い青唐辛子)を塩コショウで炒めて。種の部分が残ってなくてもこれは「カーっ!!」と辛いっ!! それに玉子焼、スモークサーモン、きゅうりも切って・・・ いろいろ並べてみました。
今年の新フリャン!! フリャンとはホースラディッシュのこと。で、あのワサビ的なツーンとくる薬味なのですが、これを残っていた塩麹とヨーグルトにぶち込んで自家製わさび漬けみたいにしてみました。これも巻いて「ブルガリア風涙巻き」にしてみましたヨ!! ちょっと苦味があったから以前みたいに粕漬けにできたらベストなんだろうけど・・・ でも、あの「ツーーンっ!!」は健在で、これはウマイ!!
そして何より、またもや日本食材店「アレックス」で納豆を買ってきて、これで納豆巻き!! おいしいですね~っ!! あ~、ワタシ納豆巻きが自分の中で一番好きなお寿司かも~って、ちょっとビンボくさい? でもいいんだ!! ウマイんだから・・・
今年中に引っ越せるのか・・・ ちょっと不安な年の瀬になりそうです。
またまた友人からお呼ばれシリーズ♪ この冬に知り合ったツェッツォとイロンカ夫婦が招待してくれたのですが、行くよ~!!って、ラズグラッドなんですけどネ。 ソフィアから約380km。ふ~っ!! 遠い~~っ。
この街はブルガリア北部にあり、どちらかというとドナウ川沿いのルセやワインで有名なタルゴビシュテに近いです。空港はソフィアより、むしろルーマニアのブカレストの方が近いそうで、ソフィアまで出てくるよりルーマニアから飛行機に乗ったほうが安いんだそうです。 こういう位置なので首都ソフィアとはずいぶん雰囲気も違いますな~。
ラズグラッドはトルコ系の人が多い!! でも、ブルガリア育ちでブルガリア語をしっかりと話すんだそうです。でも、そのせい? この辺の他の町とはちょっと違って結構イイ感じがします。まず大きな製薬会社!! そこがスポンサーのサッカーチーム!! (JリーグならぬBGリーグかな?)
大きなスタジアムもあり、とってもキレイ。そのスタジアムの近所に住んでいる彼らによると、「試合の日はウチの住居棟の横まで駐車する車であふれてるのよねー」「そうそう、ウチの上の階には『ルドゴレッツ』(サッカーチームの名前)の選手が住んでてねー。そこんチの子供が走り回る足音がよく聞こえるワ~!!」 へぇ~!! ホント、身近にBGリーガーが!!
そのスタジアムの横にはナント!! 動物園!! 本格的!! 何とライオンまでいて、ブルガリアの昔の歴代の王様の名前をもらった3匹の子ライオンが!! (もうずいぶんと大きくなってますが・・・)
ここはスーパー「ビラ」にサポートされてるんだそうです。
市内中心部はとてもキレイに整備されています。トルコ人の多い区域と言うことで、歴史的な建物が大きなモスクだったり・・・ ちょうど選挙があったばっかりで、選挙対策で市長がいろいろときれいに整備したそうです・・・ (その日はこんなに暖かかったのに、ホールにはもうクリスマスと新年の準備が・・・ ちょっと早すぎない?)
このへんであの有名な「ヨーグルト祭り」が開かれるんだって!! 今年のヨーグルト祭りは市中心部の広場が改装工事中だったのでちょっと規模が小さかったそうですが、キレイになった来年はまた大規模にやるんだとか・・・ 夕方5時半くらいからそぞろ歩きに出かけたのですが、もう町中真っ暗・・・
でもたくさんの人たちが暗い中公園のベンチで語り合ったり、自転車やスケボーで遊んでいます。まぁ、まだまだ早い時間ですからネ・・・
ところで、ここって結構歴史的に興味深い都市で、ローマ時代の遺跡があって、そこからはあの例のアレクサンドロス大王のお父さん、フィリッポス2世のコインが見つかったんだって。その遺跡はその例の製薬会社のすぐ先にあります。その遺跡にも行ってきましたヨ~。博物館もあって有料ですがいろいろと面白いものを見れそうですヨ。
あーっ!! 遠かったけど来てよかった・・・ と、久々に思わせてくれた地方都市。最近首都ソフィア、ちょっとサツバツとしてて・・・ 空港で爆弾騒ぎとかあって・・・ まだまだほわ~んとした、リッチじゃないけどやっていけます的な感じ。イロンカはラズグラッドよりもより小さく、産業がほとんどなくなって、共産体制時代から女の子たちがソフィアなどに仕事に出かけなければならないような街、隣のポポヴォという街の出身なのですが、彼女曰く、「一時期仕事全くなかったときがあったんだけど、そんな時でも小麦粉だけはどうにかあって、そして家でヤギを飼っていたからどうにかやっていけたのよ… 母と、義理の姉と、私で1週間ずつパンを焼いて・・・ あとはヤギのお乳があってヤギはいろいろハーブを食べてるからそれで栄養分補えるし・・・」 もちろん、他のほとんどの工場はつぶれていたり、多くの人たちが外国に働きに行っていたりするのですが・・・ ラズグラッドはそんな感じです。
「また来たいな~♪」 とツェッツォとイロンカに言うと、大喜び!! なんだかわからないけど、また来れる気がしちゃいます。
おまけ:青虫「城壁を攻めるぞー!!」
ミニカタツムリ 「逃げろ~」
今日も寒風吹く庶民の街、リューリン・・・ ふとニュースをチェックすると、何と!!
