MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『負けないパティシエガール』

2013年09月08日 | BOOKS
『負けないパティシエガール』
作/ジョーン・バウアー 訳/灰島かり
小学館


 『靴を売るシンデレラ』のジョーン・バウアーさんの新作。
 前作も、とんでもない試練に立ち向かう一生懸命な女の子が素敵な物語でしたが、今回の作品も元気がもらえる1冊です。
表紙のカップケーキが可愛くて、美味しそう!!

 カップケーキを作ることは天才的に上手、でも文字を読む子ことが苦手な「読み書き障害・難読症(ディスレクシア)」の女の子が主人公。
 学校では障害が原因で、おちこぼれ。でも、辛く大変な状況を乗り越えて、自分の道を切り開いていきます。
 自分の頑張りと、ほかの人と関わっていく前向きさが大切なこと。毎日単調で平凡な学生生活を嘆いている10代の女の子、中学生・高校生におススメしたい物語です。


 アメリカでは約1割の人が「ディスレクシア」で読み書きに支障があると言われていて、俳優のトム・クルーズさんや映画監督のスピルバーグ氏、エジソンやアインシュタインもそうだったそうです。
 きっと、アメリカでは周りの友達にもいる、そんな身近な障害なのかもしれませんね。


 原作のタイトルは『Close to Famous』。
 「有名になるまで、もうちょっと」ぐらいの意味でしょうか?テレビのお菓子作りタレントに憧れている主人公にぴったりのタイトルです。
 ちなみに、パティシエ(お菓子職人)は男性形。女性形はパティシエールなのですが、日本語訳では分かりやすいように「パティシエガール」になったのかな?「パティシエールガール」だと、ちょっと読みづらいですもんね。


<参考>
『Close to Famous』Joan Bauer
 原作者のサイトです。アメリカ版の表紙も可愛いですよ。
 英語ですが、カップケーキのレシピ付き!
ディスレクシア - Wikipedia


9月8日は「国際識字デー International Literacy Day」です。
コメント
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