MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

「ちびくろ・さんぼ」

2005年03月05日 | BOOKS
 1953年に岩波書店から発売され、1988年に絶版になってしまっていた「ちびくろ・さんぼ」が瑞雲社から復刊出版されることになりました。

 私も大好きな絵本で、虎がバターになるところを何度も何度も読み返したものでした。サンボくんのカラフルな服や傘も大好きでした。
 これが絶版になったのは「差別的」という理由でしたが、子どもだった私は、どこが差別的なのか理解できずに「なんでかな?なくなっちゃうのは寂しいなぁ。」と思ったものでした。

 「『未開の地に住んでいて、裸足で暮らしている』というイメージはダメだ」「『サンボ』という名前は差別語だ」「『黒』とつくのがいけない」とアメリカでも問題になったことがあったそうですが、黒人の男の子が活躍する話として人気があったそうですし、日本のように全てが絶版になることはなかったようです。日本が過剰反応だったのでしょうか?

 「ちび」「くろ」という部分は原作の『The Story of Little Black Sambo』の直訳だったのですけれど、「ちび」「くろ」って言われたら、やっぱりサンボくんは悲しいのかな?

 子どもに読み聞かせる時は、楽しいお話のあとで、ちょっとそんな会話をしてみようと思います。
コメント (7)
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