高速道路「ストルーマ」が延伸してブラゴエフグラッドまで開通したっつーじゃないのーっ!! 9月に通った時にはまだまだ工事中だったのに・・・ そういえばここのところ朝晩冷え込む・・・ お祝い走り(?)を兼ねて、ちょっとあったまりに行ってこよう!! この「ストルーマ」高速は温泉街道なんですよね~♪
ソフィアから行くと一番手前にある「サパレヴァ・バーニャ」の最寄のドゥプニッツァの手前までしか行っていなかった高速・・・ でも、せっかくだから開通したところまで行こう・・・ となるとその先にある温泉は「シミトリ」です。ここは公営の浴場がキレイに整備されているのは知ってたけど利用したことはなかったし~っ!!
シミトリなんて何か日本語みたい~、なんてちょっと思いながらウチのムルティプラちゃんを走らすと、1時間ちょっとであっという間に着いてしまいました。遠くに雪をいただいたリラ山、ピリン山脈の山並みが!!
ブラゴエフグラッドまでこんなに早く来れたら有名観光地「リラの僧院」やサンダンスキ、メルニック、そしてギリシャまでも行きやすくなっちゃう~!! ブラゴエフグラッドの町やリラの僧院に行くには終点の一つ手前のインターで降りた方が便利そう・・・
途中の高速道路の新しい区間ははけっこうアップダウンとカーブがあって、眠くならなくていい? 日本の中国道みたいな感じもあります。
それにしても、ホントに2か月前にはまだずいぶんと工事中だったのに何であっという間に開通してたんだろう・・・ もしこんなに早く完成できるんなら、なんでもうちょっと早くできなかったのか・・・ 夏のバケーション時期に出来てればギリシャ方面へのアクセスも良くなり、セロに行った人たちの渋滞も少なくなったろうに・・・ 突貫工事でコンクリが崩落したり、盛り土が崩れて穴がホゲたり、
橋脚が倒れたり・・・
しないよねぇ・・・ (マジでしそうなところがいくつもあってコワいったらありゃしない・・・)
シミトリの町はブラゴエフグラッドの隣町。くねくねと曲がって流れる川には釣り人たちが。そしてここは高原のスキーリゾート「バンスコ」への分岐点でもあります。温暖な気候と温泉を利用して野菜の栽培が行なわれているのでしょうか、街と国道の間には温室が並んでいます。
着いた時ちょうどランチタイム~♪ こういう小さな町のレストランって安くておいしいのよね~!! と町の中心部を歩くと、ありました~!!
ランチメニューを提供していると言うことで、その中から注文~っ!! 田舎の方は盛りもよくって安くて、お店の人が親切です。
「コルバン・チョルバ」という羊のスープ、あっつあつであったまるぅ~っ!
「シュニッツェル」というメンチカツ(?)で、ガルニトゥーラ(つけあわせ)のサラダやマッシュポテトも大盛り!! このプレートで3レバ60(=300円以下)!!
温泉はその周りも中もとてもキレイ。
普通の共同浴場は2レバ50、家族風呂は8~9レバ、サウナやジャグジーもあるそうですヨ。ちょっとユッタリしたかったので少し大きめのバスタブを選択。9レバでした。
ここのお湯はアルカリ泉。入るとお湯がちょっとヌルっとした感じで、お風呂から出るとお肌がスベスベになっています。もォ、超ーっアカが落ちたって感じで、ポカポカ温泉効果は車でソフィアに帰りつくまで続きました。
この高速の新しい区間のおかげでソフィアからの日帰り温泉の選択肢が広がりました。まあ、ぜいたくを言えば、この街の、それも温泉の近くに、ホテルとは言わなくてもゲストルームみたいなのがあれば、もっといいんだけどなぁ・・・ なんか、せっかくこんないいお風呂があるんだからもったいないなぁ・・・ でも、バンスコやその近くのバーニャ、そしてドブリニシュテ、はてはオグニャノヴォの中継基地として温泉小旅行の範囲が広がりそう!! さァ、次はどこに行こうかな?